スマートフォン版で表示

現在、お知らせはありません。

転職・求人doda(デューダ)トップ > doda転職イベント・セミナー > キャリアセミナーアーカイブ >  スタートアップへの参画はキャリアとしてメリットなのか
シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

doda Career seminar archive

キャリアーセミナーアーカイブ

“dodaキャリアセミナー アーカイブ”とは、
キャリアを考えるヒントやスキルアップに
つながる情報・ノウハウなどを発信する
イベントのレポートです。
あなたの明日のキャリアにつながる
情報・ノウハウをお届けします。

すべての方におすすめ!

スタートアップへの参画は
キャリアとしてメリットなのか

岩田亮/パーソルキャリア株式会社 執行役員
インキュベーション事業部 事業部長

[index]

[概要]

「スタートアップで築くキャリア ~起業する道 幹部として参画する道~」と題したイベントが2016年8月6日に行われました。当日は4部構成で、第1部はインキュベイトファンドの村田裕介氏による「最新のスタートアップ事情」の解説。第2部はSansan寺田親弘氏、ウェルスナビ柴山和久氏、ietty 小川泰平氏によるパネルディスカッションを実施。「大企業出身起業家はこうして起業した」というテーマで、大企業出身者が起業するメリットや起業する前と起業後に感じたギャップを語りました。第3部はパーソルキャリア岩田亮による「キャリアとしてのスタートアップという選択肢」というテーマでスタートアップへの転職事情を解説。そして第4部はベータカタリスト春田真氏、メルカリ小泉文明氏、Sansan田中潤二氏が「参画するスタートアップは経営者のここを見て決める」をテーマにしたパネルディスカッションを実施し、それぞれの参画のきっかけを語りました。今回はその中から、第3部の「キャリアとしてのスタートアップという選択肢」と第4部の「参画するスタートアップは経営者のここを見て決める」の模様をレポートします。 今回はその中から、第3部の「キャリアとしてのスタートアップという選択肢」と第4部の「参画するスタートアップは経営者のここを見て決める」の模様をレポートします。

[登壇者プロフィール]

岩田亮/パーソルキャリア株式会社 執行役員 インキュベーション事業部 事業部長

1999年人事コンサルティング会社でコンサルティング営業を1年経験。
2000年にインターネット業界に特化した人材サービス企業をインテリジェンス(現パーソルキャリア)の出資を得て創業。
2003年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に吸収合併。その後、人材紹介事業部でIT領域のマネジメントを担当。
2016年3月まで人材紹介事業部の事業責任者を務めた後、2016年4月にインキュベーション事業部を発足し、新規事業の開発に従事。

キャリアとしてのスタートアップという選択肢

転職のトレンドと社会の変化

最近の転職市場のトレンドとしてまず挙げたいのは、有効求人倍率の高まりです。2016年の現在、日本の求人数は過去にないレベルまで増加していて、有効求人倍率もバブル期に迫る勢いです。つまり非常に選択肢の広い時代になっていると言えます。これに伴って転職者の年齢層にも変化が出てきています。リーマン・ショック以前、転職市場には「35歳限界説」がありました。しかし今では、40歳以上の転職希望者の比率が高まり、転職成功例も増えています。

ここ5年間、スタートアップの求人は約5倍に増加し、大企業からスタートアップへの転職がかなり増えています。一方で、大企業における新規事業の求人もこの5年で4倍ほどに増加していて、大企業もスタートアップの人材を募集しています。これは何を意味するかというと、スタートアップに参画した後、大企業に戻りやすい構造があるということです。そのため、今後はさらにスタートアップと大企業との行き来が当たり前になっていくことが予想されます。

また日本の労働人口は右肩下がりを続けています。労働人口の平均年齢が上昇していくに伴い、転職者の年齢層も今後さらに高まっていくと考えられます。2030年では50歳の転職も今よりも一般的になっていると思います。ちなみに、これまでdodaがサポートし、転職に成功された方の最高年齢は83歳です。一方で大手の企業では、社員の年齢構成が逆ピラミッド状になるため、入社後何年たっても若手扱いされる…という事態が予想されます。

産業構造に目を向けると、産業別の労働人口構成も変わってきています。第2次産業の労働人口は減少を続け、対照的に第3次産業は右肩上がりです。AIやビッグデータ、IoTを活用した「第4次産業革命」の構想も注目を集めています。このように、社会の変化を見据えながら転職先を考えていくことも重要になります。

スタートアップのトレンドを語る岩田

スタートアップへの転職はリスクではなくチャンスである

2016年6月に閣議決定された「日本再興戦略2016」では、3つ目の項目に「イノベーション創出・チャレンジ精神あふれる人材の創出」が盛り込まれています。時代はイノベーションを起こせる人を求めています。

これまでは、地球の資源は無限であるという前提で経済学がありました。しかし、資源は有限であり、いかに持続可能な世の中をつくっていくかが重要になっています。単純に経済合理性だけを追求している会社では競争に太刀打ちできず、社会的意義をしっかりと強く持っている会社でなければ生き残れない時代になってきているのです。「世の中のこんな課題を解決したい」という強い目的意識が、企業の成長の源泉となり、世の中にイノベーションを起こします。皆さんも企業を探す際には、会社のビジョン、事業の目的、設立背景などにも目を向けてください。

スタートアップへの転職は、今やリスクではなくチャンスです。スタートアップで働くということは、仕事をする上での「Why」「What」「How」をすべて自分たちで考えるということ。大企業では、これらは往々にして上層部によって決められますが、スタートアップでは自ら考え、実行することが求められます。こうした一連の経験を積めることは、永続的なビジネス人生を送る上でとても重要です。「挑戦できる環境」が目の前にあるかどうかは、21世紀に求められるビジネススキルを高める上で、何より大切な要素だと私は考えています。スタートアップに積極的にチャレンジできる時代が来ています。ぜひ皆さんにもスタートアップをキャリアの選択肢に加えていただきたいと思います。

既存の産業とネットを掛け合わせた事業を行っている非公開のスタートアップ求人多数!
エージェントサービスに申し込む
キャリアのヒントや転職ノウハウを習得できるイベント情報はこちら
dodaのイベント情報を見る

NEXT:参画するスタートアップは経営者のここを見て決める

※2017年7月1日、株式会社インテリジェンスはパーソルキャリア株式会社に社名変更しました。

シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加