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エグゼクティブが語る 私を育てたマネジメント術

世の中に価値を発揮したいという明確な意思を持ち、それを実行し、成果を出すことで評価を得ているエグゼクティブたち。彼らはどう「マネジメント」されてきたのか。3人のエクゼクティブに話を聞いた。そこから見える「エグゼクティブを育てるマネジメント術」とはー。

  • Person 1

    大石哲之氏(37歳)

    作家・コンサルタント/大石哲之事務所代表/株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役

    Profile

    1998年、新卒にてアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。戦略グループにて経営、システム、マーケティングなどコンサルティングに携わる。その後ジョブウェブを起業。就職支援サービスのWebインフラを企画・開発した。同社を退社後は著述家・フリーのコンサルタントとして活躍。ベストセラー『3分でわかるロジカルシンキングの基本』をはじめ、ビジネススキルや生き方に関する著書を多数有する。

  • Person 2

    川路武氏(39歳)

    三井不動産レジデンシャル株式会社 市場開発部 商品企画グループ 兼 総務部 環境推進グループ 主管

    Profile

    1998年、三井不動産に新卒で入社。「日本初の全戸3mバルコニー」「16m2の離れ」がある千葉の大型分譲住宅や、官・民・学が協業する街づくりプロジェクト「柏の葉キャンパスシティ」における「CO2見える化」など、大規模案件におけるコミュニティづくりや環境マネジメント案件の企画開発に多数携わる。社外では伝統と今をつなぎ、参加者が自ら街づくりに関われるプロジェクト「アサゲ・ニホンバシ」を開催するNPO法人の代表を務める。

  • Person 3

    松岡清一氏(43歳)

    株式会社FIXER 代表取締役社長

    Profile

    1994年NRIネットコムに入社。97年にはアメリカ子会社の立ち上げを一任され単身渡米。8名の現地スタッフと共に学生向け書籍流通システムの事業開発に携わる。帰国後はWebデザイン事業の提案・立ち上げを実施。その後証券会社のシステム部門、自治体の情報化コンサルティングなどを経て2009年にFIXERを起業。Webコンサルティング事業に加え、クラウドソリューションの開発・提供も手掛ける。現在4期目ながら60名の規模に成長。

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「芽」~そこはかとない自信を持つ「自燃型」の新卒時代~

後年、世の中に大きな価値や実績を生んでいくエグゼクティブたち。その予備軍である新卒当時はどんな「エグゼクティブの芽」を持ち、そしてどうその「芽」を見出されていったのか─。

Q.新卒当時はどんな存在でしたか

200名弱の同期は口達者なお調子者タイプが多い中で、それを静観しているやや小生意気な新卒だったと思います。 - 大石氏

周りを巻き込み幹事役になることが多かった気がします。恐れ知らずで挑戦すれば何か良いことがある!と妙な自信があるエネルギッシュな奴でした。 - 川路氏

劣等生でした。同期は皆、頭が良く、入社前に会計やシステムの勉強をしていました。ただ不思議と「自分の方がデキる」という自信はありました。 - 松岡氏

まず「エグゼクティブの芽」について考えたい。エグゼクティブ予備軍たちは、他者と比べて何が突出していたのだろうか。三氏に「新卒当時はどんな存在だったか」と質問した(左記)。三者三様ではあるが共通点ではないかと考えられることが見つかった。それは「そこはかとない自信」と「自分で考え、決め、行動する自燃型」という2点だ。さらに話を聞くと、この「芽」は社会人をスタートさせる前に既に培われていたことが分かった。

例えば大石氏はアクセンチュア入社以前、慶應大SFC時代に友人と就職活動支援のWebサービス「ジョブウェブ」を立ち上げている。後にこのサービスで起業を果たすが、学生時代に自らの課題意識を基にサービスを設計し、立ち上げるという経験が育てた自信と、自分で意思決定し行動する面白さを早い段階で味わえたことは大きかったと大石氏は語る。

川路氏にも三井不動産入社前の話を聞いた。「母親の教育が変わっていたんです。小学校3年で東京・鹿児島間を寝台列車で一人旅させたり、とにかくチャレンジさせる、自分で考えさせる親でした」。川路氏は高校2年の時に留学を決意した。当時はネットもない時代。「自分で情報を集め、親を説得して渡米しました。あの時の"自己決定"の経験が、挑戦すれば何か変わるという自信になったんだと思います」。

ではそんな「そこはかとない自信」「自分で考え、決め、行動する自燃型」という「エグゼクティブの芽」をマネジメント側はどう見つけ、育てたのか。大石氏については、全新入社員の1割程度の優秀層しか入れないというアクセンチュアの戦略グループに配属された時点で「芽を見つけられた」と言えるのかもしれない。また、川路氏も新卒で11名のみという狭き門の総合職に採用されたことから企業側の期待が伺えるだろう。多少毛色が異なるのがNRIネットコムでの松岡氏だ。

「あまりかわいくない部下だったと思います。自分自身、今こんなはねっ返りの部下を持ったら持て余すと思います(笑)」。当時は野村グループのIT支援をすることが多かったNRIネットコム。初配属のプロジェクト先は野村證券の総務部。資料をコピーするなど地味な作業も多く、同期と比較すると決して花形とは言えなかった。ただ「偉い人には好かれることは多かった」と松岡氏は語る。

松岡氏が2年目に経験した某大手SIerのコンサルティング案件。大手電機メーカーのコンペに参加するSIerのサポートとして、SIerが大手電機メーカーから受け取った要件定義を基に提案を詰めていた。しかし松岡氏は考えたという。「もっと情報を引き出せば良い提案ができる。そう思い大手電機メーカーに直接電話をしてアポを入れて話を聞きに行きました。そしたら他社には渡していない資料もくれて」。それをSIerに渡したところ「こんな貴重な資料をどうやって手に入れたんだ」と驚かれたという。結果、無事コンペに勝ったSIerは100名規模の開発プロジェクトのPMとして松岡氏を指名。チームの中で異色の動きをした松岡氏に対し直属の上司の反応は芳しくなかったが、クライアントが喜ぶ姿を見てさらに上の上司が評価してくれた。「今でも恩師だと思っている方です。鉄砲玉みたいな自分を大きな懐で受け止めてくれたんですよね」。「違い」を排除せず、愛情深く受け止めてくれた。良いところを探し、伸ばそうとしてくれた。

「つぼみ」 ~複数の環境によって汎用的な強みを見つけた若手時代~

前述の通り、入社時からポテンシャルの高いエグゼクティブの予備軍。とはいえビジネスの世界ではまだ初心者の若手時代は自分の活かし方が分からない。そのような中、三氏はどんな環境を与えられたのだろうか─。

Q.新卒から数年間、いわゆる若手時代のキャリアを教えてください

アクセンチュアにて、私立大学のマーケティング案件や通信ネットワーク企業のM&A案件など、数カ月から数年単位でプロジェクトを転々としました。そしてその後、友人と起業しました。 - 大石氏

三井不動産はジョブローテーションが基本。初配属は経理で、その後は営業、不動産開発・街づくりと異動を重ねました。 - 川路氏

証券会社のIT支援、物流システムの構築、百貨店のシステム構築などのプロジェクトを経験。3年目にはアメリカ子会社立ち上げのために渡米しました。帰国後はWebデザインチームを組織しました。 - 松岡氏

大石氏の場合、プロジェクト単位で業務を進めるアクセンチュアは組織上のマネジメントはほとんどなかったという。スタッフそれぞれが自分の強みを持ち、プロジェクトに集まる。スタッフはそこで「自分なりの価値の出し方」を見つけていく。「最初はとにかく必死でしたね。価値を出して自分の居場所を作らないと必要とされない。生き残れない。勝てるところはどこか、常に考えていました」。大石氏は、慶應大SFCでの研究や友人と作ったWebサービスなどの知見があったIT領域と業務整理能力を自分の価値として磨いていく。そしてそれが評価され多数のプロジェクトに誘われるようになる。

三井不動産・川路氏の初配属は経理だった。数十・数百億円単位の街づくりや開発プロジェクトを手掛ける三井不動産。「あいつはバイタリティがありそうだが、数十億円のプロジェクトにいきなりアサインしたら無謀なことをしでかしそうで怖い。まずは数字に強くなれ。それが配属理由だったみたいです(笑)」。短所を補う環境=経理でまずはお金の大切さや、ビジネスをお金で見ることを学び、3年後は営業へ、さらには企画開発へ─。さまざまな環境で体当たりで仕事をこなす中で見えてきた強みがある。それは「物事を整理し、仕組み化・効率化」すること。「ジョブローテーションが多いので、皆がノウハウを書き、貯めたり更新できるサイトなどを作りました。実は今も使われているんです」。この時培った「仕組み化力」が今の大きな武器になっていると川路氏は語る。

NRIネットコム時代の松岡氏はどうだろうか。同期が花形プロジェクトで実績を伸ばしていく中で、客観的には環境に恵まれないように見えた松岡氏だったが、本人の目線は全く違った。「目先のこと、言われたことだけをやるのがつまらなかったんですよね」。現状に問題があるならば、それを解決する大きな理想を描き、そこに向かって行動した方がいい。高い視点で案件に向かう中で身に付いたのが「大きな未来を描く力」とそれを達成するための「翻訳能力」だ。「翻訳能力」とは顧客と社内や、社内の部署間など、さまざまな二者間で生じる考え方や情報のギャップを埋める力だという。この力は3年目のアメリカ子会社設立時、アメリカ人の中に日本人1名という環境でも活かされることになる。

アクセンチュア、三井不動産、NRIネットコム。三社が用意した「環境」はそれぞれの事業内容や業態の違いはあるが、共通項が見えてきた。それは「新卒からの数年で複数の環境・仕事にチャレンジしている」ことだ。三氏はその経験の中で、汎用的な価値とは何か、自分の強みとは何かを考えた。弱みの克服を考えた配属をすることでその手助けをした三井不動産、逆に「価値を出さないと生き残れない」場を作り、そこでの成果を求めたアクセンチュアとNRIネットコム。理由は違えど、三氏ともが5年強で3つ以上の環境を経験。いずれもその後、三氏が高い実績を作っていく上で大きな礎となったと言えそうだ。

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