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~SIer/SESからの転職を考える方は必見~
「社内SE」志望者向け
理想の働き方を考えるセミナー
2024年5月22日開催

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パーソルキャリア株式会社で社内SEを中心としたIT職種の法人営業を担当する上野 晃彦と、dodaキャリアアドバイザーの小田部 大輝が講師を務めるオンラインセミナー「~SIer/SESからの転職を考える方は必見~「社内SE」志望者向け 理想の働き方を考える」が開催されました。
現在エンジニアとして活躍されている方や、これから社内SEにチャレンジしてみたいと考えている方に向けて、最新の社内SE事情や企業が求める人材像など、希望する働き方やキャリアの実現のために今できることをお伝えする内容です。
今回は、セミナーのハイライトを少しだけお伝えします!

登壇者紹介

上野 晃彦/写真
上野 晃彦(うえの・あきひこ)

パーソルキャリア株式会社
社内SEを中心としたIT職種についての法人営業担当

【略歴】

2011年に新卒で国内大手証券会社に入社、社内SEとして金融部門向けのシステム企画やプロジェクトマネジメントを経験。2016年11月に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)入社、主にアプリケーション領域のシステムエンジニアの方々の転職をサポート。その後、2023年から法人担当としてエンジニア職種、特に社内SEの採用を検討する企業の人材採用をサポートしている。

小田部 大輝/写真
小田部 大輝(こたべ・ひろき)

パーソルキャリア株式会社
dodaキャリアアドバイザー(IT領域専門)

【略歴】

2019年にパーソルキャリア株式会社に中途入社。以来、IT領域のキャリアアドバイザーとして転職支援を担当。現在は社内SE・ITサポート職をメインに転職支援を担当している。ITエンジニアの転職市場や企業のニーズをもとに転職実現をサポートしている。

当日のプログラム

  1. 開始~概要説明
  2. セミナー内容
    • 「社内SE」の転職事情を解説
    • 企業が求める人材の解説と社内SEに転職するために必要なこと
    • 理想のキャリアを実現するために
  3. 質問タイム
  4. まとめ~終了

社内SE職における転職事情

近年企業ではDXへの対応が求められていることもあり、社内SEの需要が増加しています。

セミナーの第1部では、「社内SE」の採用動向、求められる役割やスキル、キャリアの可能性など、転職活動のポイントについて最新のデータを交えて解説しました。

社内SEとは何か

上野/顔写真
上野

まず、社内SEとはどのような職種なのかについてお話しします。実は、社内SEに明確な定義はありませんが、一般的には「自社のIT環境やシステムの開発・運用・管理を行う役割」と認識されています。

社内SEには、次のような特徴があります。

  • 上流工程&運用フェーズに関わることが多い
  • 発注者側の立場になる
  • 職務内容が幅広い・不明瞭(仕事の境界線、責任分界点があいまい)
  • 勤務地の変動が少ない(本社所在地が多い)
  • 勤務時間の柔軟性が高い(仕事の優先順位を自分でつけやすい)

社内SE求人のマーケット状況

上野/顔写真
上野

dodaエージェントサービスが保有するデータによると、社内SEの求人件数は2019年以降、右肩上がりに増加しています。2019年には約3,000件だった求人件数が、コロナ禍でも増加を続け、2024年現在では約8,000件まで上昇。コロナ禍前と比べると、2倍以上に増加していることが分かります。

イベント資料

では、なぜここまで社内SEの求人数が伸びているのか。これには、新型コロナウイルス感染拡大防止のために多くの企業がリモートワークを導入したことが大きく影響しています。

こうした働き方の変化に伴い、基盤クラウドへの移行やSaaSの導入などが必要となったことで、社内SEの採用ニーズが高まったのだと考えられます。

一方、エンジニア全体として見たときの社内SEの求人件数はどうでしょうか。doda求人データによると、職種別求人倍率においてエンジニアは10倍を超えており、圧倒的な売り手市場です。しかし、社内SEの求人件数はエンジニア職全体の約10%にとどまっています。

このことから、社内SEの転職は必ずしも売り手市場とは言えず、しっかりと準備をして転職活動に臨む必要があります。

イベント資料

社内SEの類型

上野/顔写真
上野

社内SEの仕事は会社の規模によって異なります。小規模(社員数300人未満)の会社では、IT関連の業務を1人の社内SEがすべて対応するといった、いわゆる「一人情シス」の会社も少なくありません。2~3人で回している会社もありますが、このように人数が少ないほどIT業務全般をカバーする必要があるため、守備範囲は広くなりやすいです。

そして、中規模(社員数800人前後)の会社では、アプリ担当やインフラ担当といった役割分担が行われます。アプリ担当はアプリケーション周り、インフラ担当はサーバ管理やヘルプデスク、ネットワークの担当といったように、より細かく分けられます。

さらに規模が大きくなると、担当業務はより細分化され、一人ひとりの担当する領域も狭まります。

イベント資料

採用側が求める人材像&転職に必要なこと

セミナーの第2部では、企業から見た際の評価のポイントや見られるスキル、転職に必要なことについて、企業・転職希望者、双方の視点をふまえて対談形式でお伝えしました。

社内SE転職がうまくいく人とは(人事目線の評価ポイント紹介)

上野/顔写真
上野

どの職種にも共通して言えることですが、人事担当者が重視するのは「長く勤めてくれるかどうか」です。人事担当者は「長く勤められないリスク」には非常に敏感です。転職しながらスキルアップを目指すエンジニアの採用を躊躇するケースも少なくありません。

転職を考えるエンジニアに対して、小田部さんはどのようなアドバイスをしていますか?

小田部/顔写真
小田部

エンジニアは転職を前提にキャリアアップを目指すことが多い職種です。転職回数を少なく見せることは難しいので、例えば「その会社に共感・関心を持てているか」など、スキルだけでは測れない部分をアピールすることが重要です。「なぜその会社で働きたいのか」をしっかり話せるように、話の構成を組んだり、情報を集めたりして支援しています。

望んだキャリアを実現するために

セミナーの第3部では、自分に合った求人の探し方や、転職活動の進め方について詳しく解説しました。

自分に合う求人の探し方とは(3つポイントを紹介)

小田部/顔写真
小田部

転職活動を進める上で押さえておきたいポイントは次の3つです。

  • 社内SEにも違いがあることを理解し、経験を活かせる環境を知る
  • 特性を理解して、戦略的な転職活動の計画を立てる
  • 転職エージェントを使う

社内SEと言っても、会社の規模や事業内容、使用しているツールによって業務内容は異なります。そのため、会社規模や安定性、勤務地だけで選ぶのではなく、「活かせる経験」に目を向け、本当に「長く働ける環境かどうか」を見極めることが重要です。

社内SEが所属する部門は少数精鋭であることが多いので、採用枠が1人のみというケースも少なくありません。社内SEのニーズは高いものの、採用枠は少ないので、その点も意識して転職活動を進める必要があります。

社内SEは求人が立ち上がってからスピード感はやく選考が進む傾向にあります。エージェントを使って自身の特徴にあった求人を見つけていくためのアドバイスや戦略を練ることはもちろん、採用ニーズの高い求人をリアルタイムに紹介してもらえることは転職活動の中でエージェントを使うメリットとなります。

社内SEの求人を選定する3つのポイント

小田部/顔写真
小田部

社内SEは採用枠が少なく、採用ニーズも限定的かつ明確です。求人を選定する際には、「自身の経験が活かせる環境か」「自身の経験が会社のニーズとマッチしているか」「将来的なキャリアに合う環境か」を重視して戦略的に動く必要があります。

以下は、求人を見極める際の軸となる代表的な例です。1つずつ詳しく見ていきましょう。

  • 技術フェーズ軸
  • 自身の志向軸
  • 企業の規模軸

社内SEマップ紹介【技術フェーズ軸】

小田部/顔写真
小田部

1つ目は「技術フェーズの軸」です。システム開発には「システム企画」「導入~実運用」「システムサポート」といったフェーズがあり、フェーズごとに求められる役割が異なります。

IT企業だと「クライアントの要望やニーズに対して、モノを作り納品する」といった動き方が基本となるため、上記3つのフェーズの中では「導入~実運用」の部分がメインになってきます。

一方、社内SEという立場になると、システム企画~システムサポートまでのすべてのフェーズへの対応が必要になることもあります。

転職を考える際には、どのフェーズに対応できるか、これまでの経験がどのフェーズに当てはまるかを見極めることが重要です。

求人を見ると「おそらく〇〇の業務が発生しそうだ」と想定できるので、一度確認してみるとよいでしょう。

イベント資料

【自身の志向軸】

小田部/顔写真
小田部

2つ目は「自身の志向軸」です。会社の事業内容や提供しているサービスによって、システムに求められる志向は異なります。

例えば、公共系、インフラ系、金融系の業界では、比較的サービスの規模が大きく、変化が少ないため、既存システムの運用・保守が主な業務になります。システムの入れ替えやバージョンアップ対応もありますが、基本的には「安定」した業務が多く、手を動かす頻度は少ない傾向にあります。

一方、ITソフトウェア系、Webサービス系、人材・HR系、広告・メディア系の業界は、サービスの変化が速いため、技術への感度や業務のスピード感、変化適応力が求められます。扱う技術もクラウドなどネイティブな環境での経験が必要で、「挑戦」が必要な業務も多く、手を動かす頻度も高いことが特徴です。

上記はあくまでも傾向に過ぎませんが、転職活動を行う際にはこういった業界ごとの特徴が自身の志向に合っているかを照らし合わせてみるのもポイントです。

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【企業の規模軸】

小田部/顔写真
小田部

3つ目は「企業の規模軸」です。小規模の会社であればあるほど少数精鋭になるため、アプリからインフラ周りまで全般に対応できる能力が求められる傾向にあります。逆に、大規模の会社だと社内SEが複数人いるので、業務は縦割りになることが多く、自身の担当領域を守るような対応力が求められます。

ここで注意したいのが、規模が大きければ良いというわけではないこと。例えば、規模が大きい会社では一人ひとり担当する業務が決まっているので、「ほかのことに挑戦したい!」と思っても、なかなか自身の領域外のところまでは手が出しづらいことがあります。小規模な会社では、さまざまな業務に携わり裁量権を持って働けますが、専門性だけを追求するのは難しいです。

どちらが良い悪いというものではないので、転職活動を行う際は、それぞれに違いがあるということだけ押さえておくとよいでしょう。

イベント資料

社内SEの転職活動

小田部/顔写真
小田部

SEはほかの職種に比べてスキルレベルを表現しやすい職種ですが、スキル面ではクリアしているものの、会社の採用ニーズと合わないために見送られることもあります。また、IT領域での人材ニーズが高まっているため、社内SEを目指す人も増えています。

そのため、応募数を増やし、職務経歴書で何をアピールすべきかをしっかりと戦略を立てて進めることが重要です。計画的な戦略を立てるためには、エージェントサービスを活用して転職市場の情報を得ることから始めるとよいでしょう。

質疑応答

ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と、上野、小田部による回答の一部を紹介します。

Q. 社内SEの求人はどのような業界に多いか

上野/顔写真
上野

基本的にどの会社でも何らかのシステムを導入しているため、業界は非常に幅広いです。中でも、企業の数が多い業界では必然的に求人数も多くなります。また、大規模なシステムを複数保有している金融業界などでも、求人数が多い傾向にあります。

Q. 社内SEのキャリアパスはどのようなものか

小田部/顔写真
小田部

一般的なのは、社内の中で管理職へのキャリアアップを目指すパターンです。また、社内SEを経験すると「ITが会社内でどのような状況でなければならないのか」「IT戦略を考える上で必要なポイントは何か」などの知識・スキルが身につきます。こうした知識・スキルを活かして、外部の会社に対しITコンサルタントとしてサポートしたり、Slerで社内のシステム周りを支援したりするキャリアパスも考えられます。

参加者の声

  • 20代後半 技術職(IT)

    社内SEに対し、社内で完結するため業務の変化が少なそうという印象を漠然と抱いていたのですが、業種ごとの特徴を知り、自身の志望軸と照らし合わせる必要性などを意識することができたので良かったです。

  • 20代後半 技術職(IT)

    社内SEはあこがれていたため、今回セミナーで実際に働いている方のお話がお伺いできて良かったです。現段階で、求められる人物像には程遠いなと感じたのが正直な感想でしたが、今後のスキルアップの指標にできそうなこともありましたので、機会があれば求人に応募してみたいです。

  • 30代前半 技術職(IT)

    社内SEの仕事内容や求人の状況が気になっていたため、知りたかった情報は知ることができました。

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