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グローバル転職 リアルレポート 仕事を任される喜び。それは何にも代えられない、かな? 田中陽子さん オーストラリア ブリスベン Square Resources Holding Pty. Ltd. マーケティング&新規事業開発 マネジャー

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海外との仕事がしたいと意気込んで大手総合商社に入るも、配属は国内。異動願いを出し続け、入社4年目に海外勤務の夢はかなったが、社内での仕事ばかり。だから思い切って飛びだして、夢をかなえることにしたのです。

夢だった海外勤務。
だが100パーセントの力は発揮できず…

海外でバリバリと営業的な仕事をしたいという夢がもとからあったので、大学卒業後、世界に事業展開している総合商社に入りました。ただ、配属されたのは営業経理という部署。営業とは名が付きますが実質は経理の仕事で、売り買いの現場に出ることもありません。それで毎年、異動希望を出してきました。その希望がかなったのが、入社4年目。オーストラリアのブリスベンにある石炭を扱う関連会社に出向になったのです。

オーストラリアに来てからは…半分は満たされましたね。というのは、夢だった海外での仕事ができたからです。ただ、自分の担当は相変わらず営業経理で、外に出ることもほとんどない。つまり「海外でバリバリ働きたい」という夢の前半はかなったけど、後半はそうでもない。どこか宙ぶらりんな感じがしていました。

それに、その関連会社が出資する石炭プロジェクトはオーストラリアの資本がメインで、自分が所属していた会社の資本は3割。どうしてもオーストラリア側の意向が強くなります。さらに日本側の意見を述べるときは、どうしても日本の本社にお伺いを立てることになる。「もっと自分の力を試したい」と、常々思っていました。

マーケティングマネジャーとして、
多忙ながらも充実した毎日

今の会社に転職したのは、オーストラリアに来て2年半後です。石炭業界というのは狭い業界なのでもともと他社の人たちとも交流があって、1年半前にベンチャー企業を立ち上げた共同オーナーたちが声を掛けてくれたのです。大企業から社員10名にも満たない企業への転職。「1年でクビになったら…」とか「会社がつぶれたら…」と不安で不安で…ということはまったくなく、「これでバリバリ仕事ができるぞ」という喜びでいっぱいでした。

この会社での仕事は、マーケティングマネジャーです。マネジャーといっても、部下はゼロ。今、アシスタントを必死に探しているところですが、試用しても納得できる人が見つからず、本採用には至っていません。一人で大忙しです。

具体的な業務は、一つにはトレード。オーストラリア国内やインドネシアの炭鉱の石炭を買い付け、日本の製鉄会社や電力会社、一般産業、さらには韓国や中国の製鉄会社や電力会社に売ることです。日本に出張に行くときは、韓国と中国も回る「アジアツアー」になることがほとんどですね。

もう一つの業務は、鉱山開発をしようとする企業へのコンサルティングです。鉱山開発というのは探査だけでもものすごくお金がかかりますし、その後の設備投資も大掛かりになるため、経済的にペイするのか精査する必要があります。同時に、それだけのお金を集めるのは難しいので、ジョイントベンチャーパートナーとなってくれる海外の投資機関や、将来長期にわたり石炭を買い続けてくれる企業を探してあげる必要もあります。日本や中国への出張の目的の一つが、この出資者探しです。それから炭鉱というのは山を崩したり巨大な穴を掘ったりということになるので、環境に関する許認可のサポートもしなければなりません。

若くても大きな仕事ができ、
自分の力を試せる。それが海外転職

今の会社がベンチャー企業でフラットな組織だからということもありますが、かなり大きな仕事を任されているという自負と喜びはあります。年齢に関係なく、実力で仕事ができる。それが海外で働く醍醐味だと思います。

その反面、資金面では日本の大企業には到底及ばない。大手総合商社勤務だったころは当たり前だったいわゆる「名刺で仕事をする」こともできず、自分たちはどういう会社なのか説明するところから始める必要があります。そこは想像以上に大変です。

同様に給料も、実は転職して大幅に下がったんです。でもそれは営業としての実務経験がなかったから仕方がないと割り切りました。で、頑張って実力を認めてもらえて、2年目にはもとの年収に戻りました。

小学校の6年間をアメリカで暮らして、帰国後に編入した中学・高校6年一貫の私立校では帰国子女だけを集めたレベルの高い英語の授業をしてもらったのですが、他に特に英語力を高めようとしてきたわけではありません。実際に海外赴任が決まってから、大慌てで勉強し始めたくらいです。そんな程度でも、なんとかなります。海外転職を迷っている方、語学力や海外生活力は現地で頑張っていれば、身につくものです。これからは、日本企業でも外資に買収されたり、合弁したりと、国際化せざるをえない時代。海外経験は、どんな人でも絶対に役に立つはずです。

私は35歳までには子どもを産みたいと思っているのですが、今の仕事も楽しくて仕方がない。絶対にやめたくない。そう考えると、産休や出産後の在宅勤務などに理解のあるこの会社で、ずっと働きたいと思っています。

PROFILE

写真:田中陽子 Yoko Tanaka

田中陽子 Yoko Tanaka

1984年東京都生まれ。上智大学法学部法律学科卒業。大手総合商社に入り、営業経理部に配属される。入社4年目の春からオーストラリアのブリスベンにある同社の海外事業社(関連会社)に出向。2年半後、同じブリスベンにある石炭関連のベンチャー企業Square Resources Holding Pty. Ltd.に転職。現在、マーケティング&新規事業開発マネジャーの職にある。

Square Resources Holding Pty. Ltd.

オーストラリアのブリスベンに本社を置く石炭を扱うベンチャー企業。2010年3月に設立。従業員数は14名で、7カ国の人が働いている。現在の業務はオーストラリアを中心に石炭を買い付けて海外に売るトレードと、石炭生産を目指す事業者へのコンサルティング。将来的には自社で炭鉱を開発・操業するのが会社としての夢。

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