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永井
前回の対談で「自分のキャリアの絶頂期に転職すべし、追い込まれて転職するな」という話をしていました。まさにそれを体現しているようなお二人だと感じます。ご自身のキャリア形成のために意識してきたことはありますか?
五十嵐
定期的にキャリアを振り返ることでしょうか。前職の退職後はじっくりと振り返ってキャリアの総括を紙に書き出してみました。どんなプロセスでどんな実績を残してきたかが分かり、そうすると、次の会社でできること・すべきことも見えてきます。仕事の渦中でがむしゃらに走っている時には気付かないものです。
永井
私がお会いする経営者の方々からも「振り返りを行って強みを明確にし、そこをさらに伸ばす」ということをお聞きします。
森
自分自身のバリューを意識してらっしゃるのですね。中村さんはいかがですか?
中村
『縁』のあるところを大切にすることです。若い頃は「努力さえすれば何でも何とでもなるはず」と信じていましたが、周りの環境やタイミングなど、そもそも努力しようがないことも多々あるのに、はじめから「自分の思い描いた理想的な会社でなければ」と意気込んで、軸のズレた努力をしていては折れてしまいます。100m走を走るスピードで長距離は走れません。スキルや理想的環境のみを求めて全速力で走り続けることも大切ですが、人とのつながりや『縁』を大切にすることもキャリアにおいて必要だと考えています。そのような意味で、今の会社は、私にとって『良縁』だと思っています。
永井
ところで、お二人はいろいろなサーチ会社から声が掛かったと思いますが、なぜエグゼクティブエージェントに相談したのですか?
五十嵐
担当のコンサルタントが履歴書、職務経歴書の“裏”を読み取ろうとしてくれた点です。「退職前に転職先を決めておく」のがセオリーだとは思いますが、私は先に退職していました。そこで「なぜ先に辞めたのですか」という話をされてもしかたがありません。「退職後は有意義に過ごされていましたか」と同じ目線でアプローチしてくれたのが他とは違っていました。
中村
私も、「私の過去」よりも「私の未来」の話を重視してくれたことです。過去のみを重視するコンサルタントだと、今まで行ってきた仕事の話に時間が割かれ、「そのキャリアを欲しがる会社はA社とB社です」とか「TOEICがハイスコアならどこの企業でも評価されます」となります。でもエグゼクティブエージェントさんとは「これから先、何を残りの仕事人生において実現したいか」という話、「今のスキルをこう広げていきませんか」という話がメインでした。
五十嵐
それと、気付きもありました。先にお話しした通り、1社目でいろいろな部門を担当してきたことを「1社分の経歴」で片づけずに「これなら数社分の経歴に匹敵します」と言われてなるほどと思いました。
永井
一人一人に向き合い、その人の考えに合った進路を臨機応変に見分けることができる。
森
私たちコンサルタントはキャンディデート(転職希望者)の代理人であると同時に、企業の代理人でもあります。その企業の採用担当者、役員、トップの方々にお会いして、エグゼクティブへの期待を伺っています。だからこそ過去の経歴以上に入社後にどんな活躍ができるのかをご本人と一緒に考えなければならないと思っています。
※2017年7月1日、インテリジェンス エグゼクティブサーチはパーソルキャリア エグゼクティブ エージェントに名称変更いたしました。