じっくりキャリアを積みたい方へ
建築業界関連の仕事特集

世間を騒がせた耐震偽造問題がきっかけとなり、建築基準法や建築士法などの抜本的な見直しが行われた建築業界。これにより、建築士に対して構造設計や設備設計に関する講習が義務づけられたほか、2009年には改正建築士試験がスタートするなど建築士の専門性を問う動きが加速している。また、スクラップアンドビルドの時代が終焉を迎え、環境に配慮した住宅づくりやリフォーム市場が拡大していくことも確実だ。このように業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、じっくりと確実にキャリアを積んでいくためにはどのようなプランを描けばいいのだろうか。よく聞かれる3つの悩みをテーマに、それぞれに適したキャリアプランについて専任のコンサルタントに話を聞いた。
~建築業界でじっくりキャリアを積むために~
よく聞かれる3つの不満・悩み
残業が多い・収入をアップしたい!
仕事の規模・幅を広げたい!
転勤を避けたい・アットホームな職場で働きたい!
キャリアアドバイザー 人材紹介事業部 右田悠哉
建築業界は他業種以上に経験が重視される世界です。5年ぐらいの実務経験ではまだまだ半人前。求人案件を見ても、求められる人材の年齢層が20代後半から40歳ぐらいまでと幅広いので「もう若くないから」とあきらめる必要はまったくありません。むしろ、多くの技術者が豊富な経験を活かして転職を成功させている業界です。一方で、求人案件が非常に多く、かつバリエーションに富んでいるため、自分に適した転職先を選ぶのが難しいのもこの業界の特徴といえます。
1 残業が多い・収入をアップしたい!
残業を減らしたい、収入を増やしたいと考える方の基本的なキャリアは、上層を目指すことにあるといえるでしょう。下請け、元請け、発注元の大手ゼネコンと、基本的には上層になるに従って利幅も大きくなりますので、必然的に残業が減り、収入も増えていくわけです。ただし一方で企画・管理の側面は強くなりますので、現場の技術職へのこだわりが強い人には向きません。その場合は、リノベーション・不動産再生など既存の物件をバリューアップする分野がおすすめです。大幅な収入アップは見込みにくいですが、伸び盛りの分野なので将来性も十分です。
こんなキャリアで不満解消!
施工業者 →→→ ゼネコン・サブコン
工務店 →→→ ハウスメーカー
下請け、孫請けの設計・施工業者からサブコンやゼネコンへ。あるいは工務店からハウスメーカーへと、受注する側から発注する側へと上がっていくことで残業時間の軽減や収入アップを目指すのがいちばんの早道。究極は事業主側に回ることですが、スペシャリスト志向の高い方には向きません。いずれの場合も建築士、建築施工管理技士などの資格があるとかなり有利になります。
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2 仕事の規模・幅を広げたい!
仕事の規模・幅を広げたいといっても、その手法はさまざま。まずは、仕事においてご自身が重要視する項目を明確にすることが大切です。活動を具体的にスタートさせる前に、「なぜ建築の世界に入ったのか」を自分に問い直してみてください。建てたいのは一戸建てなのか、マンションなのか。あるいはオフィスビルなのか。技術者の原点ともいうべき方向性を無視して、収入などの待遇面だけで転職先を選ぶと失敗しやすいので注意しましょう。また、仕事の規模を追求するよりも、小・中規模な施工業者で現場経験を積んだほうが良い場合もあります。つまり、大規模な開発案件の一部分だけを担当するのか、小・中規模案件ですべてを自分ひとりで見るのかの違いです。仕事の幅を広げるという意味では、後者を選んだほうが確実なキャリアアップが見込めるでしょう。
こんなキャリアで不満解消!
ゼネコン・サブコン →→→ ゼネコン・サブコン
ゼネコン・サブコン →→→ ディベロッパー 金融機関等の事業主やPM企業
仕事の規模や専門性を追求するなら大型の案件を取り扱っているサブコンやゼネコンが視野に入ってきます。しかし、仕事の幅を追求するのであれば、不動産投資を扱う金融機関やプロパティマネジメント企業などに転職したり、事業主として企画・管理する立場から現場で実践的な業務を任せてもらえる企業に転職するのがおすすめ。ただし、一貫性を欠く転職を繰り返して器用貧乏にならないように注意が必要です。
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3 転勤を避けたい・アットホームな職場で働きたい!
結婚・出産やマイホームの購入などによって、転勤を避けたいという方は少なくありません。この場合、やはり小・中規模で地域に根ざした企業を選ぶというのが前提になってきます。また、前の項目でお話した「仕事の幅を広げたい」という人にとっても、ひとりが担当する業務領域が広い地場の企業は魅力的です。収入的には現状維持もしくはダウンする可能性もありますが、30代~40代で実務経験が豊富な方はある程度の役職で迎えられることもあります。また、最近はUターン転職をされる方も増えてきました。大手ゼネコンの中にも不定期で勤務地限定採用を行っているところがありますので、転勤のない職場を考えている人にとってはひとつの選択肢になるでしょう。いずれにしても、自分がゆずれない部分と妥協できる部分を明確にすることが転職成功の近道になってきます。
こんなキャリアで不満解消!
サブコン →→→ 工務店・設計会社
ゼネコン →→→ サブコン 地域限定勤務可能なゼネコン
必然的に地場の工務店や設計会社、あるいは転勤のないサブコンなどを選ぶことになります。常に人材募集が行われていますが、収入などの待遇面に関して厳しい案件が多いのも事実です。転職時に最重要視するポイントを明確にした上で、自分が積み重ねてきたキャリアをフルに活かせる企業に転職しましょう。
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