傾向はあります。これはその企業が目指しているビジネスの方向性によってある程度推し量ることができるでしょう。

分かりやすい例としてあるパッケージメーカーの例を挙げると、商品競争力の強化が事業戦略の要であるとして、製品の機能開発にとりわけ注力している企業があります。これにともなってその企業における採用ではマネジメント経験をさほど問わず、純粋な技術力に基づいて選考が行われますし、入社後の育成においても「エンジニアは徹底して技術力を鍛えるべき」という考えから社外の研修やカンファレンスへ積極的に社員を参加させていたり、グローバルな動向をつかむ目的で海外への視察や研修を実施していたり、といった事例があります。
一方で、ある一定以上の規模を持つシステムインテグレータ（SIer）やベンダであれば、現場の技術力よりも大きな組織やプロジェクトを運営・推進していく能力が求められる傾向も強いため、技術もさることながらマネジメント能力や調整能力、コミュニケーション能力にウェイトが置かれていることも多々あります。
ただ、これは一概に言えないので、実際に入社した人がどのようなスキルを身につけていったのか、その事例を確認するのが一番良いでしょう。実際の事例や各社の方針などの情報については、ぜひキャリアアドバイザーにお聞きいただければと思います。