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エグゼクティブコンサルタント座談会 年収2000万円でも転職できるエグゼクティブ 300万円でも転職できないエグゼクティブ -コンサルタントしか知らない、エグゼクティブ転職の実態-

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優秀なエグゼクティブかどうかは、会って1分で分かる

小柳

「優秀なエグゼクティブだな」と面談などで感じるキャンディデートには、どんな人が多いですか。個人的には経歴だけでは判断できない気がしますが、どうでしょうか。

中野(裕)

私も職務経歴書だけで判断するのは難しいと感じますね。エグゼクティブ転職の場合、マネジャー採用が多く、プレイヤー採用とは違って専門スキルの詳細がそれほど重要ではないケースが多いという理由もあります。 また、私たちはキャンディデートのエージェントであると同時に、企業の採用エージェントでもあります。私たちを使っていただく企業の求める人材を熟知しているから、キャンディデートとお会いする際も「この人はこの企業にマッチしそうだな。あの企業には合わなそうだな」という視点で見ることができ、細かな情報を確認しなくても瞬時に判断することができます。だから極端な話、会って5分、いや1分で、そのキャンディデートに合う企業がありそうか判断できますね。速い時は、あいさつだけで分かってしまう場合もあります。

中野(聡)

優秀な人は職務経歴書など書類の書き方が分かりやすいし、適切。だから、あえて面談時に深掘りする必要もない、ということも言えますよね。それに優秀な人は、話題が豊富です。常にアンテナを高く持っていて、新しい情報を取り入れている。何気ない雑談のようでも中身が濃いんです。

小柳

逆に、面談で自分の過去の実績をひけらかす人に、優秀な人は少ない気がします。例えば、「社内史上最速で部長になりました」とか、その事実自体をアピールされても仕方がない。

中野(裕)

知りたいのは事実そのものではなく、どんなプロセスで取り組み、どんな影響力を発揮できたかということ。「ビッグプロジェクトに参画しました」というだけでなく、自分で主導したのか、周囲のサポートに過ぎないのか、そこが重要なんですよね。

中野(聡)

自分の力でやってきた人は、そのプロセスを自分の言葉で語れる。自分でやってきていない人は、逆に深掘りすると漠然とした話に終始してしまうことが多いです。それに、自分でやってきた人は非常に率直に語ってくれます。「主導したプロジェクトは、最終的にはうまくいかなかった。その原因はこうで、こうすべきだったと反省している」など、実に謙虚に客観的にお話しいただけます。

志を持ち、経営者とビジョンを語り合えるエグゼクティブと出会いたい

小柳

実際に最近お会いしたエグゼクティブの方で優秀だと感じたのは、ある企業の経営幹部へと転職された方でした。年齢は50代にもかかわらず、とても素直で謙虚なんです。ご自身のことを非常によく理解、分析しておられて「まだ経験は浅いが、経営に携わる仕事をしたい」とビジョンも明確でした。それに「面接では何をアピールすればいいかな」と、私に対して貪欲に質問もされていました。
また、プライベートでも30代の人との付き合いもあれば、60代以上のご友人もいる。業界もさまざまで実に幅広い。私自身、プライベートでもお付き合いさせていただいていますが、本当に若々しくて50代にはまったく見えません。好奇心旺盛でオープンな人柄が、仕事にも表れているのでしょうね。

中野(聡)

確かに年齢はまったく関係ないですね。私の場合、最近驚いたのは30代のIT業界の方です。転職を自分のキャリアの実現という観点ではなく、さらに上の「ITによって、もっと世の中を良くするには」という社会全体の観点から考えておられたのです。だから、転職先企業の社長とは初めての面談にもかかわらず、大いに盛り上がりました。年収、待遇ではなく、「どんな未来をつくってくべきか」という企業のビジョンやミッションの話ができるから、同じ目線で語り合える。会って数分で、転職決定という雰囲気でした。

中野(裕)

やはり優れたエグゼクティブというのは、自分の判断基準を持ち、大志を持っている人ですね。志を持っていることが、エグゼクティブたる条件だと感じます。

中野(聡)

大志を持っているけれど、現実もよく分かっている。「理想はこうだけど、実際の世の中はまだこの程度だ」という。そういうバランス感覚を持っている人が、志によって現実を変えていける人なのでしょうね。

小柳

また、自分を律することができる人でもあると思います。例えば、「趣味がマラソンです」という場合でも、目標もなくマイペースに走るのではなく、「トライアスロンをやっています」というくらいストイックな人は自己管理を怠りません。真剣にスポーツに取り組んでいる人は、趣味のコミュニティから人脈が広がったり、常に新しいことを学ぼうと前向きで貪欲であることが多いですね。

中野(聡)

年下の人にも横柄にならず、きちんとあいさつできるというのも大事な気がします。優秀な人ほど、コンサルタントとの面談でも実に応対が丁寧です。それに、常に新しいものにチャレンジしています。年配でも、スマートフォンなどを使っている方が多い印象がありますね。

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