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【8リンガルマスター 新条正恵に聞く 「グローバルビジネスで通用する英語力」の身につけ方】 グローバルビジネスに「英語力」が必要なワケとは?

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高校時代にイギリス、大学時代にアメリカへ留学し、外資系企業に就職してからはアメリカとオーストラリアに赴任するなど計7年半を海外で過ごした私は、米、英、豪の3つの英語を使い分けることができます。また日本語と英語の他にも、中国語、韓国語、スペイン語、トルコ語、タイ語、マレー語を習得しています。アメリカ留学中に台湾人のグループと親しくなって中国語を習得し、次にタイ人やマレーシア人とも交流を持つ中でタイ語とマレー語を学びました。日本に帰国すると韓流ブームが真っ盛りだったため、興味が湧いて韓国語を習得し、トルコとスペインが好きで旅行に行くうちに、現地の人ともっと深く話したいと思い、現地の言葉も勉強しました。私は新しい言語を習得するたびに世界が広がるのが嬉しくてたまらないのです。

社会人になってからはアメリカ系、スイス系、オランダ系の銀行など外資系企業5社に勤務し、12年間、グローバル金融の世界でソフトウェア設計や新商品開発、業務改善の仕事をしてきました。その際には香港、シンガポール、中国、インドなどアジア各国の人々や、本社の欧米人など15カ国以上の方と共に働いていました。仕事では主に英語を用い、英語圏のネイティブとノンネイティブ、オンビジネスとオフ(パーティなど)、クライアントとアウトソーシング先、エグゼクティブ層から新米プログラマーなど、さまざまな相手と場面に応じたコミュニケーションを図ってきました。こうした経験を通じて、私はグローバル社会において必要な「生きた英語力」を身につけ、それが今、語学講師として働く私の最大の強みになっています。

今、日本の仕事はアジアへと流出している

私は2002年から2009年まで、外資系企業のソフトウェア設計部門に勤務してきました。仕事の内容は主に、企業で使用する基幹システムやユーザーが利用するシステムの設計で、社内から上がってくるさまざまな要望を取りまとめて仕様化し、開発会社に発注してソフトウェア開発を進めていくというもの。いわゆる「ブリッジSE」と呼ばれる仕事です。2010年からは社内コンサルティング部門に勤務し、従来の仕事に加え、社内の業務改善や新商品開発プロジェクトを推進する仕事もしていました。私が外資系企業に在籍していた12年の間で、金融やITに関する仕事は日本から海外へとどんどん流出していました。2002年頃には、多くの外資系企業のアジアの主要拠点は日本でしたが、今では金融部門は香港とシンガポールへ、IT部門に関しては中国、インドへと移り、さらに営業や顧客対応といった業務もその多くはシンガポールやインドへと移動しています。私が最後に勤めていた米国系銀行では、IT開発の8割以上を中国やインドの企業と設立した合弁会社にアウトソーシングしており、日本企業に発注する仕事はわずかでした。

アジアで活躍しようとしない日本人

あなたは世界の企業の中で、日本人がどれくらい活躍しているかご存知ですか。私が働いていた外資系企業の日本支社では、CEO、CFO、COO、CIOといった「CxO」と呼ばれる上級役員のうち、日本人と外国人の比率はおよそ半々。外国人の多くは本国から出向で来ている欧米人でした。しかし、その上部組織であるアジア地域統括カンパニーになると、およそ半数が欧米人で、残りは香港系中国人が中心。残念ながら日本人のCxOはほとんどいませんでした。なぜか日本人は、世界では出世しないのです。

外資系の金融企業の多くが、アジアの中で最も収益を得ている国は日本です。なのに、なぜ日本人は評価されないのでしょうか。私には二つの理由が思い浮かびます。一つはアジアで出世するよりも日本にいたいという内向きなマインド。もう一つは、英語を使ったコミュニケーション力の低さです。金融業界で働いているアジア人の多くは、幼少時より世界を視野に入れた教育を受けています。そのため、母国語だけでなく、英語や日本語、中国語など、3カ国語・4カ国語を話せる人もたくさんいます。どの都市のオフィスに行っても、誰とでも英語で会話をすることができるのです。英語で上手くコミュニケーションが取れない国があるとすれば、それは日本支社だけでしょう。

日本人の中には、例えばTOEIC®の点数が900点でも、英語でのコミュニケーションが苦手な人がたくさんいます。そういった人たちは会議の場でほとんど発言することもなく、本音を伝え合うコミュニケーションができないため、世界のビジネスパーソンはどこか日本人を信用することができません。グローバルビジネスの世界で、日本人は「英語が苦手」なために、取り残されてしまっているのです。

次世代の日本人は英語が話せる?

とはいえ、日本人もいつまでも現状を看過している訳ではありません。先日、上智大学でプロジェクト・マネジメントについて講義をする機会をいただいたのですが、その際に上智大学では今、授業の13%が英語で行われているという話を聞きました。英文学以外の学問の授業でも、日本人の先生が英語で授業を行っているというから非常に画期的です。13%というのは、文部科学省が大学の国際競争力を高めるために重点的に財政支援する、「スーパーグローバル大学」の認定を受けるために必要な基準だということです。「スーパーグローバル大学」には上智大学を含む37校が指定されており、なかでもより基準が厳しい「トップ型」に選定された東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など13校では、さらに先進的なグローバル教育が行われています。

大学も激しい競争の時代。すべての授業を英語で行うコースを設けたり、留学での単位互換を推進するなど、国際化を売りにしているところが増えています。つまり日本においても、語学学習の環境が大きく変わってきているのです。とても素晴らしいことだと思います。私は最近、学生さんや若い社会人と会う機会が増えているのですが、以前と比べて英語が上手な人がかなり増えてきていると感じています。

生き残りをかけて英語を学べ!

今後も日本では、仕事の国外への流出は進んでいきます。また一方で、国内は少子高齢化で労働人口がどんどん減少していますから、海外からの労働者の流入も進むでしょう。日本がさらなる発展を遂げるうえで、企業の「グローバル化」は避けて通ることができません。さらに、これからは英語を話せる世代があなたの下にも続々と入ってくることになります。そうした状況のなかで、今まさに時代を担っている20代後半から30代、40代の人たちが、英語という当然のコミュニケーションツールを持っていないということが、どれだけマイナスになるかは明白です。

近い未来を見据えた時、あなた自身が国際社会で必要な人材であり続けるためには、“高いグローバル能力”を身につけることが必須になってくると私は思います。英語は必要不可欠なコミュニケーションツール。持っておかねばならない必要最低限のスキルといえるでしょう。

今回のポイント
  • ・アジアの金融・ITの中心が、「日本」から「海外」へと移動している現状を知る
  • ・「英語」はグローバル時代に必要不可欠なコミュニケーションツール

新条正恵
1978年生まれ。イギリスの高校、アメリカの大学に留学。外資系企業で12年間勤務し、外資系銀行でヴァイスプレジデントを務める。転職5回、海外勤務の経験もあり。2014年に独立し、現職は約1カ月で受講者がバイリンガルになる短期集中型完全オーダーメイド・プライベートレッスン講師、企業向け語学研修コンサルタント。多言語サロン「マルチリンガル・クラブ」主催。約2時間で参加者の9割が英語を話すようになる外国語読書会「Multilingual Read for Action」開発者。

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