転職・求人DODA(デューダ)トップ > 【インタビュー】Uターン転職を薦めたい企業 東海 Vol.3 株式会社ティア

Uターン転職を薦めたい企業 東海
Vol.3  株式会社ティア

全国に住む転職希望者に「Uターン・Iターン」を薦めたい。東海エリアのDODAキャリアアドバイザーがそう考える東海の企業(自治体含む)を紹介します。東海発の技術やサービスで世の中をリードし、業績を伸ばしている企業。その成長の裏側にあるものをインタビューしました。

葬儀業界のスタンダードに
変革を起こしたパイオニア
“究極のサービス”を
名古屋発・日本全国へ
Vol.3  株式会社ティア
代表取締役社長  冨安 徳久氏

◆株式会社ティア◆
1997年設立。名古屋市北区に本社を構え、葬儀会館ティアの展開および葬儀施行を行う葬祭社。不透明でわかりにくいとされていた葬儀に関わる費用を明らかにし、顧客第一でサービス提供できる業界にしたい、という冨安社長の考えから、創業時より葬儀代金および付帯費用などを広告やホームページで積極的に公表。2006年6月に東海地域の葬儀会社としてはじめて株式を上場(名古屋証券取引所セントレックス)。2013年6月には、東証二部へ株式公開。2014年6月23日には、東証一部へ上場。中部圏、関東圏、関西圏に計74店舗を展開し、成長を続けている。


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葬儀業界を変えたいという思いで一念発起し、ティア設立

葬儀社はもともと地域密着の地場産業で、社員数名の会社がほとんどです。私が大学入学前からアルバイトとして業界に飛び込んだ20年以上前は、葬儀の代金や付帯費用は、業界側がほとんど公開しておらずブラックボックス化していました。実際、故人や遺族も事前に日頃から葬儀のことを考えているわけではないので、業界全体として葬儀価格や流れ等が不透明になっていたのです。

しかし私は、この業界に飛び込んでから、葬儀業界全体で起こっているその古い体質は「絶対におかしい」と思い、一念発起し、葬儀費用をお客さまに明朗会計にし、安心して利用いただける葬儀にするためにティアを設立しました。

創業のときから、とにかく業界を変えなければならないという強い使命感と思いがあったんです。「東海地区発、初の葬祭業上場企業」として注目を浴びましたが、上場の目的は資金調達・信頼向上する以上に会計を明らかにして開かれた業界を目指したいと考えたからなのです。

ティアは、2013年6月に東証二部に上場、2014年6月には東証一部に上場しました。2006年に初上場したあとリーマンショックがあったので、製造業中心の東海地域は景気が一気に落ち込みました。葬儀業は、超高齢化により死亡人口が増えるなかで、景気に左右されにくく、需要が落ち込むことがないとされている内需産業です。さらに「業界変革を掲げるベンチャー的要素を持った葬祭社」は本当に珍しく、当社の競合優位にもつながっていると思っています。そのためにティアは着実に業績を伸ばしてくることができたと考えています。まだ東海経済を動かすほどの利益を出しているわけではないですが、そんな会社が名古屋から出てきたことに意義があるのだと考えています。

故人を自らの最愛の人だと思うことで、遺族にとって忘れられない人になる

一緒に住んでいる人や身内を失う経験は、人を成長させることにつながると私は思っています。私は遺族の方と接する社員に、死は誰もが通る道であること、命の考え方、尊さ、はかなさを踏まえて「死生観」を教えています。その教えを貫いた結果、葬儀社がここまで人の命について思っている、「非常に大事な志事」として世間からも捉えられるようになり、全国放送番組にもいくつも取り上げられるようになりました。葬儀社がテレビ番組に出るとは、この業界の人は誰も思っていなかったと思います。創業からの思いをぶれることなくやってきたのが、我々の追い風になっていきました。

社員には常々、遺族と会話をして故人を知る努力をするよう教えています。それは、葬儀担当者としてそのご家族に尽くす間、故人を自らの最愛の人だと思い接することで、故人にとって、遺族にとってよりよい形で送り出して差し上げられるからです。

多くの葬儀社は、遺族が選んだ遺影用の写真を受け取ったとき「いい写真ですね」と伝え、それ以上故人に踏み込まないことがほとんどだと思います。しかし、ティアの社員は遺族がすでに写真を選んでいたとしても「故人様のことを知りたいので、アルバムを見せてもらえませんか」とお願いすることがあります。写真を見ながら遺族と会話することで、故人をより深く知ることができ、さらに写真や、思い出の品々をロビーに飾ることを提案することもあるのです。そうすることでより遺族が故人を思いだせると考えているからです。通夜と葬儀のたった2日間かもしれませんが、遺族は感謝の気持ちを持って故人を送り出すことができるのです。

また、これまでも社員の接客にはこだわりを持っていましたが、東証に上場後は以前と見られ方が変わったと感じています。比較対象は、同業ではなく一流ホテルのコンシェルジュのような方々だと思っています。一流のサービスを受けた経験のある方が当社の会館にお越しになった時に「(葬儀社だから)接客レベル、サービスの質が低い」と思われてしまうのでは意味がないのです。そこで、社員には感性の磨き方から教えています。一流になるためには仕事の時間だけ一生懸命感性を磨いているのではダメで、仕事外でも自然に他社のサービスを気にしてレベルを上げていかなければならない、と伝えています。

さらなる発展のために、管理職候補が必要

10年後には現在の74店舗から、200店舗出店の目標を掲げています。本社は現在の名古屋市からは変えず、さらなる事業成長を行っていきます。

これからさらに会社をより強くしていくためには、会館数の増加に伴い、葬儀担当として各会館でご遺族に寄り添い、サポートをするセレモニーディレクター職の増員はもちろんですが、各会館の責任者としての支配人やエリアマネジメントのできる管理職候補の増員が必要です。何よりも大切にしたいのは、葬儀ビジネスを営むティアの理念に共感し、同じ思いを持ってもらえる方に入社していただくということ。事業の運営にはさまざまな仕事がありますが、全ては、故人と、ご遺族につながっていることを伝えたいと思っていますし、常にそう思って全社員が行動できる会社にしたいと思います。それは本社にいる社員も同じです。傷つき悲しんでいるご遺族を思って仕事をする社員であってほしいと思います。組織が急激に大きくなり、それなりの規模になっても、この思いがしっかりしていることは非常に大事です。市場のニーズに応えていくためには、今まで以上に組織を拡大していく必要がありますが、この思いを忘れず、一人でも多くの故人とご遺族に寄り添っていきたいと考えています。

そうすることで、ティアは日本で一番「ありがとう」を言われる葬儀社にまた一歩近づくことができるのだと思います。

UIターン転職希望の方へ DODAが見た「ティア」

同社は、東海エリアの中でも人材の採用、育成、教育に非常に力を入れている企業のひとつです。一人ひとりの採用にかける時間、コスト、思いは他のサービス業と比較しても突出しています。組織として人財・事業開発本部を採用とは別に設けており、自社のサービスクオリティに対するこだわりに常に磨きをかけています。

また、当社からの入社実績においても、東証一部上場メーカー出身者や誰もが知っている人材輩出企業、ベンチャー企業など、バラエティに富んでいます。明確なビジョンと意志を持って事業を進めている「ティア」という会社は、これからも他社との違いをつくり続け、業界のリーディングカンパニー、日本を代表するサービス企業へと成長するのではないでしょうか。


■葬儀業界の今後:
葬儀業界は2005年以後、2042年まで死亡者人口の増加が予測されており、市場全体は拡大しています。景気変動に大きく影響されない業界として、介護・医療などの業界と共に、国内でも屈指の成長市場です。死亡者数は現在の120万人から170万人に達すると言われ、通夜・葬儀からはじまり、法要や仏壇、墓石、供花などの関連ビジネスまで含めると4兆円規模の市場とも言われています。

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