中央可鍛工業株式会社

■事業内容：
・可鍛鋳鉄鋳物、ダクタイル鋳鉄鋳物、普通鋳鉄鋳物、軽合金鋳物、アルミダイカスト等の製造加工および販売
・金属製什器および諸機械の製造、販売
■同社の製品：
（1）鋳鉄・アルミ製品
・自動車用部品…乗用車の日本シェア50％（国内の乗用車における同社部品使用率）。心臓部であるエンジンをはじめ、シャシーや駆動系統など自動車のさまざまな部分に同社の製品が使用されています。
・産業用ロボット部品…産業用ロボットの世界シェア60％（世界のハンドを除く産業用ロボットにおける同社部品使用率）。最新の産業用ロボットといった、高い精度が求められる産業機器にも同社が製造する部品が使われています。
・産業車両用部品…パワーショベルの世界シェア30％（世界のパワーショベルにおける同社部品使用率）。大型で高い強度を必要とする、パワーショベルやホイールローダーといった産業車両用の部品を製造しています。
（2）オフィス家具製品
■材質スペック：鋳物の命は、材質であるといわれています。同社では、チャージ毎の機器分析による成分把握や、注湯毎の球状化率の測定など、それぞれの工程でロット単位の管理を行っています。また、万能試験機によって、引張り強さ・伸び・最大荷重・タワミ・実体強度を測定。完成した製品も、衝撃機や摩耗試験機によって品質の確認をしています。さらに、新材質の開発のために高周波炉を導入、時代を先取りする製品造りを目指しています。
・ダクタイル鋳鉄（FCD）…鋳造時に球状黒鉛を有し、これにより引張り強さ、伸びなどが優れ普通鋳鉄よりも強度を持ち、靭性に優れていることから、強度の必要な自動車部品に数多く採用されています。同社では溶解工程に組込まれた黒鉛球状化処理（Mg処理）により、鋳放しのままでも優れた機械的性質を持つ製品を量産しています。
・アルミダイカスト（ADC12）…同社では、精度と生産性に優れ、アルミニウム合金として最高の強度を確保できる鋳造法、アルミスクイズダイカストを採用しています。同社独自の鋳造技術と組み合わせることで高強度と精度が求められる自動車の足回り部品などの生産をしています。
・アルミグラビティ（AC2B）…生産性に優れ、複雑形状が可能なアルミの鋳造法を用いています。