dodaミドル・ハイクラス転職応援WEEK
‐転職活動の始め方編‐
2026年1月26日開催
‐転職活動の始め方編‐
パーソルキャリア株式会社では、2026年1月26日から同年1月30日にかけて「dodaミドル・ハイクラス転職応援WEEK」を開催しました。1日目には、パーソルキャリア株式会社でミドル・ハイクラス層向けのサービス開発を担当する石井 宏司とdodaキャリアアドバイザーの藤田有佳が登壇し、オンラインセミナー「転職活動の始め方編」を実施しています。転職を考えているけれど、何から始めればいいのか分からないというミドル・ハイクラス層に向けて、転職活動の全体像を理解し、必要な準備や進め方を整理する内容です。今回は、セミナーのハイライトを少しだけお伝えします!
※このセミナーでの「ミドル・ハイクラス」とは、40~50代で、管理職または専門職の経験を持つ方を指します。
登壇者紹介
- 石井 宏司(いしい・こうじ)
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パーソルキャリア株式会社/法人マーケティング統括部 領域開発部ゼネラルマネジャー
【略歴】
人材会社、経営コンサルティングファーム、スポーツビジネス領域のさまざまな事業の立て直しやグロース、M&AやJリーグクラブの経営などを経て、2023年にパーソルキャリア株式会社に中途入社。
入社後は、人生100年時代を見据えたミドル・ハイクラスのキャリアや転職の在り方を構想し、自らが40歳以降に複数回の転職をした経験をもとに、ビジネスやサービスの企画に従事している。
- 藤田 有佳(ふじた・ゆか)
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パーソルキャリア株式会社/dodaキャリアアドバイザー
【略歴】
損害保険会社での勤務を経て、2014年にパーソルキャリア株式会社へ入社。キャリアアドバイザーとして、一貫して個人の転職活動をサポート。入社当初は、金融業界の方々を担当し、その後、金融業界以外のさまざまな業界の企画職、経営・業務コンサルタント職の方を担当。現在は、40~50代の管理職・即戦力の方を中心としたハイクラス層の方々の転職支援に従事。
キャリアカウンセリングからその後の選考活動のサポートを通じ、「ご自身が納得感ある選択ができること」を大切にしている。国家資格キャリアコンサルタント。
当日のプログラム
- 開始~概要説明
- セミナー内容
- 「ミドル・ハイクラス」の転職市場の全体像
- 転職活動の5つの基本
- よくあるQ&A
- まとめ~終了
転職市場の動向
転職を成功させるためには、自分の未来のキャリアをていねいに考えることが大切です。そのためには現在の転職市場の動向を知る必要があります。
セミナーの序盤では、転職市場の動向を解説しました。
転職求人倍率
転職市場を知る上で、dodaの「転職求人倍率」も参考になります。転職求人倍率が1より多いか少ないかで、転職市場の概要を捉えることができるためです。
※「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した、dodaオリジナルの数値です。
例えば、転職求人倍率が0.5の場合は、4人の求職希望者に対して2件の求人しかない状態を示します。これに対して、転職求人倍率が2.0の場合は、4人の求職希望者に対して8件の求人があります。
以下通り、2025年9月の転職求人倍率は2.43になります。つまり、1人の転職者に対して2.43件の求人がある状態となっており、転職者に有利だといえるでしょう。
また、転職求人倍率は職種ごとに確認することも可能です。
多くの職種で、転職求人倍率は平均以上となっていますが、専門職(メディカル)や販売・サービス、事務・アシスタントの職種は転職求人倍率が1未満となっています。
ミドル・ハイクラスの転職者が増加している理由
現在の市場にはミドル・ハイクラス層の転職者が増加しているという特徴があります。dodaでは、ミドル・ハイクラス層の新規登録者数および転職者数がいずれも増加している状況です。これに呼応するように、ミドル・ハイクラス層に対する企業側の期待も高まっています。
このようにミドル・ハイクラスの転職が増加している理由を個人要因と企業要因に分けると、次のとおりです。
人生100年時代を見据えて個人がキャリアを見直すようになっていたり、晩婚・晩産化により50代であっても教育費に備える必要があったりするのです。
また、企業としても業務の多様化および専門化に備えて経験豊富な人材を求める動きがあります。
求人情報の「切り口」を理解する
このような状況で自分に合った転職活動を見極めるためには、初めに転職の切り口を探すことが大切です。そもそも求人には次の4つの切り口があります。
- メンバークラス×未経験者採用
- メンバークラス×経験者採用
- 管理職採用(即戦力採用)
- エキスパート職採用(即戦力採用)
メンバークラスの求人は多い傾向がありますが、管理職やエキスパート職の求人は少ない傾向があります。ミドル・ハイクラス層として管理職やエキスパートでの転職を成功させるためには、自らのキャリアに合致する求人を吟味し、入念な準備をすることが内定獲得の1つのポイントです。
セミナーでは、自分の経験が活きる場所を探すためのポイントも紹介しました。
転職活動の全体像
セミナーの中盤では転職活動の全体像として、転職の流れ、転職にかかる期間、40代以上で合格に必要な応募数をまとめました。
転職活動の全体の流れ
ミドル・ハイクラス層の転職は、原則として次の流れで進みます。
職務経歴書の作成を含む事前準備に1週間から2週間、応募した後の書類選考に1週間から2週間、2度から3度実施する面接に4週間程度かかります。その上で最終選考合格となった場合、1カ月から2カ月を掛けて在籍中の企業で退職交渉を進め、次の企業に入社する形です。
転職にかかる期間
前述の流れで進む転職活動ですが、準備に着手してから次の企業に入社するまでは3カ月が一般的です。しかし、人によって転職期間は異なります。10人のうち約60%は3カ月以内に転職できますが、約20%は3カ月から半年かかり、約20%は半年以上かかると考えておくとよいでしょう。
転職活動の長期化には次のような理由があります。
管理職・専門職クラスのポジションがそもそも少ないミドル・ハイクラスに対する企業が求める水準が高いので、面接通過しづらい。
このような中で転職活動を効果的に進めるためには、求人をチェックする時間を毎週確保したり、業界や職種のトピックスをインプットしたりする積み重ねが大切です。
転職成功までの応募数と選考通過率
dodaのデータによると、40代以上で転職を成功させるためには平均して35.2社への応募が必要です。書類選考でお見送りになっても継続的に応募し続け、選考企業を一定数維持するように努める必要があります。
書類選考から役員面接までの通過率については、次のようなイメージを持つと適切です。
昨今は役員面接の位置づけも変わっており、ほぼ全員が通過するわけではなく半分以上は不合格になる可能性がある点を留意しておいてください。
セミナーでは、転職活動を開始するタイミングや、転職活動をする中での発見に関する説明も行いました。
転職活動の5つの基本
セミナー終盤では、転職活動に関する次の5つの基本を解説しました。
- 転職市場は常に流動的、変化していることを理解する
- 転職活動の中で自分の軸を見つける
- 活動しながら引き出しを増やす
- 情報は待たずに取りに行く
- 誰かの正解ではなく自分の納得感を見つける
それぞれについて以下で解説します。
転職市場は常に流動的、変化していることを理解する
転職市場は常に変化しています。その前提を忘れると、同業の企業で通過した書類を流用したところ、落とされてしまって評価基準が分からなくなったり、志望度の高い求人のために時間をかけて書類を準備していたところ、求人が終了してしまったりするつまずきが発生します。
変化を前提として、転職市場について次の2つを押さえることが重要です。
- 社会情勢やトレンドの変化、企業の都合などによって急な募集終了があったり、違う職種のニーズが発生したりするため、応募の継続が重要
- 勢いのある業界や技術の進歩、国際関係など社会の変化は転職に影響する
転職を成功させるためには、複数の企業への応募をコツコツと続ける必要があります。新規の良い求人がないか定期的に探し、応募先の企業がどのような人を求めているかを具体的にイメージしていきましょう。
転職活動の中で自分の軸を見つける
転職活動を続けていると、軸がぶれることがあります。家族との時間を大切にするために始めたはずなのに、年収の高さで多忙な企業に転職を決めてしまったり、合格を出してくれた企業がそもそも自分に合うのかどうかを最後まで見極められずに内定承諾の回答期日が過ぎてしまったりするのです。
こうした事態を避けるためには、活動を続けながら何のために転職するのか自分の答えを探すことがポイントです。並行して、条件の優先順位づけも大切です。
合格が出た企業に対しては、転職目的がかなうかどうかを最低ラインに置いて、総合的に判断して内定を承諾しましょう。また、どこに応募すべきか分からない場合も、条件を整理することで応募先が見えてくる場合があります。
活動しながら引き出しを増やす
ミドル・ハイクラスの転職活動は時間がかかり、応募先企業の数も必要です。応募する企業が少ないと、すべてがお見送りになったときにほかの応募先が見つからず、転職活動が中断となってしまうケースがあります。また、初めに合格が出た企業に飛びついて後悔したり、1次面接によるお見送りが続いて自信を喪失してしまったりする場合もあるでしょう。
転職活動を成功させるためには、うまくいかない原因を自分なりに分析し、トライ&エラーを繰り返す必要があります。また、お見送りになった場合に、転職の理由を改めて考え、応募先企業を増やすような柔軟な対応も重要です。
実際のところ、活動を継続したことで良い企業に出会えたり、お見送りの原因を徹底的に分析することで自信につながったりするケースがあります。
情報は待たずに取りに行く
転職活動を成功させるためには、情報を積極的に取りに行く姿勢が大切です。転職の市況感や難易度を知らずに応募を続けても書類選考を通らずに苦戦するでしょう。また、面接で業界について聞かれて、何も答えられなかったという苦い経験につながることもあります。
こうした事態を回避するためには、インターネットやキャリアアドバイザーを活用して不明点について調査する姿勢が重要です。情報収集は転職の納得感や満足感を高める要素にもなります。
誰かの正解ではなく自分の納得感を見つける
転職活動は誰かのためでなく自分のためにするものです。家族に反対されて企業からの合格を辞退してしまったり、現在の職場で引き止めにあって残留を決めた結果、関係がぎくしゃくして余計に働きにくくなったりすると後悔します。
転職を成功させるために客観的な意見は重要ですが、まずは自分のための活動であることを意識しましょう。客観的な事実と自分の気持ちの両面で納得感のある判断をすることが大切です。
志望度が最も高い求人はお見送りになっても、候補となる応募先すべてを受けきったことで、合格をくれた企業の中から気持ち良く転職先を選べるようなケースもあります。家族が反対している場合はていねいな話し合いを実施し、自分にとって理想の転職をかなえてみてください。
質疑応答
ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と石井および藤田による回答の一部を紹介します。
Q.過去、現状、未来、「転職」に対する意識、ハードルは変化していますか。
直近10年で、転職意向者は少しずつ増えています。また、中途採用で戦力を補強する企業も一般的になってきました。そのため個人と企業それぞれで、転職のハードルが下がっているといえます。
私の感覚としても、転職をポジティブに捉える方が増えています。また、企業側もポテンシャル採用のみならず、現在の課題を解決できる即戦力を求めるようになってきていると感じます。
全5日間にわたる「dodaミドル・ハイクラス転職応援WEEK」では、ほかにも次のタイトルでオンラインセミナーを実施しました。
- 2日目:キャリアプランの描き方編
- 3日目:履歴書・職務経歴書の書き方編
- 4日目:応募企業の選び方編
- 5日目:面接対策編
参加者の声
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40代前半 クリエイター・クリエイティブ職
10年・20年ぶりの転職活動者にとっては、かなり具体性がある現状の共有と行動指針が示されていたと思います。とくにリファレンスチェックに関しては、昔はなかった企業が多いので、今から転職活動をするミドル世代には有益な情報だったのではと感じました。
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50代 その他
内容が分かりやすく、講師の方々も好印象でした。転職活動を頑張ろうと、気持ちが奮い立ちました。
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50代 技術職(製造業)
ミドル向けのセミナーは初めてでしたが、ベテラン講師による大変内容の濃い講義でした。今まで自分がさまざまな経験をしてきた事柄を企業にいかにアピールしていくか、体系的に大変理解しやすくご講義いただけました。またQ&Aも大変参考になりました。
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