ＤＯＷＡエレクトロニクス岡山株式会社

■会社概要　
　同社は、明治17（1884）年に鉱山製錬会社としてスタートした同和鉱業より平成18年10月に分社し、電子材料事業に特化する会社として設立されました。同社の事業は、高付加価値の世界トップクラスのシェア製品群を生産しており、半導体事業と電子材料事業、機能材料事業の3本柱で、薄膜技術、高純度技術、結晶技術、粉体技術を活かし、半導体、磁性、電池、導電機能を有する材料を供給しています。
半導体事業はGa、In地金などを扱う素材部門、GaAs基板を扱う化合物部門、LEDを扱うオプト部門に加え、新規事業としてGaN事業へも進出。また、電子材料事業は銀粉、酸化銀などの材料を扱っており、機能材料事業はメタル粉、キャリア粉、鉄粉、フェライト粉などの磁性材料を扱っています。

■事業内容
　電池材料、高密度磁気記録用メタル粉、銅粉、フェライト粉、硫酸バリウム等、電子化学原料などの開発・製造

■製品情報：
・大容量磁気記録用メタル粉…コンピュータデータのデータストレージ用テープや放送局向けのビデオテープなど、大容量磁気記録メディアに使用される磁性の分野では、世界の90％という圧倒的なシェアを誇っています。こうした高いシェアを支えているのが、微粒子制御技術をはじめとする、他社には真似できない高度なナノテクノロジーです。現在は、ε酸化鉄、他ポストメタル粉の研究も進めており、大容量記録メディアの進化に貢献しています。
・電子材料用　銅粉…主には積層セラミックコンデンサの外部電極用途に使用されております。昨今では銀の代替材料として銅が注目されており、耐酸化性の向上を目指して、新規粉末の開発も進めています。
・硫酸バリウム粉…硫酸バリウム粉（日本薬局方硫酸バリウム「製造専用」）は主に消化管X線検査時に使用するX線造影剤に使われています。
・燃料電池材料…新規分野として、複合酸化物粉体の開発に取り組んでおります。