結論から言うと、未経験からでも人事職に転職できます。 営業経験者を採用担当の人事職として採用したり、事務職経験者を給与計算担当として採用するなど、人事職の経験がなくても、人事職以外で培った経験を活かしてチャレンジできる方を採用する企業が増えてきました。特に変化のスピードが速いベンチャーでは、経験よりもポテンシャルを評価する傾向が強いため、未経験から採用される可能性も高くなっています。

今、求められているポテンシャルは、既存のルーチン業務をまわすだけではなく、指示がなくとも自ら課題を見つけ出し、日々変化する周囲の状況に応じて主体的に「あるべき状態」をつくり上げていく姿勢と能力。例えば採用業務では、現状の採用手法で思うように応募希望者を集められないのなら、「速やかに新しい採用手法を考えて実行に移す」といった対応力が問われます。

ちなみに人事職の仕事には、採用や教育研修のほか、給与計算、勤怠管理、福利厚生や安全衛生管理など、非常に幅広い仕事があります。まずは既存のルーチン業務から始まり、担当領域の業務改善を経て、採用戦略、労務企画、教育などに関わるようになり、最終的に経営戦略を人の面から支える人事制度の設計や構築を担っていく流れが一般的。将来、自分は人事職としてどんな仕事をしていきたいのかも踏まえて、人事職への転職を検討してください。

ただ、人事職の採用枠は基本的に1企業あたり1名のみで、経験者も応募してくるため、競争率が高い職種であることは間違いありません。大手事業会社の求人などは非公開になっていることも多いので、特に未経験の方はキャリアアドバイザーに相談しながら、チャンスを逃さず転職活動に取り組むようにしていただきたいと思います。

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