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ベンチャー転職に踏み出す
キャリア選択のヒント
31歳で大手証券からベンチャーへ転職したヘッドハンターの体験談
2023年3月1日開催

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本セミナーでは、フォルトナ株式会社の若狭健二氏、dodaキャリアアドバイザーの松井貴史が登壇し、今の時代にベンチャー企業でキャリア形成する魅力や、ベンチャー企業の将来性について、対談形式で60分間たっぷり語りあいました。この記事は当日のハイライトをまとめたものです。ぜひご一読ください。

登壇者紹介

若狭 健二/写真
若狭 健二(わかさ・けんじ)氏
フォルトナ株式会社 ディレクター/フォルトナベンチャーズリーダー

奈良高等学校、米国ミネソタ州立メトロポリタン大学商学部卒業。新卒で三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。株式アナリストとしてキャリアをスタートし、製造業の業界・企業分析やマクロ経済(主にアジア)のリサーチに従事。
その後、バークレイズ証券株式会社で、IT・インターネットおよびエンターテインメント業界のアナリストとして、ファイナンス、ビジネスモデル、業界・企業分析などの知見を豊富に蓄積。2014年からベンチャー企業向けに特化した人材紹介会社の株式会社プロコミットで、ベンチャー企業のCXOや経営幹部ポジションの採用支援に従事。株式会社ビズリーチ主催のヘッドハンターサミットにおいて、最優秀賞のヘッドハンター・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞。2021年5月からフォルトナベンチャーズに参画。
松井 貴史/写真
松井 貴史(まつい・たかし)
dodaキャリアアドバイザー
国家資格キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー

dodaキャリアアドバイザーとして、IT業界からメーカー・商社・販売サービスまで、多岐にわたる領域で300人以上の転職支援に関わる。また法人営業としても、IT業界の大手SIer、コンサルティングファーム、監査法人を中心に担当し、企業の人事・採用コンサルティングを経験。現在はIT業界の営業経験者を中心に担当。これまでの経験を活かし、マーケット情報や企業の詳細な情報をお伝えすることを強みとしながら、幅広い年齢・経歴の方々の転職を支援している。

当日のプログラム

  • 第1部:大企業からベンチャーへの未経験転職、ヘッドハンターになるまで

    ・30代での新しい挑戦先に、ベンチャー企業を選択肢として考えた理由
    ・転職する際に、何が後押しになったのか
    ・実際に大手企業からベンチャーへ転職して、感じたギャップや、メリット・デメリット

  • 第2部:ベンチャー転職の魅力、将来性

    ・ベンチャー企業は将来性が不安?今後どうなっていく?ベンチャーの未来について
    ・ベンチャーでのキャリア形成は不安定なのか
    ・ベンチャー企業ではたらく面白さ、醍醐味とは

第1部:大企業からベンチャー企業への未経験転職、ヘッドハンターになるまで

第1部では、「転職先にベンチャー企業を選択肢として考えた理由、何が転職を後押ししたのか」をテーマに、若狭氏の経験談を伺いました。

30代での新しい挑戦先に、ベンチャー企業を選択肢として考えた理由

若狭 健二/写真

若狭氏 私は元々証券会社で株のアナリストをしていました。当時はインターネット関連会社の株価がどんどん上がっている時期です。30代前半の同年代の人たちが、急成長している企業で働くのを見て、あこがれを抱いていましたね。
また、当時就いていたアナリストという職業は、自分で売り上げを作る仕事ではありませんでした。そのため、自分で売り上げを立ててみたいという思いと、間接的な業務ではなく手触り感のある業務がしたい、という思いからベンチャー企業への転職を考えました。

転職する際に、何が後押しになったのか

若狭 健二/写真

若狭氏 心のよりどころを持っていたことです。私の場合は「誰よりも働いている」ということがよりどころでした。これだけ働いていたら、いずれ成果を出せるのではないかと思っていたので、思い切って挑戦できたと思います。
転職すると周りの環境が変わるので、強みやスキル、経験等、何か自分のよりどころを持っていると乗り越えられるのではないかと思います。

松井 貴史/写真

松井 実際は、そういった強みやスキル、経験がないけれどもベンチャー企業に挑戦したいという人もいるのではないかと思うのですが、覚悟や挑戦したい気持ちだけでやっていけるのでしょうか。

若狭 健二/写真

若狭氏 「どうしてもこれを経験したい、やりたい」ということが人それぞれあると思います。それを見つけていく必要があるので、必ずしもベンチャー企業である必要もないと思っています。

松井 貴史/写真

松井 あこがれや、周りがベンチャー企業に転職しているからということではなく、自分がモチベーションとするものは何かを見だして、それがかなえられる環境を探すことが大切ということですね。

第2部:ベンチャー企業への転職の魅力、将来性

第2部では、「ベンチャー企業の将来性や、現在の市況感、キャリア形成」をテーマに、若狭氏と松井が対談しました。

実際にお金の流れを見ると、わかりやすい

松井 貴史/写真

松井 ベンチャー企業の魅力・将来性を語る上で、お金の動きがキーになってくるということですが、そのあたりのお話から伺いたいです。

若狭 健二/写真

若狭氏 資金調達額を見ることは大事です。
起業すると、サービスやプロダクトを売って事業を伸ばしていかなければならないので、それを作るために主に人件費やプロダクト開発費、マーケティング費に資金が使われます。そのため、資金が集まっている企業や業界ほど、その企業や業界が伸びるのではないかという期待値が高くなります。ベンチャーのどの業界や会社が成長しているのかという点について、資金調達額からトレンドをつかむことができます。

足元の市況感について:ベンチャー企業の二極化が進む

若狭 健二/写真

若狭氏 ベンチャー企業の資金調達状況は全体では右肩上がりという話はしましたが、
最近よく冬の時代が来ている、株式市場が荒れているというニュースを聞いたことがあると思います。足元がどうなっているかというと現状、ベンチャー企業の二極化が進んでいます。期待値の高いベンチャー企業(売上や利益など継続して成長している企業)には投資が集まっていますが、一方で、ベンチャー企業の中でも売上や利益の成長が鈍化/事業計画よりも遅れている企業は資金調達が難しくなっています。
背景にはスタートアップエコシステムが支えているということと、ベンチャーキャピタルによる資金調達が進み、今伸びている企業や伸びそうな企業に資金が集中しているという流れがあります。

松井 貴史/写真

松井 ベンチャー企業への投資は増えてきていますが、投資先が二極化していて、期待値が高いベンチャー企業に資金が集まりやすくなっているということですね。

ベンチャー企業でのキャリア形成は不安定なのか?

若狭 健二/写真

若狭氏 ベンチャー企業は不安定だといわれることも多いですが、何をもって不安定と感じるかは人それぞれかな、と思っています。
何がいい、悪いという正解はありません。大事にする軸が、給与やキャリア・会社存続・働き方・モチベーションとある中で、どこに対して不安を感じるかは人それぞれ変わってきます。
例えば、部署異動を繰り返してキャリアを形成していくことに対して、「いろんな経験が積める」と考える人もいれば、「自分でキャリアを築けない」と不安に感じる人もいます。まず自分を知ること、自分はどこに不安を感じるのかを知ることが大切ですね。

松井 貴史/写真

松井 世の中の流れや他人に惑わされるのではなく、自分の価値観でベンチャー企業にチャレンジするのであれば、安定・不安定を感じる必要はないということですね。

質疑応答

セミナー内で多数お寄せいただいた質問に、若狭氏と松井が回答しました。その内容を少しだけご紹介します。

Q

一般的にベンチャー企業で働くことは不安定というイメージありますが、心を乱されるようなことはなかったのでしょうか。また、どう乗り越えたのでしょうか。

若狭 健二/写真

若狭氏 もし成果が出なかった場合、次の会社に行くことや元の業界に戻るといったリスクも踏まえた上で、どこかで成果は出せるのではないかという「覚悟」を持っていました。期間をある程度決めた上で成果が出るまで頑張って、成果が出なかった場合は次に行くというマインドでいるとよいのではないかと思います。

松井 貴史/写真

松井 自信や経験がない場合もあるかと思いますが、目標があれば覚悟は誰でも持てるものですよ。自分の価値観に素直になって、ベンチャー企業に飛び込むかを決めることが大事ですね。

Q

就職活動中で、ベンチャー企業での選考に好感触を持っています。ただのんびりした性格なので、ベンチャー企業の社風に合うのか心配です。思い切ってトライすべきでしょうか。

若狭 健二/写真

若狭氏 ベンチャー企業だからということではなく、それぞれ会社によって社風はまったく異なるということが前提です。とはいえ、チャレンジではあると思いますので、まずは自分の殻を破って一度飛び込んでみてほしいです。
同じような仲間を見つけて、相談し合うといいと思います。ベンチャー企業には人が好きなメンバーが多い印象があります。面接を通過している時点で、ご自身のキャラクターが社風に合っているということですので、心配せずにがむしゃらにやってみてほしいですね。

まとめ

最後に二人からのメッセージを紹介します。

若狭 健二/写真

若狭氏 本日の話がベンチャー企業への転職を考えるきっかけになるとうれしいと思います。
全員が全員ベンチャー企業に合うとは思っていないのですが、ベンチャー企業に合う方は多いと思っています。
ベンチャー企業も一つの選択肢としていただき、価値観や今後目指す姿においてご自身に合う選択を真剣に考えていただければ、納得のいく転職活動・キャリア形成ができるのではないかと思います。

松井 貴史/写真

松井 ベンチャーのほうがいい、やめておいた方がよいという話ではなく、選択肢の一つとして考えてみてほしいと思います。ご自身の価値観や今後の目指す姿において、選択肢の一つとしてベンチャー企業への転職も考えていただきたいです。強い覚悟でベンチャー企業への転職に臨み、想定外のことも楽しむ気持ちを持っていただけたらと考えています。
今回の内容が、改めてキャリアの選択肢を見つめ直していただくきっかけになれば嬉しいです。

セミナー参加者の声

  • (30代後半・営業職)

    ベンチャー企業は自分次第で成果や評価を得られるということを聞いて自分の力を試してみたいと思い企業を探してみようと思いました。

  • (20代後半・IT系技術職)

    ベンチャー企業へ転職するメリットがデメリットを上回っているかどうか判断するための材料が欲しかったのですが、このセミナーのおかげで見つかりそうです。

  • (30代前半・販売サービス職)

    貴重なお話を聞かせてくださってありがとうございます。内容はもちろん、話し方のトーンや言葉選びの上手さなどもすてきでした。前向きになれる好印象なセミナーでした。

  • (30代後半・企画管理職)

    ベンチャーへの転職という選択肢が今までなかったので、生の声が聞けて少し現実味が出てきました。リスクやデメリットも率直に教えていただけたので、参考になりました。

  • (40代前半・クリエイティブ職)

    ベンチャー企業を選択した具体的な理由や転職活動時の気持ちの持ち方についてのリアルな話を、自分自身に置き換えることで意欲が向上した。

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