スマートフォン版で表示

現在、お知らせはありません。

英語力を活かすためのキャリアセミナー
転職活動のポイントと学習のコツ
2025年6月19日開催

シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社スタディーハッカーの黒澤隆之氏にご登壇いただき、オンラインセミナー「英語力を活かすためのキャリアセミナー 転職活動のポイントと学習のコツ」を開催しました。英語力を活かしてキャリアを広げたい方に向けて、そのために考えるべきポイントや、レベル感により目指せる職種、英語力をキャリアや転職活動へ活かした具体例をお伝えする内容です。今回はセミナーのハイライトを少しだけお伝えします!

登壇者紹介

冨山 南海/写真
冨山 南海(とみやま・みなみ)
パーソルキャリア株式会社 グローバルキャリアグループ

【略歴】
大学卒業後、2014年にテンプスタッフ株式会社(現・パーソルテンプスタッフ株式会社)へ入社。2018年からベトナムで法人営業として勤務。IT、金融、サービス業のお客さまを中心に担当。キャリアアドバイザーとして海外勤務を目指す方の転職支援に携わる。2020年から現職。パーソルキャリア株式会社のアジア12拠点の法人サポートや、海外転職を志す方を対象にオンラインセミナーを実施。
黒澤 隆之/写真
黒澤 隆之(くろさわ・たかゆき)氏
株式会社スタディーハッカー
社長室 室長/マーケティング部 部長

【略歴】
2018年に恵学社(現・株式会社スタディーハッカー)入社後、英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY」の講師を経て、姉妹サービス「STRAIL」の立ち上げ・事業責任者を務める。多数の受講生の英語力向上を支援。現在は新規事業開発とマーケティングを統括。趣味は英語教材の研究。

当日のプログラム

  • 1. 開始〜概要説明

  • 2. プログラム内容

    英語を活かしたキャリアのために考えるべきこと
    英語力を伸ばすための学習戦略
    英語力で広がるキャリアの可能性

  • 3. Q&A~終了

英語力を活かしたキャリアのために考えるべきこと

「英語力をキャリアに活かしたいけれど、それをどうキャリアに結び付けられるのか」「今の英語力で十分なのか」と考えている方も多いのではないでしょうか。セミナーの第1部では、英語力を活かすためにどのようなことを考えるべきかを解説しました。

何を目的に英語力を伸ばすのか

英語力を活かしてキャリアを広げたいと思っている人が、まず考えたいのが「英語力を活かすには何を目指すべきか?」ということです。英語ができればキャリアにプラスになるのは確かですが、それだけでは十分とはいえません。重要なのは、「自分はどんなキャリアを描きたいのか」「何を目的として英語を学ぶのか」をはっきりさせておくことです。

セミナーでは、キャリア設計の考え方を図にして紹介しました。

  • 現在の自分自身=船
  • 理想=島
  • できないこと=波
  • コンパス=現在の「したいこと」「できること」
イベント資料

例えば、将来は海外で働きたいという目標があるとします。読み書きはできるもののスピーキングに自信がない場合、目標を達成するためには、スピーキング能力の向上が必要です。このように、今と理想の間にあるギャップが「波」となります。この波を乗り越えるためには、まず現在地=経験・スキル・職歴をしっかり見つめ直すことが大切です。

「自分に合ったキャリアの方向性が分からない」「何から手を付けていいか分からない」場合には、一人で抱え込まずに、友人や家族、または転職エージェントにも相談してみてください。

セミナーではほかにも、企業での英語の使用状況・今後の見通しや、TOEICスコアと年収の相関、目的別の学習アプローチなどについて紹介しました。

英語力を伸ばすための学習戦略

英語力を伸ばしTOEICのスコアを上げるには「現在地」を正確に把握することが必要です。セミナーの第2部では、英語習熟度の課題発見ワークを通して、目標とするスコアへの効果的な学習方法を解説しました。

英語力の「現在地」を把握すること

すでに「理想と現在地」についてお伝えしましたが、英語学習において最初にやるべきことは、「自分の現在地を正しく知ること」です。今、何ができて、何ができていないのか。ここを正しく把握せずに学習を始めてしまうと、自分に合っていない学習をして遠回りになってしまったり、無駄に時間がかかってしまったりします。

自分の課題が明確になれば、必要なトレーニングも明らかになり、効率的に英語力を高めていけるのです。

イベント資料

音声知覚とは(知覚と理解のバランス)

私たちが英語を聞いて理解するとき、実は脳の中では2段階の処理が行われています。

  • 音を聞く(=音声知覚)
  • 音の意味を理解する(=意味理解)

この2つのプロセスが連続して行われていますが、日本人の多くは、「音を聞く」だけで脳の処理リソースの大半を使ってしまい、「理解」にリソースが回らなくなっているのです。その結果、「中盤から意味が取れなくなった」「途中で集中が切れた」といった状態に陥ってしまいます。

イベント資料

では、この「音声知覚」はどうやって鍛えることができるのでしょうか。

その答えが、「シャドーイング」です。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、ほぼ同時にそのまま声に出して繰り返すというトレーニングです。

イベント資料

このトレーニングの最大の効果は、英語の音の処理を自動化できること。「聞く」という作業の負荷が減ることで、脳のリソースを「理解」のほうに割けるようになります。例えば私たちは、日本語の会話では「音を聞く」ことに意識を向けていません。音声処理がほぼ無意識で行われているからこそ、意味理解に集中できているのです。英語でも、同じように「聞き取る力」を自動化できれば、よりスムーズに内容を理解できるようになります。

チャンクリーディングとは

続いて紹介するのが、「チャンクリーディング」というリーディングの技術です。これは、英文を意味のかたまり(チャンク)ごとに、前から順に読み取っていくトレーニング法です。

イベント資料

例えば、以下のような英文があったとしましょう。

I’m calling to inform you / that your appointment with William / this afternoon / will have to be rescheduled.

これを、語順どおりに、意味のかたまり(スラッシュで区切られた語句)ごとに処理していくことで、訳読的な日本語訳ではなく、英語のまま意味をつかむことができます。これは、リーディングだけでなくリスニングでも効果があります。

スラッシュリーディングの経験がある人も多いと思いますが、それとほぼ同じ考え方です。大切なのは、英語を英語の語順で理解する習慣を身につけること。こうした読み方を繰り返すことで、リスニングでも前から意味をつかめるようになり、よりスムーズな理解につながっていきます。

パターンプラクティスとは

最後に、スピーキング練習として最もおすすめしたいのが「パターンプラクティス」というトレーニング法です。これは、一つの英文をベースに語句を置き換えたり、肯定文を否定文にしたり、疑問文にしたりと、さまざまな形に変化させながら繰り返し練習していく方法です。

具体例で見ていきましょう。

ベース文:I like apples.(私はリンゴが好きです)
→ 主語を変える:He likes apples.(彼はリンゴが好きです)
→ 否定文にする:He doesn’t like apples.(彼はリンゴが好きではありません)
→ 疑問文にする:Does he like apples?(彼はリンゴが好きですか?)

このように構文を反復しながら変化させていくことで、語順・時制・文型を自然に使いこなせるようになります。

この練習を通じて鍛えられるのが次の2つの力です。

  • 正確性:文法的に正しく話す力
  • 流暢性:スムーズに言葉が出てくる力

つまり、「正確に、かつスラスラと」英語を話せるようになるためのベースがここで養われるのです。

セミナーではほかにも、リスニングを難しくする「音声変化」の正体やTOEICスコア別の学習戦略、英語学習者におすすめの教材などを紹介しました。

英語力で広がるキャリアの可能性

セミナーの第3部では、英語と自身の経験を掛け合わせることで、キャリアの可能性がどのように広がるかを職種や職業の具体例とともに紹介しました。

英語力を活かしやすい職種とは

ここでは、英語を活かしてキャリアを広げやすい代表的な職種を3つ紹介します。

① 営業職
まず特に求人数が多いのが営業職です。例えば、海外の製品やサービスを日本市場に導入する、または日本の商品を外国人向けに展開するといったケースで、英語力が求められます。また、顧客は日本人であっても、社内のコミュニケーションが英語という場合もあります。営業職で英語力を磨くことで、海外拠点や海外事業所とのやりとりを含む業務に携わるチャンスが広がります。

② IT関連職
2つ目はIT関連職です。特に多いのが、いわゆる「ブリッジSE」と呼ばれる役割です。ITの言語や設計は基本的に世界共通であるため、日本で開発してもベトナムなどのオフショアで開発しても、アウトプット自体はほぼ同じになります。

その一方で、人件費の安さから海外に開発拠点を置く企業も増えています。こうした拠点とのやりとりでは、英語での調整や指示出しが必要となります。

実は、IT人材で英語ができる方はまだまだ少ないのが現状です。そのため、英語力を身につけたITエンジニアというのは、非常に貴重な存在であり、キャリア形成の面でも有利だと考えられます。

③ エンジニア・技術職
3つ目はエンジニア・技術職、特にメーカーや機電系の技術者です。ご存じのとおり、日本は製造業の比重が高く、多くの企業が海外に工場を構えたり、現地法人を設立したりしています。こうした環境では、頻繁な海外出張や長期の海外駐在といった機会があり、英語ができると非常に評価されます。

現場の技術スタッフや現地マネジメントとのやりとりにも英語が必要になるため、技術系職種と英語の組み合わせは実践的かつニーズが高い分野です。

なお、この3つ以外にも、企画職、クリエイティブ職、専門職など、英語を活かせる仕事は多岐にわたります。

イベント資料

※参考ページ:英語を活かせる仕事全18職種!編集部が厳選 |転職ならdodaグローバル

質疑応答

ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と登壇者による回答の一部を紹介します。

Q. 英語力が求められる求人に応募するにはTOEICは必須?

冨山:日本ではTOEICのスコアが英語力の基準になっている企業が多いため、英語を活かして国内で働くのであればTOEICを受けておくのがおすすめです。一方、英語を活かして海外で働いたり、実務で英語を使ったりするのであれば、英会話学校やAI学習を活用して英語で会話できるスキルを身につけるとよいと考えています。面接でも英語話者との会話や、やりとりをした経験について尋ねられる場合があります。

Q. 採用する側から見て、TOEIC800点と900点で差はある?

冨山:TOEIC800点と900点の年収の相関関係自体は存在します。(※)しかし採用する側から見ると、800点以上のスコアを持っていれば「英語ができる」「この人は何かを極める力がある」「学習意欲が高い」という好印象につながります。

黒澤氏:英語の専門家の視点からすると、800点と900点には差があります。実際にできることにも差が生まれるはずです。ただし、TOEICはリスニングとリーディングのスキルを測るテストなので、スピーキングに課題があるようなケースもあります。
志望する会社が求めるものに合わせて、1点でも点数を伸ばすのか、スピーキングなどTOEICでは測れないものに力を入れるのかを判断してみてください。
※参考記事:「TOEICスコアが高いほど年収は高い!スコア別平均年収と転職成功アドバイス」

セミナーでは、ほかにも次のようなご質問を頂戴しました。

  • 音声知覚の学習におすすめの教材は?

参加者の声

  • 30代後半・企画・管理

    具体的に英語でどのような仕事ができるかだけでなく、語学勉強の方法など有用性のある内容だったので、今後の語学勉強に活かそうと思いました。

  • 40代前半・事務・アシスタント

    実際に英文を用いて具体的な課題や学習方法を紹介してもらえたことがとても良かったです。自分の現在地を知るとともに今後必要な学習を体系的に知ることができました。

  • 40代後半・その他

    TOEICの点数が伸び悩んでいたところだったので、非常に参考になりました。

転職活動に役立つ無料セミナーを多数開催中!
直近の開催日程を見る
転職活動のスタートは
まずはここから
会員登録する(無料)
シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

転職サイトdodaをシェア

<a href="https://doda.jp/">転職サイト「doda」</a>