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ITエンジニアのキャリアパスはどう描く?将来の考え方と転職モデル

ITエンジニアとして働いていると、「このまま今の仕事を続けてよいのか」「将来どのような職種や役割を目指せばよいのか」と迷うことがあります。また、未経験からITエンジニアを目指す人にとっても、入社後にどのようなキャリアの選択肢があるのかを知っておくことは重要です。

この記事では、長年ITエンジニアのキャリアカウンセリングや転職支援に携わるキャリアアドバイザーへの取材・監修の下、システムエンジニアを中心に、運用保守、コンサルタント、プロジェクトマネジャーなどのITエンジニア職の人が、どのようにキャリアパスを描いていけば良いかを解説します。

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もくじ

エンジニアのキャリアパスとは?

エンジニアにとってのキャリアパスとは、将来どのような役割や働き方を目指し、そのためにどのような経験やスキルを積み重ねていくかという、成長の道筋を描く意味を持っています。日々の業務に追われていると意識する機会は少ないかもしれませんが、自身のキャリアを俯瞰して考えることで、今の環境で得られるもの、反対に得るのは難しいものが見えてきます。その結果として、社内での役割変更や新たな挑戦、さらには転職といった選択肢が現実的なものとして浮かび上がってくることもあります。

キャリアパスとキャリアプランの違い

キャリアパスと似た言葉に、キャリアプランがあります。どちらも将来のキャリアを考える上で使われる言葉ですが、指している内容には違いがあります。

キャリアパスは、エンジニアとしてどのような職種や役割を経て成長していくのかという道筋を示すものです。例えば、プログラマからシステムエンジニア、さらにプロジェクトマネジャーへと進むといったように、職種やポジションの移り変わりを表します。

一方でキャリアプランは、そのキャリアパスを実現するために、いつまでにどのスキルを身につけるのか、どのような経験を積むのか、どのタイミングで転職や異動を検討するのかといった具体的な行動計画を指します。

つまり、キャリアパスは将来に向けた「進み方の方向性」であり、キャリアプランはその方向性に沿って実際に行動するための「計画」です。本記事では、まずITエンジニアにどのようなキャリアパスがあるのかを整理し、自分に合った将来像を考えるためのポイントを解説します。

ITエンジニアがキャリアパスを描くメリット

転職意志の有無にかかわらず、自分が10年後、20年後にどうなっていたいかという、具体的なキャリアパスを描けていない人は実は結構多いものです。

ITエンジニアの業界は所属する企業の商流や職種によって分業されており、そこで求められるスキルも異なってきます。そのため、自分が望む働き方や業務を担当するには、先を見据えてキャリアを選び取っていくことが必要になります。

自分のキャリアパスを考えることは、どのようなメリットがあるのでしょうか?下記はその一例です。

  • 思い描く将来像と今の自分の経験・スキルを比較して、ギャップを把握できる
  • 自分にとって必要な経験やスキルが明確になり、日々の業務の中でもスキルアップにつながる行動が取りやすい
  • 転職先企業を適切に選べるようになり、入社後のミスマッチが減る
  • 面接・書類の志望動機に説得力が出て、転職活動が成功しやすくなる
  • 周囲の変化に惑わされず、自分らしい働き方を実現できる
  • 目先の収入に惑わされず、計画的に生涯の年収アップに向けた行動を取れる

ITエンジニアのキャリアは、ほかの職種と比較して選択肢が非常に多く、残業時間などの働き方の改善や収入アップといった条件面のみを軸にして転職すると、転職先企業とのミスマッチが起こる可能性があります。

入社から数年経って、進みたいポジションに就くためのスキルが足りない、転職後に年収が頭打ちになってしまった、などの事態が起こり得ます。それを避けるには、最終的にどのような仕事をしたいのか、どの業界で働きたいか、などに合わせた総合的な将来像を描くことが大切なのです。

エンジニアがキャリアビジョンを描く必要性については以下の記事でも解説しているため、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
エンジニアがキャリアビジョンを描く必要性と面接での伝え方

多様化するエンジニアのキャリアとトレンドの変化

ITシステムが複雑化する中で、エンジニアに求められる役割やスキルは大きく広がっています。開発、運用・保守、インフラ、クラウド、セキュリティ、データ活用など、活躍できる領域は多様化しており、企業側のニーズも引き続き高い状況です。一方で、企業は単に人手を増やしたいだけではなく、実務の中で自分で考え、判断し、改善できる人材を求める傾向を強めています。

特に重要になっているのは、指示された作業をこなすだけでなく、「なぜこの作業が必要なのか」「システム全体の中でどの役割を持っているのか」を理解しようとする姿勢です。例えば、障害対応であれば手順書どおりに復旧するだけでなく、なぜ障害が起きたのか、再発を防ぐには何を見直すべきかまで考えられる人材は、現場で高く評価されます。

また、AIや自動化ツールの普及により、単純な確認作業や定型的なコード作成、テスト、運用作業の一部は効率化されつつあります。そのため、オペレーションの業務だけを受け身でこなしていると、将来的に担当できる仕事の幅が広がりにくくなる可能性があります。これからのITエンジニアには、ツールを使いこなす力に加えて、作業の目的や背景を理解し、より良い進め方を考える力が求められます。

経験者であれば、これまでの開発・運用スキルに加えて、状況に応じて優先順位を判断する力や、プロジェクト全体を見て行動する力が重要になります。さらに、チームをまとめる経験、顧客や他部署との調整力、業界や業務に対する理解を掛け合わせることで、キャリアの選択肢を広げやすくなります。

一方、未経験者の場合も、プログラミング言語やツールの使い方を学ぶだけでなく、継続的に学び続ける姿勢が重要です。AIの発展によって学習環境は便利になっていますが、最終的には「自分で理解し、考え、改善できるか」が成長を左右します。こうした主体性は、未経験者を対象としたポテンシャル採用でも評価されやすい要素です。

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エンジニアの主なキャリアパス

エンジニアのキャリアパスにはさまざまな選択肢があり、どれが正解というものはありません。技術を極める道もあれば、領域を広げて活躍の幅を広げる道、組織を率いる立場へ進む道、さらには働き方そのものを変える選択肢もあります。

重要なのは、自身の志向や強み、将来ありたい姿に照らし合わせて、自分に合った方向性を見極めることです。ここでは、代表的なキャリアパスを取り上げ、それぞれの特徴や考え方について解説します。

自分のキャリアパスを考えることは、どのようなメリットがあるのでしょうか?下記はその一例です。

スペシャリスト|技術を深掘りして専門性を高める

スペシャリストは、特定の技術領域を深く追求し、高い専門性を武器に価値を発揮するキャリアパスです。例えば、特定のプログラミング言語、AI技術、クラウド技術、セキュリティ技術などの分野で専門性を高め、難易度の高い課題解決や技術的な意思決定を担います。多様な実務経験を積むことが不可欠であり、技術の進化が速い領域では継続的な学習も必要ですが、その分、自分の得意領域を明確にして市場価値を高めやすいキャリアパスといえます。現場での技術的リーダーとして活躍したい人に適した方向性です。

ゼネラリスト|幅広いスキルで複数領域を横断する

ゼネラリストは、開発・インフラ・運用など複数の領域にまたがる幅広い知識を持ち、全体最適の視点で価値を発揮するキャリアパスです。すべての分野を深く極めるというより、各領域の基本を理解し、異なるチームや技術をつなぐ調整力や理解力が求められます。システム全体を俯瞰して課題を整理したり、チーム間の橋渡し役を担ったりする場面で重宝される存在です。技術だけでなくビジネス視点も身につけることで、より上流工程や企画領域にも関わる機会が広がります。

マネジメント|チームやプロジェクトを率いる

マネジメントは、プロジェクトやチームを率い、成果を最大化する役割を担うキャリアパスです。進捗管理や品質管理、メンバーの育成、関係者との調整など、技術力に加えて人や組織を動かす力が求められます。自ら手を動かして開発する機会は減る場合がありますが、プロジェクト全体の成功に大きく影響を与えるため、やりがいのあるポジションといえます。リーダーシップを発揮しながら、チームやプロジェクトの成果に貢献したい人に向いている選択肢です。

フリーランス・独立|自分のスキルで自由に働く

自立した働き方を志向する人には、フリーランスや個人事業主として独立するというキャリアパスもあります。特定の企業や組織に所属せず、自身のスキルや経験をもとに案件を獲得しながら働くスタイルであり、時間や場所、参画するプロジェクトを柔軟に選びやすい点が魅力です。

十分な実績や専門性があれば、会社員時代より高い単価の案件を獲得できる可能性もあります。その一方で、収入の安定性や営業活動、契約管理、スキルアップまでを自分で管理する必要があります。自由度と責任のバランスを理解した上で選択することが重要です。

キャリアチェンジ|エンジニア経験を他職種に活かす

エンジニアとして培った経験やスキルを活かし、別の職種にキャリアチェンジする選択肢もあります。開発や運用で得た技術理解や課題解決力は、ITコンサルタント、プロダクトマネジャー、プリセールス、セールスエンジニアなど、さまざまな職種で強みとして活かせます。特に、技術的な制約や現場の実態を踏まえて、顧客や事業部門とコミュニケーションを取れる点は大きな価値となります。

自身の志向や適性に応じてキャリアの幅を広げられる一方で、新たなスキル習得や役割への適応も求められるため、計画的に準備を進めることが重要です。

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ITエンジニアのキャリアマップで自分の立ち位置を知る

ITエンジニアが転職先として選べる企業にはどのようなものがあるのでしょうか? それぞれの企業分類ごとに求められる経験・知識を、ビジネスモデルや業務フェーズで一覧化したマップを紹介します。

ITエンジニアのキャリアマップ

企業 代表的企業名 ビジネスモデル 業務フェーズ
BtoB BtoC 上流 下流 業務
知識
開発
スキル
コンサルティング アクセンチュア/
EYストラテジー・アンド・
コンサルティング/
PwCコンサルティング/
KPMGコンサルティング/
デロイトトーマツ
コンサルティング/
アビームコンサルティング/
日本IBM
品質保証 SHIFT/バルテス/
ベリサーブ
システム監査 EY新日本有限責任監査法人/
有限責任あずさ監査法人/
有限責任監査法人トーマツ/
PwCあらた有限責任監査法人
ソフトウェア/
パッケージベンダー
日本マイクロソフト/
日本オラクル/オービック/
ワークスアプリケーションズ/
サイボウズ
メーカー系
システム
インテグレーター
富士通/日本電気(NEC)/
日立製作所
企業 代表的企業名 ビジネスモデル 業務フェーズ
BtoB BtoC 上流 下流 業務
知識
開発
スキル
独立系
システム
インテグレーター
NTTデータ/
野村総合研究所(NRI)/
伊藤忠テクノ
ソリューションズ(CTC)/
SCSK/TIS/
富士ソフト/Sky
ユーザー系
システム
インテグレーター
三菱UFJ
インフォメーション
テクノロジー/
東京海上日動システムズ/
東急テックソリューションズ/
アルティウスリンク
Web系
インテグレーター
メンバーズ/セラク/
ネットイヤーグループ/
ミツエーリンクス
ITアウトソーシング テクノプロ/
メイテック/
BREXA Technology/
アルプス技研/
ワールドインテック
Webサービス・
プラットフォー ム
LINEヤフー/
サイバーエージェント/
楽天グループ/
アマゾンジャパン/
Google Japan
事業会社
(社内SE職)
ファーストリテイリング/
ミスミ/
セブン&アイ・ホールディングス/
村田製作所/ソフトバンク

※ 代表的企業名は、社名変更や事業再編により変更されている場合があります。掲載時点の企業情報を確認した上で更新しています。

  • ビジネスモデルの凡例

    その業界の経験・スキル・知識を活かせるか否かを判定 
    〇活かしやすい 
    △活かせる機会がやや少ない 
    -当てはまる企業が少ない

  • 業務フェーズの凡例

    その業務の経験・スキル・知識を活かせるか否かを判定 
    ◎非常に活かしやすい 
    〇活かしやすい 
    △業務内容によっては活かせる 
    -当てはまる業務が少ない

※ プラットフォーマーの役割を果たすことが多いため

【キャリアマップの見方】

このマップは、ITエンジニアの主な就業先である企業を業種ごとに分類し、それぞれの企業でどのような経験・知識・スキルが身につく、または活かしやすいか、ということを「ビジネスモデル」「業務フェーズ」の列で項目ごとに◎〇△―で判定しています。

例えば、「メーカー系システムインテグレーター」では、BtoBの業務経験、業務の上流工程や業務知識が一般的に活かしやすく、下流の経験や開発スキルは業務によっては活かしやすい、と判断することができます。分類軸の分け方、◎〇△―の記号の意味は下の【軸の分け方と記号の見方】で紹介します。

※このキャリアマップは編集部独自に作成。「代表的企業名」は会社四季報をもとに掲載しています。

【軸の分け方と記号の見方】

・企業軸
…ITエンジニアの主な就業先企業を業態や提供サービスに沿って分類

・ビジネスモデル軸
…企業向けのサービスを提供しているBtoB(Business to Business)と、一般消費者向けのサービスを提供しているBtoC(Business to Consumer)に分類

記号の意味(ビジネスモデル軸)

その業界の経験・スキル・知識を活かせるか否かを判定
〇活かしやすい 
△活かせる機会がやや少ない 
-当てはまる企業が少ない

・業務フェーズ軸
…システム開発における企画や要件定義、進行管理を「上流」、プログラミングやコーディング作業を「下流」と分類。金融など固有業界の知識や、他部署・顧客と折衝する上での知識の有無を「業務知識」、開発の実作業に関する知識レベルを「開発スキル」として判定

記号の意味(業務フェーズ軸)

その業務の経験・スキル・知識を活かせるか否かを判定
◎非常に活かしやすい 
〇活かしやすい 
△業務内容によっては活かせる 
-当てはまる業務が少ない

【キャリアマップの活かし方】

自分が今所属している企業や、将来目指したいポジションで、一般的に身につきやすい、または必要とされる経験・知識・スキルを把握することができます。また、表をダウンロードして、現職企業と業務フェーズ、将来目指したい企業や業務フェーズの位置をマークしてみましょう。転職しやすい業務や企業が明確になり、目標地点までに足りないスキルを把握することができます。

このキャリアマップは、ITエンジニアがキャリアパスを描きやすくするために簡略化したものです。実際にはこの表に当てはまらないような転職パターンやキャリアがありますので、あくまで目安としてご覧ください。

もし、このマップよりも細かく自分のキャリアや将来について知りたいのであれば、転職エージェントの利用もおすすめです。キャリアアドバイザーに相談すれば、業界でのあなたの立ち位置を教えてもらえ、希望に沿ったキャリアを一緒に考えることもできます。

次の章からは、このキャリアマップを活かしつつ、実際にどのように自分の将来像を考えるのかを解説します。

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ITエンジニアのキャリアパスの描き方

以下の4つの手順に沿って、自分のキャリアパスを考えてみましょう。

STEP1 自分の志向性を確認する

まずは、自分がプロジェクトの管理やチームの育成も担う「マネジメント」と、技術的な幅広さや専門性を深めていく「スペシャリスト」の、どちらに進みたいのかを考えることから始めましょう。ただし、完全にどちらか一方に決めてしまわなくても大丈夫です。どちらかといえばマネジメント寄りに進みたいが、最新の技術や言語についての知見も深められる環境で働きたい、といった志向を整理することが大事です。

自分の志向性がなんとなく把握できれば、転職先や働き方を選ぶときの軸のひとつにすることができます。転職エージェントなどのサービスを利用する場合でも、この志向性を伝えることで適切な企業を案内してもらえる可能性が高まります。

Point過去や未来を思い浮かべてみましょう

  • 過去に手掛けた案件を思い浮かべて、楽しいと感じたり、つらいと感じたりした部分を掘り下げましょう。志向性を整理するヒントになるかもしれません。
  • 自分の志向性が、「マネジメント」「スペシャリスト」のどちらにどのくらいの割合で強いのかを知っておきましょう。「この開発の全体像を把握できる技術力を身につけたうえで、マネジメントにチャレンジしたい」など、具体的に例を挙げてみると考えやすいかもしれません。

STEP2 キャリアの棚卸し・自己分析

次にダウンロードしたキャリアマップを使って、自分がどのポジションに位置しているのかを知りましょう。まず、「企業」の縦軸から自分の所属する企業を選び、その後は横軸を順にスライドして「ビジネスモデル」「業務フェーズ」の縦軸の条件を見ていってください。一般的にその企業で経験しやすい業務フェーズやビジネスモデルに〇や◎が付いています。

業務フェーズの経験範囲は職種や立場によって異なるので、◎が付いていても、ご自身はその業務の経験が浅い、または経験がない場合もあると思います。そこはご自身で判定を変更してみてください。

キャリアの棚卸しを行うと、自分が持っている強み・弱みを可視化でき、強みをどう伸ばすのか、弱みをどう埋めていくのかを考える起点になります。昨今の業界動向を踏まえると、今後はAIを活用して業務を効率化したり、開発・分析・運用の質を高めたりする場面が増えていくと考えられます。ただし、本当の意味でAIを活用するには、プログラミングやシステム開発、業務知識などの基礎が欠かせません。AI時代でも価値を発揮できるように、自分の強み・弱みを把握し、土台となる技術や知識を身につけることが重要です。

エージェントに相談してキャリアの棚卸しをしよう

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現職の企業軸から、自分のポジションを把握するイメージ

現職の企業軸から、自分のポジションを把握するイメージ

もっと詳細にキャリアの棚卸しや自己分析を行えば、より精緻なキャリアパスが描けるかもしれません。下記の関連リンクを参考にしてみてください。

STEP3 目指すポジションを知る

マップ上での自分の立ち位置を確認した後は、自分が「目指すポジション」について考えてみましょう。企業軸で自分が最終的に働きたい企業形態を選んだら、ビジネスモデル軸や業務フェーズ軸で、「自分の興味がある業務」を見てみてください。そこが「自分のキャリアパスの到達地点」と考えましょう。

また、自分の立ち位置の◎や〇重なれば重なるほど、今までの経験を活かせて転職しやすい「目指しやすいポジション」と考えてください。

自分のポジションと目指したいポジションを把握するイメージ

自分のポジションと目指したいポジションを把握するイメージ

【このキャリアマップから読み取れること】

・コンサルティングファームで働くには、要件定義などの上流工程の経験が足りない
・コンサルティングファームで働くには、業務知識ももっと蓄える必要がある
・ユーザー系のシステムインテグレーターなら、すぐにでも転職して即戦力で働けそう

Point目指すポジションと現在位置のギャップを確認

  • 目指すポジションと自分の位置の評価を見比べてみて、「目指したい位置では〇や◎なのに、自分のポジションでは満たしていない項目」が、今の自分に足りないスキルや経験です。
  • 自分のポジションで〇や◎の項目があっても、目指すポジションでそれが△やーの場合は、今の経験を活かせる機会が少ないかもしれません。

STEP4 目指すポジションを実現するルートを計画

最後はSTEP3で把握した目指すポジションにたどり着くための道筋を探りましょう。3つの方法に分けてご紹介します。

①目指すポジションと現在のポジションでギャップがない場合

自分の位置と目指すポジションの◎〇△評価に差がない場合は、今持っている能力を存分にアピールすれば、即戦力人材として企業から評価してもらえるでしょう。転職先の企業との共通点を洗い出して、即戦力になることを具体的な業務エピソードとともに伝えてください。

②目指すポジションとのギャップを現職で埋める場合

目指すポジションの判定と差があり、採用されるにはスキルや経験が足りない場合、まずは現在の職場で経験を積むという方法があります。

例えば、目指すポジションに採用されるためには、上流工程の経験が足りないと分かったら、社内で積極的に手を挙げ、要件定義などに挑戦するといったスキルの積み方があります。

③キャリアアップを目的に目指すポジションとのギャップを転職を重ねて埋める場合

現在の職場ではこれ以上経験を積めない、または今の職場を離れたいという人は、転職を重ねて最終地点に到達する方法があります。次の転職先で、現在不足している経験やスキルを身につけ、1社、2社とステップアップしていくとよいでしょう。

一度の転職で、目指すポジションを手に入れるのが理想かもしれません。しかし、求められる経験・スキルとの差が大きいまま転職活動を続けても、時間がかかるばかりで実現しないということも。最終地点へ到達するために、考え方を切り替えて1ステップ挟んだ転職をするほうが、結果として近道になることもあるのです。

Pointキャリアパスは難しく考えすぎず、気軽に転職エージェントへ相談を

  • 今のキャリアでは目指す企業・職種への転職がかなわない、とあきらめることはありません。キャリアパスを描くことは、今後のスキルアップやアピールポイントの見直しタイミングだと考えましょう。
  • 「自分の目指すキャリア像が浮かばない」「なりたい職業はあるけれど、足りないスキルをどう埋めたら良いのかが分からない」とお悩みなら、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。ITエンジニア専門のキャリアアドバイザーがあなただけの答えを導くお手伝いをします。

転職エージェントから、どんなサービスが受けられる?エージェントサービスについてご紹介します

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ITエンジニアの5つの転職モデルケース

ここでは、具体的にどのような職種や業務を担当していた人が、どのように考えて自分のキャリアパスを選び取っていったのか、代表的な5つのケースをご紹介。あわせて、転職を成功させたポイントについて、キャリアアドバイザーに聞いてみました。

  • ケース1:転職活動で気づいた、自分の志向を活かす品質保証職へのキャリアチェンジ
  • ケース2:同じシステムエンジニアでも、キャリアアップできる環境に転職
  • ケース3:計画的に経験を積んで、二次請け企業からITコンサルタントへ
  • ケース4:BtoCのWebサービス開発を目指して、Webインテグレーターへステップ転職
  • ケース5:未経験でも自己研鑽や学生時代の研究を活かしてキャリアチェンジ

ケース1:転職活動で気づいた、自分の志向を活かす品質保証職へのキャリアチェンジ

【転職前】独立系システムインテグレーター/システムエンジニア
【転職後】品質保証/品質保証コンサルタント

もともとの転職理由は、納期に追われ、長時間の残業が強いられる職場環境の改善。普段のシステム開発業務の中で、数をこなすよりシステムの品質向上に注力したいという思いがあったため、品質保証を専門に行う企業へコンサルタントとして転職。

【キャリアアドバイザーに聞くキャリアパスのポイント】

転職活動当初は、条件の改善がメインで社内SEなどに応募していましたが、狭き門なこともあり難航していました。話を進めていくうちにシステムの品質管理に強いこだわりをお持ちということが分かり、品質保証会社をご紹介。一般的なテスターのイメージがあったようですが、BtoBで他社へ品質のコンサル業務を行うことを説明して、自分には向いているかもとご納得いただきました。結果として残業時間が減り、休日・休暇も取りやすくなったことで、ご自分が当初望んだ働き方を実現できています。先入観で業務内容を決めつけず、一度応募したり話を聞いてみたりすることで、思いがけない出会いが見つかるかもしれませんね。

ケース2:同じシステムエンジニアでも、キャリアアップできる環境に転職

【転職前】独立系システムインテグレーター/システムエンジニア
【転職後】メーカー系システムインテグレーター/システムエンジニア

同僚の転職に影響されて事業会社の社内SEを目指していたが、採用枠も狭く、業務の幅は企業により異なることが分かった。そこで、自分が携わりたい上流工程の経験を積めるプライムベンダーに的を切り替え、システムエンジニアをやりながらキャリアアップを目指すことにした。

【キャリアアドバイザーに聞くキャリアパスのポイント】

社内SEは非常に人気の職種ですが、企業によって社内システム開発の企画を担当するところもあれば、機材管理や運用保守だけのところも。労働環境や年収だけを見て転職すると、やりたい仕事とは違ったというミスマッチが起きるかもしれません。この方の場合は、上流工程の業務を希望していたものの、要件定義や顧客折衝の経験は豊富ではありませんでした。そのため、将来的に近い経験ができるプライムベンダーにシステムエンジニアとして転職し、徐々に上流の工程も経験していくというプランに変更されました。ここで経験を積めば未来の選択肢も大きく増えるでしょう。

ケース3:計画的に経験を積んで、二次請け企業からITコンサルタントへ

【転職前】ユーザー系システムインテグレーター/プロジェクトリーダー
【転職後】中堅コンサルティング会社/ITコンサルタント

二次請けのシステムインテグレーターに勤めていたが、より上流の工程を経験したいという希望で転職。二次請け企業でもプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとして、数多くの案件で顧客折衝や要件定義を経験していたことが評価されて、見事希望の職種に内定。

【キャリアアドバイザーに聞くキャリアパスのポイント】

所属されていた会社は商流としては下流でしたが、豊富な案件進行の経験が買われて採用に至りました。この方の場合は、自分のやりたい仕事がはっきりしていて、社会人になった当初から上流工程に携わっていたことが強みになっています。今の中堅コンサルティング会社で経験を積めば、いずれはBIG4と呼ばれる企業も十分射程圏内です。コンサルティング職は上流経験の有無が採用の判断基準になるので、早くから経験を積めるよう意識しておくことが大切です。

ケース4:BtoCのWebサービス開発を目指して、Webインテグレーターへステップ転職

【転職前】メーカー系システムインテグレーター/システムエンジニア
【転職後】Webインテグレータ―/システムエンジニア

BtoB向け業務システム開発を行っていたが、BtoCのWebサービスの開発を志して、Webサービスを提供する事業会社にしぼって転職活動を開始。紆余曲折の結果、BtoBとBtoCのどちらのサービスも受託開発するWebインテグレータ―へ内定。

【キャリアアドバイザーに聞くキャリアパスのポイント】

当初望まれていたWebサービスの事業会社へ転職するには、Webサービスの開発経験と、BtoC向けシステムの開発経験が不足していました。特にBtoCとBtoBでは開発スピードや勘所も変わってくるので、経験の有無が重要視されるのです。Webインテグレータ―であれば、今までのBtoBのスキルも活かしつつ、BtoCの案件やWebシステムの開発に携われるので、経験を積むにはもってこいです。今は少しずつ知識やスキルを増やして、数年後にまたWebサービスの事業会社を受けてみると、採用される可能性はぐっと上がるでしょう。

ケース5:未経験でも自己研鑽や学生時代の研究を活かしてキャリアチェンジ

【転職前】独立系システムインテグレーター/システムエンジニア
【転職後】パッケージベンダ―/データサイエンティスト

新卒で小規模な案件を手掛ける業務系システムインテグレーターに就職したが、下請けの案件ばかりでやりがいを感じられず転職を決意。大学で専攻した統計学と、勉強会への参加などの自己研鑽力をアピールして、データサイエンティストとして採用。

【キャリアアドバイザーに聞くキャリアパスのポイント】

当時はデータサイエンティストの採用市場が現在ほど成熟しておらず、実務経験だけでなく、学生時代の研究や自己研鑽による学習も評価されやすい状況でした。現在はデータサイエンティスト職の認知度が高まり、実務経験やポートフォリオ、統計・機械学習・データ分析に関する実践的なスキルがより重視される傾向があります。そのため、未経験から目指す場合は、学習経験だけでなく、分析課題に取り組んだ成果物や、業務でどのように価値を出せるかを示す準備が重要です。

これら5つの転職モデルケースに限らず、ITエンジニアのキャリアパスには、多くの選択肢と可能性があります。自分でうまくキャリアパスが描けないと悩んでいるときは、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談してみましょう。

自分では気づいていなかった選択肢や志向性が明らかになって、自分らしいキャリアパスを描けるかもしれません。

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ITエンジニアのキャリアパスでよくある質問

最後に、キャリアパスに悩むエンジニアからよく聞かれる質問にお答えします。自分なりのキャリアを描くヒントとして参考にしてみてください。

Q. キャリアパスが分からない場合はどうすればいい?

自分がどういうキャリアパスを描くのかまだ分からない場合は、いきなり具体的なキャリアプランを作ろうとするのではなく、まず「自分の選択軸」と「将来の理想像」の2つの観点から整理してみるのが有効です。自分の選択軸とは、仕事の中で特にどんなことにやりがいを感じるのか、どのような業務が好きなのか、どの分野に注力していきたいのかといった、自身の中にある価値観や志向を指します。例えば、人と積極的にコミュニケーションを取ることが苦ではない場合はマネジメント寄りのポジションが向いている可能性がありますし、地道にコツコツ作業を進めることが得意であれば品質保証などの領域が適しているかもしれません。このように、自分の特性を言語化することで、進みやすい方向性が見えてきます。この方向性が見えてくると、「いつまでにどのスキルを身につけるか」「どのタイミングで転職や異動を考えるか」といった具体的なキャリアプランにも落とし込みやすくなります。

あわせて考えたいのが、今後どのような状態になっていたいかという「将来の理想像」です。年収を上げたい、ワーク・ライフ・バランスを整えたい、汎用的なスキルを身につけたいなど、仕事だけでなくプライベートも含めて、どんな生活や人生を送りたいかを考えてみることが重要です。年齢にかかわらず、5年後・10年後の自分をイメージし、「どのような自分でありたいか」を起点に考えることで、今の自分に足りない要素や取り組むべきことが見えてきます。そこから逆算して必要な行動を積み重ねていくことが大切です。

Q. 10年後を見据えたキャリアパスを考えるためのポイントは?

10年後のような長期的なキャリアパスを考える際も、基本的な考え方は同じです。まずは「将来どのような自分になっていたいか」という理想像を明確にし、その状態に到達するために「今、何をするべきか」を逆算していくことが重要です。例えば、どのような役割を担っていたいのか、どの程度のスキルや経験を持っていたいのかを具体的に描くことで、今取り組むべき学習や経験が見えてきます。

長期的な視野を持つことで、目の前の選択にも一貫性が生まれ、キャリアの方向性に迷いにくくなります。日々の業務や転職といった意思決定も、「将来の自分につながるか」という観点で判断できるようになるため、結果として納得感のあるキャリアを形成することにつながります。長期的な理想像を描いた上で、1年後、3年後、5年後にどのような経験を積むべきかを分解して考えると、現実的なキャリアプランに落とし込みやすくなります。

まとめ

この記事では、エンジニアのキャリアパスの考え方や主な選択肢、キャリアプランに落とし込むための考え方について解説してきました。また、キャリアマップを使って自分の立ち位置を把握する方法も紹介しました。キャリアパスにはさまざまな方向性があり、どれが正解というものはありません。

キャリアの形成で悩んだ場合には、自分だけで抱え込まず、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談してみるのも一つの方法です。第三者の視点から客観的なアドバイスを受けることで、自分では気づいていなかった強みや新たな選択肢が見えてくる可能性があります。専門家のサポートも活用しながら、自分に合ったキャリアパスを見つけ、具体的な行動計画へ落とし込んでいくことが大切です。

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