エグゼクティブ転職トップ > エグゼクティブ成功ガイド > 戦うエグゼクティブたち 第1回 朝日新聞社メディアラボ 竹原大祐氏
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戦うエグゼクティブたち

人との衝突を生むアイデアこそが、新しい価値を生む。

第1回
朝日新聞社メディアラボ 竹原 大祐 氏
竹原 大祐(たけはら だいすけ)氏 プロフィール
大学院ではロボットの研究に従事する。1995年、朝日新聞社入社。経営情報管理部門、通信技術部門、映像センター、アサヒコム編集部、山形総局、デジタル取材班、コンテンツ事業センター、社長室などを経て現職。2009年、有料配信「ニュースEX」の立ち上げに参画。10年、ソニー、凸版印刷、KDDIと電子書籍配信会社「ブックリスタ」社を設立。11年「朝日新聞デジタル」創刊の中心メンバーとして活躍。2013年「メディアラボ」の立ち上げに際し、プロデューサーとして参画した。
朝日新聞社メディアラボとは
朝日新聞社の「未来メディアプロジェクト」の拠点として、2013年6月に新しい組織として立ち上がった。激変するメディア環境に立ち向かう新組織として発足し、「新聞業とはこういうもの」といった既成概念にとらわれない新しい商品やビジネスの開発を目指す「実験工房」。「朝日新聞社のR&D(企業としての研究開発)を担い、それを基盤に5年、10年先を見越した新しい事業を次々に起こす」と目標を掲げている。2014年10月には、渋谷に新オフィスがオープンした。

創刊から135年の歴史を持つ朝日新聞社に「メディアラボ」が設立され、2014年10月1日、その新拠点として渋谷オフィスがオープンした。世の中の既存メディアのかたちをゼロから見直す実験工房として、ベンチャー企業と連携しながら、ビジネスインキュベーションを目指していくメディアラボ。日本の老舗新聞社が漕ぎ出した新たなチャレンジは、今後どんなイノベーションを生むのか。発足から1年が経過した今、メディアラボプロデューサーの竹原大祐氏に話をうかがった。

chapter.1 メディアラボの狙い 新たな拠点で、ノーリージョン&ノーボーダーの化学反応を起こしたい

 ――渋谷オフィスのオープン、おめでとうございます。まずはメディアラボ開設の経緯と、新たな船出の場所になぜ渋谷を選んだのか教えてください。

メディアラボ自体は2013年6月に立ち上がり、9月から築地を拠点に本格稼働していました。ただ、私は発足当初から「オフィスは渋谷にしたい」と提案してきました。

というのも、ベンチャーの皆さんと真剣にビジネスのインキュベーションを起こしていくには、もっと外の空気を吸わなければいけないと思っていたから。その思いが通じて、ここにオフィスを構えることができました。「ビットバレー」と言われる渋谷と、アート性のある原宿、ちょうどその真ん中くらいの立地ですから、両エリアの空気を感じながら新しいことにチャレンジし、ゆくゆくは「しぶはらラボ」なんて言われるようになればいいですね。

 ――その背景には、会社からの後押しもあったのでしょうか。

メディアラボの意義は「既成概念にとらわれない自由な発想で、寝ても覚めても世の中をあっと言わせる新商品開発に熱中し、大胆な企業買収や事業展開を考えるための部門を社内に誕生させる」ということですが、それは会社全体の思いと同じです。築地にいたときには、幹部から「どんどん外に出ていきなさい」との言葉をかけてもらいました。

 ――新聞社というと、堅いイメージがあるなかで、メディアラボの存在は世間的にも意外なものに映るかもしれませんね。

でも昔から朝日新聞社には自由な文化があるんですよ。例えば、夏のイベントが少なかった大正の初め頃、現在の「夏の甲子園」(全国高等学校野球選手権大会)を主催し、今ではすっかり夏の風物詩として定着しています。またあまり知られていませんが、朝日新聞社は南極観測のプロジェクトにも携わっているんです。そうしたことを踏まえると、基本的に私たちは“面白がり集団”。もともとそういうDNAを持っている会社なのです。ここにいるメンバーも、築地にいるメンバーも、面白いことを自由にやっていけるメンバーであることには変わりないです。

 ――そもそも竹原さんが朝日新聞社に入社した動機はどこにあったのですか。

大学院ではロボット工学を専攻していたのですが、就職するにあたり、例えば今のGoogleのようなシステムをつくりたいと思っていたんです。もちろん当時はまだ存在していませんが。あれも一種のロボットのようなものですが、本気でつくろうとすると莫大な情報が必要になる。ならば情報が多い会社に入ってはどうかと考え、朝日新聞社を選びました。朝日新聞社では、創刊の明治12年から常に記者がリアルな社会から情報をクローリングをしているわけで、こんなすごいものはほかにない。かつ、新聞という文化も人口減少とともに次第に崩壊していくなかで、新しいチャンスもあると思い、ロボット工学を新聞社でやってみたいと考えたのがそもそもの動機です。

 ――入社当時からデジタルメディアは視野に入れていたのですか。

入社の動機でもある「頭脳をネットのテクノロジーを使って作る」という意味では、視野に入れてました。ただ、私が入社した1995年にデジタル・ニュースサイト「アサヒ・コム」が立ち上がりましたが、当社がそうしたメディアを立ち上げたことは、私もよく分かっていませんでした。そのとき私は会社の経営情報をデータベース化する部門に配属され、会計学も学んでいたのですが、途中で会社を辞めてMBAを取得しようかとか、公認会計士か中小企業診断士になろうかとか、真剣に考えたこともあります。でも気心の知れた同僚が増えるごとになかなか辞められなくなりました。それに配属先のプロジェクトを実行していくことも楽しかった。こうしていつのまにか、今いる部署が11カ所目になりました。

 ――多くのキャリア選択のなかで、意識してきたことはありますか。

私はどこに異動しても、はじめの半年間くらいは役に立たない部員なんです(笑)。ぼーっと仕事を眺めたり、自席にいないで社内をうろちょろしていることが多いんです。でも、行く先々の職場でメンバーと雑談しながら、その人のモチベーションを聞き出しています。それを聞いているのが楽しくて、私のモチベーションと組み合わさって、何か面白いことができるようになればいいなと思っていました。そうやってその部の課題や手の付けられていない仕事を見つけ出して、それを解決することを繰り返してここまできた感じです。そうしているうち、できることの引き出しが増えていき、おかげでこうしてプロジェクトの立ち上げなどもやらせてもらえるようになっていったんですね。うろちょろしていたらいつの間にか渋谷まできてしまった、というのが正直なところです。社内も社外も関係ない、ノーリージョン&ノーボーダーをつくりたいというのを常に意識していて、その化学反応を本格的に起こせる場として、メディアラボが機能するのではないかと思っています。

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