1200万円への転職成功事例

転職成功事例 最高の舞台を手に入れたポイントは? Case2 900万円⇒1200万円 業種:モバイル系広告会社⇒モバイルコンテンツプロバイダー 職種:システム開発部長⇒執行役員 事業部長

ハイクラス人材のキャリアチェンジの形を探る「転職成功事例」。今回は「自分の興味は譲れない」男性。本当にフィットする会社とはどのようなスタイルの会社なのか。3度目にして出会った転職活動を振り返りながら、マッチングのポイントを探る――。

自分の「やりたい仕事」を求め、2度の転職

モバイル・コンテンツの企画・開発・配信を手がける事業会社で執行役員兼事業部長として活躍する西尾規継氏(仮名)。これまでに3度の転職を経験してきた西尾氏のキャリアは、金融機関のオンラインシステムを3交代制で24時間監視する運用・管理エンジニアからスタートした。

「昔から飽きっぽい性格で、決められたことだけをやり続けるのが苦手な自分にとっては苦痛な仕事でした(笑)。それをはっきりと口外していたせいか、新たなシステム開発プロジェクトが発足したときにメンバーに選ばれ、テストや移行を担当することになったのです」
運用と開発。両方の側からシステムに携わった西尾氏は、より運用する側の視点に立ったシステムを設計・開発したいとの気持ちを強くした。ちょうど同じころ、大手コンサルティングファームがシステム開発のアウトソーシング事業を立ち上げ、人材を募集していることを知り、人生初の転職を決意する。

「結論からいえば、この転職は失敗でした。最大の理由は、内部で方法論が確立しているが故に、新しい手法を取り入れようとしない企業の体質にあったのだと思います。例えば、この部分を改善すればコスト削減できるという提案をしても『お前のような若造が考えることじゃない』と一蹴される。と思ったら、自分が提案して却下されたのと同じようなアイデアを他社が実行している。そういうことがとても多かった。なにかモヤモヤしながら業務に取り組む毎日でした」
この会社では自分が思う仕事はできないと考えた西尾氏は再び転職活動を開始。大企業への転職が失敗したこともあったのだろう。新たに選んだ先は、その半年ほど前に設立されたばかりの、モバイル広告会社だった。

3度目の転職で初めてコンサルタントを活用

新興のモバイル広告会社で基幹業務システムの整備を任された西尾氏は、ようやく思い描いていた仕事ができる環境で、充実した毎日を過ごしていた。しかし、それも長くは続かなかった。「1年ほどかけてシステム開発の流れを作り終え、やり尽くしてしまったのです。ただ、そのころ企画部署の部長を兼務するようになり、新商品やサービスを企画する仕事を始めたことで考え方が大きく変わりました。ひとことで言えば、“仕掛け”の部分に携わりたい気持ちが強くなったのです」

これ以降、西尾氏は当時まだ珍しかったQRコードを使った企業向けソリューションなど、新商品・サービスを次々と企画していく。しかし間もなく、今度は自分と会社が目指す方向性の違いを感じるようになったのだという。

「個人的には、これからのモバイルは雑誌や新聞、テレビ、パソコンなどの他メディアとどんどん連携していくべきだと考えていました。しかし、会社はモバイル一本でいきたいという。この違いは決定的でした」
このままこの会社にいても面白いと感じる仕事はできない。そう考えた西尾氏は人生3度目の転職に乗り出すが、過去の転職活動とは一つだけ違うことがあった。それは第三者の協力、コンサルタントの力を借りたことである。

企業体質の理解がもたらした“良縁転職”

最終的に西尾氏を現職へと導いた(株)パーソルキャリア エグゼクティブエージェントの担当コンサルタントは当時を次のように振り返る。

「技術者としての実績は申し分ない。同時に、西尾さんの考えていることは経営者の感覚に近いと感じました。自分で何でもやっていきたいと考える人には、やはり伸び盛りのベンチャーが合う。それで、優秀な技術者を求めていた今の会社をご紹介しました。なぜ技術と思われるかもしれませんが、私はこの会社と5年以上のおつき合いがありましたから、良くも悪くも部署がどんどん動いていく特性を知っていたのです。ですから、入り口は技術でもまったく問題ない。本人の強い意志と行動力があれば、つまり西尾さんであれば、すぐにご自身の興味の方向と仕事をマッチさせて事業運営の領域にもミッションを拡大させていくことができると確信していました」

「やりたい仕事があれば規模は気にしませんが、あのときまた組織の大きな企業へ転職していたら、すぐ辞めていたかもしれません。企業の内部事情や性格的なところは個人では把握できませんので、やはりコンサルタントを頼って正解だったと思います」 現在は執行役員になり、収入もアップした西尾氏の現職に対する満足度は高い。また、深く経営に携わることで、あらためて将来へのビジョンも明確になったという。この転職の成功要因について担当コンサルタントはこう分析する。

「一番の要因は、適性や状況に応じて人材を素早くコンバートするという組織戦略・組織風土と、西尾さんの仕事のスタイルがうまくマッチしたことだと思います。自分が大事にしている価値観を明確に、それに合った企業を選ぶ。当たり前のことですが、ハイクラスの人材であるほど、これが転職成功の大きなポイントです」

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