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ソーシャルビジネスとは?
向いている人や身につくスキルを紹介!

更新日:2025/5/29

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伊藤 剛/顔写真

監修者:伊藤 剛(いとう・ごう)パーソルキャリア株式会社

「ソーシャルビジネス」とは、社会課題を解決することを目的とするビジネスのことです。寄付金などの外部資金に頼らず自社で利益を創出し、持続的に難しい社会問題の解決に取り組んでいます。

本記事では、NPO法人やボランティアとの違いに注目しながら、ソーシャルビジネスの事業内容やその魅力を詳しく紹介します。ソーシャルビジネスで働くのに向いている人の特徴や身につくスキルもお伝えするので、社会課題の解決を仕事にしたい方はぜひご一読ください。

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ザックリまとめると

ソーシャルビジネスとは

ソーシャルビジネスとは、社会課題の解決を目的とするビジネスのことです。具体的には、環境問題や教育格差、地域格差、子育て支援など、解決が求められる社会の問題に取り組む事業を指します。

経済産業省が発表した「ソーシャルビジネス研究会報告書(案)」によると、ソーシャルビジネスの定義は以下の3つの要素を満たすこととされています。

1.社会性
現在解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること
2.事業性
社会的課題への取り組みをビジネスとし、継続的に事業活動を進めていくこと
3.革新性
新しい商品やサービス、それを提供するための仕組みを開発し、新しい社会的価値を創出すること

最近は大手企業からスタートアップまで、さまざまな企業が自社のビジネスを「社会課題の解決」と結びつけています。しかし、それらすべてが「ソーシャルビジネス」と呼ばれているわけではありません。

利益を優先していない事業や「『儲からない』とマーケットから取り残されている社会問題にビジネスとして取り組んでいるといったもの(※)」がソーシャルビジネスと呼ばれることが多いようです。

ただし実際のところ、ソーシャルビジネスに世界共通の定義はありません。これは国や地域で社会課題の対象やアプローチが異なることや、ビジネスと社会性のバランスの考え方に違いあるためです。

※「」内の定義は『9割の社会問題はビジネスで解決できる』(PHP研究所/田口一成・著)より引用

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ソーシャルビジネスとほかの取り組みとの違い

ソーシャルビジネスは一般的なビジネスやNPO法人、ボランティアなどほかの取り組みとどのような違いがあるのでしょうか。

先述したとおり、ソーシャルビジネスには厳密な定義がないため、ほかのビジネスや団体と明確に線引きはできませんが、傾向として当てはまる違いを解説します。

一般的なビジネスとの違い

ソーシャルビジネスは、一般的なビジネスとは目的が異なります。一般的なビジネスは事業として利益を最大化することを目的とする一方で、ソーシャルビジネスの目的は事業が持続可能な形で社会問題を解決していくことです。

とはいえ近年、企業は単に利益を追求するだけでなく、社会貢献にも積極的に取り組むようになっています。これは、企業が持続的に成長していくためには、企業が社会的責任を果たすことが重要という認識がますます高まっているためです。

環境・気候変動対策や、被災地の復興支援、DEIの推進、次世代教育支援、地域社会への貢献、地方創生など、さまざまな取り組みが行われています。一般的なビジネスだからといって、社会課題の解決にまったく関わらないわけではありません。

NPO法人との違い

NPO法人(特定非営利活動法人)は社会貢献活動の促進を目的として設立された法人です。NPO法人といっても活動形態はさまざまで、寄付金で事業を継続しているNPO法人もあれば、事業収入を得ているNPO法人もあります。特に「事業型NPO」と呼ばれるNPO法人は、公益を前提とした上で、顧客からサービスの対価を得て運営しています。経済産業省が提唱するソーシャルビジネスの定義に近いのが事業型NPOといえるでしょう。

ソーシャルビジネスに法人格の定義はなく、株式会社や有限会社、NPO法人などさまざまな法人が事業を運営しています。会社や企業、法人の違いについては以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

会社・企業・法人の違いとは?それぞれの種類について解説

ボランティアとの違い

社会課題の解決に取り組むという点では、ソーシャルビジネスとボランティアは似ていますが、報酬の有無に違いがあります。

ソーシャルビジネスは業務として取り組むため、決められた報酬が発生します。一方でボランティアは自発的な意志で奉仕活動を行う人を指し、一般的には無償で行います。中には有償ボランティアもありますが、給料を得るソーシャルビジネスとは報酬の観点で違いがあります。

ソーシャルビジネスの事業内容【事例で紹介】

ソーシャルビジネスと聞くと環境問題や貧困問題の解決を連想する人も多いでしょう。しかし実際のところ、その事業領域はさまざまです。

ここでは代表的なソーシャルビジネス企業とその事業内容をご紹介します。

ボーダレス・ジャパン株式会社
ソーシャルビジネスの連続起業会社。13カ国で50以上の事業を展開している
株式会社ヘラルボニー
知的障がいのあるアーティストが描くアート作品をプロダクトにして販売。福祉を起点に新たな文化をつくりだすことを目指している
認定NPO法人カタリバ
どんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指して活動する教育NPO
認定NPO法人クロスフィールズ
「社会課題が解決され続ける世界」を目指し、企業の社員が新興国で社会課題の解決に取り組む「留職」プログラムや、大企業の幹部が国内外の社会課題の現場を体感する「社会課題体感フィールドスタディ」などを展開
株式会社ピリカ/一般社団法人ピリカ
ごみ拾いを見える化するアプリと調査事業を展開
認定NPO法人 全国子ども食堂支援センター
子ども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えるため、全国のこども食堂を応援する活動をしている
株式会社クラダシ
「日本で最もフードロスを削減する会社」というビジョンを掲げ、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を扱うECサイトを運営している
株式会社おてつたび
「日本各地の素敵な地域へ行く人が増えてほしい」という思いから生まれたサービスで、地域の困り事を手伝い、報酬を得ながら旅行する取り組みを行っている

上記のとおり、ソーシャルビジネスと一言でいっても、企業によって事業内容はさまざまです。

自分がどのような社会問題に取り組みたいか明確な場合は、目的に合った企業やプロジェクトを探してみましょう。

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ソーシャルビジネスが注目される背景

近年、ソーシャルビジネスという言葉を耳にする機会が増えました。その背景には社会問題が複雑化・深刻化していることが挙げられます。従来の政府や非営利団体の取り組みだけでは限界が見えてきた問題に対して、持続できるビジネスの力を活用することで新たな解決策を提供する取り組みが求められているのです。

また2015年の国連サミットで「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が採択されたことも、ソーシャルビジネスへの注目度が高まった要因のひとつです。持続可能な社会の実現に向けて、企業にも社会的責任を果たすことが求められるようになりました。社会貢献しながら持続可能なビジネスを展開する手段として、ソーシャルビジネスを行う企業も少なくありません。

ソーシャルビジネスの魅力

ソーシャルビジネスにはさまざまな魅力がありますが、近年注目を集めているソーシャルビジネスには、以下のような魅力があります。

ソーシャルビジネスの魅力を深掘りしていきましょう。

社会問題の解決に貢献できる

社会が抱えるさまざまな問題にアプローチできる点がソーシャルビジネスの最大の魅力です。大手企業を中心にCSR活動の一環として社会問題に取り組むケースもありますが、事業として社会問題の解決に専念できるという点はソーシャルビジネスならではの魅力といえるでしょう。

またソーシャルビジネスの事業内容は、社会からの期待も大きいといえます。政府機関と意見交換する機会や日本を代表する大手企業と連携してビジネスを推進する機会もあるため、自分たちの取り組みが社会を動かしているという実感も得られるでしょう。

収益化することで、より大きな取り組みに発展させられる

ソーシャルビジネスは社会問題の解決を目的としながら、利益も追求しています。製品やサービスの販売を通じて利益を上げ、その売り上げをさらに社会問題の解決に投資する仕組みであるため、利益拡大のサイクルをつくれる点が特徴です。

ソーシャルビジネスに向いている人の特徴

ここからは、ソーシャルビジネスで働くのに向いている人の特徴をお伝えします。

ひとつずつ解説していきます。

社会課題に敏感で、違和感を見過ごせない人

ソーシャルビジネスは、「世の中の理不尽さ」や「見過ごされてきた困り事」に気づくところから始まります。

例えば、「どうしてこの地域には高校がないのだろう」「なぜこの人たちは正当な評価を受けていないのだろう」といった問いを持てる人は、まだ誰も注目していない課題を見つけることができます。その感受性は、ビジネスアイデアの種になるだけでなく、自分自身の行動を変える原動力にもなっていきます。

また、違和感を見過ごさないという姿勢は、単なる問題意識にとどまらず、「これは何とかしなければ」という当事者意識につながっていきます。自分には直接関係のないはずの課題を自分ごととして捉えられる人ほど、ソーシャルビジネスに向いています。

長期的な視点で業務に取り組める人

社会課題を解消するのは簡単ではありません。そのためコスト・収益といったビジネスの視点はもちろんのこと、目の前の問題に腰を据えて取り組める「胆力」も必要です。「何のために取り組んでいるか」という目的を常に明確にし、長期的なビジョンを持って取り組める人がソーシャルビジネスに向いています。

変化に柔軟に対応できる人

ソーシャルビジネスは変化の激しい環境で運営されることが多いため、柔軟に対応する力が求められます。日々変化する社会情勢に迅速に対応し、固定観念にとらわれず柔軟に対応できる人がソーシャルビジネスに向いているといえるでしょう。

ソーシャルビジネスに関心があるなら、自分の強みや能力を把握することから始めませんか。dodaの「キャリアタイプ診断」は、自分の強みや向いている企業風土が分かります。

ソーシャルビジネスで身につくスキル

ソーシャルビジネスで働くと、以下のスキルが身につくといわれています。

詳しく見ていきましょう。

問題解決能力

社会課題は経済、環境、教育、医療、政治、文化など、さまざまな要因が絡み合って発生しています。さらに多くの利害関係者(政府、企業、市民団体、一般市民など)が関わっており、それぞれの利害や視点が異なるため、解決策を見つけるのは簡単ではありません。そのためソーシャルビジネスで働くことで、複雑な問題を理解し適切な解決策を見つけるための思考力や判断力が養われるでしょう。

コミュニケーションに関するスキル

ソーシャルビジネスは顧客や投資家、政府機関など、さまざまなステークホルダーとやり取りする場面が多くあります。そのためソーシャルビジネスで働くと、このような人たちと協力関係を構築するネットワーキング能力のほか、プレゼンテーション能力や交渉力など、コミュニケーションに関するスキルを伸ばすことが可能です。

ソーシャルビジネスで働くためには?

最後に、ソーシャルビジネスで働くための方法を4つご紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

企業に直接問い合わせる

働きたい企業が明確に決まっている場合は、その企業のホームページやSNSから直接コンタクトを取ってみるのがよいでしょう。

ただしホームページやSNSには詳細な募集要項が載っていないことがあります。入社後のミスマッチを防ぐためにも選考中に確認しておきましょう。また企業や団体には入社後の労働条件を明示する義務があります。内定を承諾する前に確認するようにしてください。

転職サイトで求人を探す

転職サイトを活用するのも方法のひとつです。求人情報の中には、条件面以外に仕事風景や先輩社員のインタビューなど、社内の雰囲気が分かる情報が掲載されていることがあります。採用条件や会社の雰囲気を応募前に確認したい人は、転職サイトを活用しましょう。

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転職エージェントに相談する

サポートを受けながら転職活動を進めたい場合は、転職エージェントに相談してください。転職エージェントではキャリアアドバイザーが、内定獲得まで無料でサポートしてくれます。条件に合った求人紹介を受けられるほか、書類の添削や面接のアドバイスも受けられるので、納得感のある転職先選びができるでしょう。

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合同説明会に参加する

ソーシャルビジネスを行う企業が参加する合同説明会に参加する方法も効果的です。会社のビジョンや社会課題解決への取り組みなど、ソーシャルビジネスについて深く知る機会になります。

dodaでも2025年3月に、ソーシャルビジネスを行う企業・団体が一堂に会するイベントを開催しました。概要はこちらをご確認ください。

dodaが開催した「ソーシャルキャリアフェア」でソーシャルビジネスの理解を深めよう

ここまで読んで、ソーシャルビジネスについてもっと詳しく知りたくなった人にご紹介したいのが、2025年3月にdodaが開催した「dodaソーシャルキャリアフェア2025~『社会を変える』を仕事にする~」です。

本イベントでは、ソーシャルビジネスを行う10社と19団体が登壇し会社説明会を行ったほか、「ソーシャルビジネスのこれからと求められる人物像」「ソーシャルセクターの未来とはたらくリアル~やりがい・お金・待遇・働き方~」と題してトークセッションを実施しました。

各社・各団体の取り組みや、ソーシャルビジネスで求められる人物像や業界の未来について理解を深めたい方は、当日のアーカイブ動画をご覧ください。

ソーシャルビジネスに関わる企業・団体の説明会をアーカイブ動画で配信中!

2025年3月15日(土)に開催された「dodaソーシャルキャリアフェア2025」に登壇した10社・19団体の会社説明動画を公開中。気になる企業・団体の情報をチェックしよう!

アーカイブ動画の詳細を見る

現在、企業説明会パートのアーカイブ動画のみ視聴できます。トークセッションのアーカイブ動画は後日公開予定です。

参加者の声

  • 30代後半・事務・アシスタント

    興味のある企業がありセミナーに参加したが、企業により説明の特色などが変わり、非常に興味深かった。

  • 40代前半・販売・サービス

    とても分かりやすかった。自分にも何かできることはないかと考えさせられる内容だった。

  • 40代後半・その他

    貧困の課題をどうやってビジネスを通じて課題解決につなげていくのか、具体的な事業内容を聞くことで視野が広がり最初のトークセッションで登壇者の方がお話しされていたことがよく分かり背中を押されました。

ソーシャルビジネスで社会問題の解決に一歩踏み出そう

ソーシャルビジネスは社会問題の解決を目的としたビジネスです。社会問題を解決しながらも収益を創出し、ビジネスや雇用を拡大していけるのが魅力で、社会問題に関する人々の関心が高まった背景から、近年注目を集めています。ソーシャルビジネスでさまざまな社会問題の解決を実現させましょう。

dodaでは2025年3月に「dodaソーシャルキャリアフェア2025~『社会を変える』を仕事にする~」を開催しました。会員登録すればフェア内で開催したトークセッションや会社説明会のアーカイブ動画を無料で視聴できます。ソーシャルビジネスへの理解を深めたい方はぜひご利用ください。

ほかにもdodaでは転職活動やキャリア形成に役立つセミナーを毎月開催中です。セミナーのアーカイブ動画も配信しています。好きな時間に好きな場所で視聴できるので、ぜひご利用ください。

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