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エンジニア 転職 志望動機のイメージ

エンジニア転職の面接で志望動機を深掘りされた場合の対策

面接で志望動機を伝えたあとに企業からさらに深掘りされる理由は、応募者の人柄や考え方が企業に十分に伝わっていないためです。企業は志望動機を通じて応募者の志望度合いや経験、キャリアプランを深く知り、入社後に活躍できる人物かどうか見定めたいと考えています。ここでは面接で企業の意図に適切に答えるために、志望動機を深掘りされた場合の対策をお伝えします。

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エンジニア転職での志望動機対策1:過去の経験・実績の明確化

企業は志望動機が応募者の過去の経験や実績に基づいているものか深掘りして知りたいと考えます。その理由は実際の仕事内容を理解せず、あこがれやイメージだけで応募していないか確認するためです。

質問例

「過去のプロジェクトで担当された役割と、心がけていたことがあれば教えてください」
「今までのご経験は弊社でどのように活かすことができますか?」

ご自身のキャリアをしっかり整理しておきましょう。その経験の中で応募先企業と共通する点があれば、志望動機に説得力を持たせることができます。具体的には、関わったプロジェクト・期間・メンバー構成・役割・業務内容・仕事をする上で気をつけていたこと・仕事の成果・プロジェクト終了後の評価などをまとめます。業務改善やツール導入など提案したことがあれば、結果とともに整理しておきましょう。

しっかり準備をしておけば、どんな質問をされても自信を持って答えられるでしょう。ここではポイントをご紹介します。

5W1Hを意識する

過去の経験・実績を整理する際は、5W1Hの「When:いつ」「Where:どこで」「Who:誰が」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どうやって」を明確にすると分かりやすいでしょう。5W1Hで整理すると、自分の中でまとまりきらない考えが整理され、志望動機につながる理由が見えてきます。

大切なのは、ご自身の経験・実績を書き出したあと、「なぜ」という問いを繰り返すことです。仕事をする上で気をつけようと思ったのはなぜか、業務提案しようと思ったのはなぜか、それには必ず理由があります。理由を明確にすれば、自分がどのように仕事に取り組んでいるのか、自分が何を大切にしているのかを客観的に見ることができるでしょう。

経験をどのように活かせるか考える

経験と実績をまとめたら、それを応募先の企業でどのように活かせるか考えておきましょう。例えば、以下のように経験から得たスキルで応募先企業へ貢献できる点を伝えれば説得力が増します。

「前職でエンジニアとしてプロジェクトの要件定義から、設計、実装、納品まで一貫して携わりました。その経験で培ったプロジェクトメンバーのサポートやリスク管理のノウハウを、御社でのマネジメント業務に活かしたいと考えています」

経験をただ伝えるだけではなく、一歩踏み込んで考えておきましょう。

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エンジニア転職での志望動機対策2:キャリアプランの作成

企業は応募者のキャリアプランについても深掘りすることが多いです。自社業務とのマッチ度や、社風との相性、仕事への意欲をくみ取ろうとしています。

質問例

「マネージャーポジションを希望されていますが、入社後はまずメンバーからスタートになります。よろしいですか?」
「専門領域のスキルを活かしたいということですが、現在募集しているリーダー職ではチームのマネジメント業務が多くなる予定です。問題ありませんか?」

応募者の希望と募集ポジションの不一致が懸念される場合は、必ず質問されます。これは、入社後のミスマッチによる早期退職のリスクを減らすためです。質問にあやふやな回答をしないためにも、事前にキャリアプランをしっかり立てておきましょう。

また、「問題ありませんか?」の問いに対して、「問題ありません」と回答するだけではなく、なぜ問題ないのかという理由も語れると良いでしょう。

回答例

「メンバーからスタートすることによって御社のやり方やノウハウを学べるため、そのほうがありがたいです」
「マネジメント業務でも自分の専門スキルは十分に活かせると考えており、例えばチームのスキルアップの役に立てる可能性もあります。また私のキャリアプランにはマネジメントも視野に入っているため問題ありません」

ここでは、面接での志望動機の受け答えも踏まえ、キャリアプラン作成にあたって必要なポイントをご紹介します。

未来のあるべき自分を思い描く

キャリアプランが明確に定まっていない場合は、まず自分が将来どのようになっていたいかを思い描いてみましょう。3年後、5年後、10年後にどのようなポジションでどういう仕事をしていたいかキャリアビジョンを描きます。未来の姿が決まれば、転職で目指す方向性も明確になってくるはずです。

3年後、5年後、10年後というと難しく考えてしまい、イメージしにくいこともあるでしょう。その場合、まずは仕事の中で自身の好きなこと、興味のあることが何かを整理し、その分野で将来どうなっていたらうれしいか、どうなっていたらワクワクするかを考えます。

方向性が定まったら、具体的な行動に移すためのキャリアプランを考えていきます。キャリアビジョンを実現するために今自分に足りないものは何か、今何をするべきかを整理して、「専門的なスキルを身につける」「資格取得を目指す」などの具体的な行動計画を立てていきましょう。

キャリアプランを具体的に考えておけば、面接官に深掘りされた際にも、目標や行動計画を立てた理由が明確になっているため順序立てて答えることができるでしょう。

キャリアプランと志望動機を紐付ける

将来なりたい姿を実現するためのキャリアプランを立てたら、志望動機との紐付けを行いましょう。

回答例

「将来的にはマネージャーポジションを目指しています。まずはプロジェクトのメンバーとして経験を積み、顧客の要望に応えられる能力を身につけます。その後、5年以内にはリーダー職に挑戦したいと考えています」
「御社で〇〇プロジェクトのマネジメントにチャレンジしたいと考えています。マネジメントは未経験ですが、今まで培ってきた専門領域の経験とスキルを活かし、チームメンバーをサポートしながらプロジェクトを進めていきたいです」

上記の回答例のように、ご自身のキャリアプランと応募先企業でのポジションを通して成し遂げたいことを伝えましょう。キャリアプランを志望動機の裏付けにすることで、説得力のある回答ができます。

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エンジニア転職での志望動機対策3:企業の経営理念と事業内容の調査

企業は、どのような動機でこの業界を選んだのか、自社を選んだのかを詳しく知りたいと考えています。志望度の高さを確認するために質問することが多いです。質問の答えが漠然としたものだと、企業研究が足りておらず志望度が低いと判断されてしまうでしょう。

質問例

「どうしてこの業界を選んだのですか?」
「どうして他社ではなくうちを選んだのですか?」

これらの質問に答えるためには、応募先企業の事業内容や製品についてはもちろん、経営理念や中長期経営目標、事業の方向性や社風などをしっかり頭に入れておく必要があります。

また応募先企業の情報だけでなく、企業を取り巻く業界の知識も必要です。業界の動向と応募先企業の市場でのポジションなどを調べておくと、深掘りされた際に自信を持って答えられます。

業界を選んだ理由を考える

応募先企業が現職と同じ業界の場合も異なる場合も、企業は「なぜこの業界に?」という疑問を持つことは多いです。どちらの場合も面接官が納得するように説明しなければなりません。

まず応募先企業が現在勤めている企業と同じ業界の場合、ご自身の中でもその業界を選んだこだわりがあるのではないでしょうか。例えば、「大学で受けたプログラミングの授業を楽しいと感じたことがきっかけです。趣味でゲームアプリを作ったところ友人から好評で、IT業界でものづくりがしたいと考えました」」など、業界を選んだ理由を思い出してみてください。

また異業界からチャレンジする場合、応募先企業としてはなぜわざわざ別の業界を選ぶのか知りたいと考えています。以下の例のように、この業界でなければならない理由をまとめておきましょう。

回答例

「もともとPCやWebへの関心が強く、趣味で立ち上げたサイトを複数運営しております。以前からチャンスがあればIT業界へ挑戦したいと思っていました」
「現在金融業界で働いていますが、さまざまなシステムがものすごいスピードでIT化していくのを実感し、IT業界には将来性があると感じたためです」

どちらの場合でも、その業界を選んだ理由には必ず何かしらのきっかけがあるはずですので、整理しておきましょう。

企業を選んだ理由を考える

応募先企業と同業種・同職種の企業がたくさんある中で、なぜ自社を選んだのかと問われた際、面接官が納得する明確な答えを用意しておく必要があります。

そのためには、徹底的に企業研究を行いましょう。企業研究には以下の方法がおすすめです。

  • 企業HPを見る
  • 公式SNSや雑誌などの取材記事を読む
  • 経営陣が執筆した書籍を読む
  • 「業界地図」を読む

企業の規模、事業内容、ビジネスモデル、企業理念、組織風土など、あらゆる切り口から「応募先企業でなければならない理由」を根拠を持って話せるようにしておきましょう。同業他社についても調べ、企業ごとの強みや差別化ポイントなどを自分なりに分析しておくと良いです。志望する企業の強みや商品・サービスへのこだわりなどに、より説得力を持たせられます。

自分と企業がマッチする理由を考える

ここまで実績や経験に基づく志望動機、キャリアプランに基づく志望動機、企業を選んだ理由を整理しました。最後に、自分と応募先企業がマッチする理由を整理して説得力を上げましょう。応募先企業の経営理念に共感する、ご自身の経験やスキルを活かせる、キャリアプランに合致したキャリアパスが用意されているなど、その企業でなければ実現できないと考えている理由を説明できるように準備しておきましょう。

少し理由がぼんやりしているようであれば、ご自身のスキルや経験・実績の棚卸し、キャリアプランの考察、企業研究が不十分なのかもしれません。「なぜ?なぜ?」と深掘りを重ねることで、ご自身の核となる仕事観や、大切にしていることが見えてくるでしょう。転職の軸をはっきりとご自身の中に持てたら、なぜその企業を選んだのか、自分とマッチする理由は自然とまとまってきます。

面接までにしっかりと自分自身と対話をして、面接で話せる引き出しをたくさん用意しましょう。面接官に伝えられることの幅が広がり、質問に対して的確な受け答えができるはずです。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋本 諒(はしもと・りょう)

国家資格キャリアコンサルタント

そもそも転職すべきなのか、転職はしたいが希望の求人がない等、転職にあたって悩みは尽きないものと思います。私自身、転職活動を2回行っておりまして、相当に悩んだ経験がございます。悩みの種類は人それぞれですが一方で、日々の時間が限られている中で結論を出すのも、本当に難しいことです。だからこそ、一度状況や希望を整理する場としてアドバイザーをぜひ活用してみませんか?

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