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IT 転職 タイミングのイメージ

ITエンジニア向け|転職タイミングの考え方

ITエンジニアとして就職したものの、「このままでいいのだろうか」「転職したほうが良いのかな」と悩む方もいるでしょう。同時に、気になるのが転職のタイミングです。かつては「少なくとも3年以上経過してから」と言われていましたが、近年ではそういった考えに縛られることも少なくなってきました。

また、求人票に記載される「○○の経験▲年以上」といった経験年数の記載も、あくまで目安として記載しているだけで、必ずしもその年数を上回らなくてもよいというケースもあります。

とはいえ、社会人経験の短さゆえに判断に迷うこともあるかもしれません。この記事では、第二新卒・若手が悩みがちな転職のタイミングについてお伝えします。

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ITエンジニアが転職タイミングを考える上で確認すべき3つのポイント

ITエンジニアであれば、現在携わっているプロジェクトが一段落するタイミングに合わせて転職スケジュールを立てたほうがスムーズではありますが、転職するならば○年は待ったほうがよいといった基準はありません。好ましい転職のタイミングは人それぞれなので、もし転職すべきか迷っているのであれば、以下の3つのポイントを押さえて考えてみましょう。

ポイント1:転職理由が明確か

転職のタイミングを考えるポイントの一つが、「なぜ転職したいのかが明確になっているか」です。

例えば「今の仕事がイヤだから」という理由だけで転職活動をすると、なんとなく気になる求人に応募することになりがちです。漠然としたイメージだけで行動しても理想的な仕事に巡り合う可能性は低く、次の仕事も「やっぱりイヤだ」となりかねません。

一方で「現場でITスキルを磨きたい」「上流工程に携わりたい」「ワーク・ライフ・バランスを改善したい」など、転職の目的が明確になっていれば、それを元に求人をチェックできるようになります。

また、中途採用の面接では必ずといってよいほどに転職理由を聞かれます。自分なりの転職理由を明確にしておくと、面接での説得力が増すメリットもあります。

なお、IPA(情報処理推進機構)による『IT人材白書2020』では、転職理由として「給与を上げたかったから」がトップになっています。転職の理由として「給与を上げたい」と考えるのであれば、給与に見合うスキルを身につけたときこそが、転職すべきタイミングといえるはずです。

ただし、ワーク・ライフ・バランスや年収といった条件面が転職のきっかけであったとしても、それをそのまま面接で伝えると良くない印象を与えるおそれがあります。転職活動を進め、面接が近くなってきたら、以下の記事も参考にして転職理由や志望動機を準備しておくとよいでしょう。

ITエンジニアの面接|よく聞かれる質問と受け答えのポイント<回答例や逆質問例あり>

エンジニアの転職理由と面接での伝え方のポイント

エンジニア転職の面接で志望動機を深掘りされた場合の対策

ポイント2:アピールできるスキルがあるか

スキルを身につけ、アピールできると思えるタイミングで転職活動を始めると、転職活動もスムーズに進みやすいでしょう。企業側は、数年以上の経験があるエンジニアならば即戦力として採用したいと考えます。

そのため、転職を考える以上、アピールできるスキルを持っているかどうかは大事なポイントになります。ITエンジニアとしての転職を考えるのであれば、少なくとも普段使っている言語や技術を使いこなせている必要があるでしょう。

スキルがまだ身についていない若手エンジニアはポテンシャル採用を目指す方法もある

一般的に、転職者には即戦力としてのスキルが求められるため、経験が長く、ある程度のスキルを身につけた人材が有利になる傾向にあります。

しかし、入社後3年未満の、いわゆる第二新卒枠に関しては、若さや伸びしろなどポテンシャルが売りになるケースもあります。自身の目指す目標やキャリアのために今の職場でアクションを起こしてもなかなか希望する仕事ができない、先が見えないと感じる場合は早めに行動することを検討してもよいでしょう。

その際、注意しておきたいのが「あまりにも在籍期間が短いと企業側から短期離職を懸念される可能性があること」です。採用活動には時間とお金がかかるため、採用後すぐに辞められては企業側にとって損失となります。在籍期間が極端に短い人の採用には慎重になるものです。

「採用してもすぐに辞めるのでは」といった疑念を払拭できるよう、なぜ転職活動に至ったのかを明確にした上での転職活動に挑みましょう。

ポイント3:転職時期

一般的な中途採用の場合、年度末の2~3月と上半期終わりの9~10月の求人数が多く、そのタイミングの転職活動が有利とされています。

しかし需要の高いITエンジニア求人の場合、通年で採用している企業も数多くあります。また、「求人数が多い=理想の転職先が見つかる」ではないため、求人数の観点だけで時期に過敏になる必要はありません。

ただし、ITエンジニアの仕事はプロジェクト単位で動いていることも多いため、可能であれば、プロジェクトの切れ目に合わせて退職・入社時期を調整できるとより円満な退職になるでしょう。

ITエンジニアの転職に関しては一般的な求人数が多い時期を気にするよりも、携わっているプロジェクトの状況を踏まえながら、あくまで自分の希望とマッチする求人を見つけることが重要です。

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どうしても今すぐに転職したい場合には

「上司のパワハラで心が折れそう」「むちゃな納期を設定され休日出勤続き」といった場合には、タイミングを気にせず、転職活動を始めたほういいかもしれません。心身ともに健康であることは、次の仕事を見つける上でも大切な要素です。

ただし、会社に相談して解決するケースもあります。現在の状況が厳しい場合、別のプロジェクトにアサインされるなど人事面で配慮してもらえる可能性もあります。可能であれば、社内での相談も検討してみてください。

そのような方法とは無関係にすぐに転職をしたい場合、まず最初に取り組むべきことは情報収集と職務経歴書作成といえるでしょう。気になる企業について、使われるプログラミング言語、年収、求められるスキルレベルなどをチェックしておけば、理想の求人が見つかる可能性が高くなります。

また、職務経歴書の作成は業務経験の振り返りになる上、求人で要求されるスキルとのギャップの把握がしやすくなります。

職務経歴書は中途採用で必ずといってよいほど提出を求められる書類ですから、あらかじめ準備しておけば、記載漏れがないかの確認や面接で説明するための整理など、転職活動をスムーズに進めるのに役立ちます。

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まとめ

ITエンジニアにとって理想の転職タイミングは人それぞれで「何年目がベスト」という基準はありません。自分にとって理想的なタイミングを見つけだすことが大切です。
まずは「なぜ転職したいのか」を考えてみることは、自分なりの転職タイミングを見定める助けになるはずです。

なお、dodaエージェントサービスでは、キャリアアドバイザーによるキャリア相談などで転職活動をサポートしています。「転職すべきか悩んでいる」という方もぜひ一度ご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

清水 宏将(しみず・こうすけ)

CCNP

応用技術者試験

新卒で商社系SIerへ入社し、拠点間ネットワークや大規模ネットワークに携わるインフラエンジニアとして約4年従事。在職中に受けたキャリアカウンセリングをきっかけにパーソルキャリア株式会社に入社。現在は、IT領域の中でもインフラエンジニアやセキュリティエンジニア(主にネットワークセキュリティ)を中心に、スキルアセスメントを踏まえたキャリアプランの提案を強みとして転職支援を行っている。

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