富士機械工業株式会社

■企業の概要：
金属缶用印刷機で国内ほぼ100％のシェア、菓子包装用フィルム印刷機でも約60％のシェアを誇る広島発のニッチトップ企業です。
その他、家具製品の木目印刷、クッションフロア（床材）、包装紙、食品紙器に至るまで、様々な分野が同社製品から生み出されています。技術開発力をもとにした圧倒的なシェアを誇る一方、近年では液晶テレビ・携帯電話画面に用いる光学フィルム用など、常に技術革新を行う技術志向の企業です。
実は普段私たちが目にする菓子・消費財の多くは同社製品により生み出されています。
スナック菓子の包装袋表面や、裏面の銀色のフィルム、缶コーヒーの表面印刷、冷凍食品用包装袋、さらにはカップラーメンの蓋・容器、某携帯電話のロゴ・・・なかなか目にすることが少ない装置ですが、実は隠れたトップメーカーが同社です。
今後の展開としては海外進出が上げられます。装置によっては、1年間の製作期間を要するものや、
日本人の精緻な国民性に対応した高機種が製品の中心帯ですが、近年成長が著しいBRICs等の新興国向けの汎用品・廉価版などの
開発により、進出を加速させていく方針です。
■主要製品：
・グラビア印刷機：フィルム、建材、薄紙・厚紙、アルミ用途など、様々な用途向けの印刷機です。主に製缶メーカーや食品メーカー等へ納入されています。同社主力製品ですが、製品によっては数十メートル規模にも及ぶ設備であり、近年ではVOC（揮発性有機化合物）対策など、環境に配慮した改良も行われています。
・ラミネーター：スナック菓子等の内側へ貼られる銀色のシートなどを貼り付けます。違った特性を持つフィルムやアルミ箔を貼りあわせます。
・コーター：フィルムへ特殊な塗料・液体を塗布する装置です。光学フィルムやリチウムイオン電池の部材に使用されます。
・金属印刷機：電気製品、食品容器、化粧缶、インテリア用品など多様な製品を作り上げています。

【近年の実績・特記事項】
2015年　経済産業省『頑張る中小企業300社』に選定
2016年　ＭＣＤ塗工装置が第41回発明大賞　考案功労賞を受賞
2017年10月　本社ビル完成（東広島八本松製作所内）