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転職Q&A

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業界知識

ITエンジニアの売り手市場はいつまで続く?

IT業界の人手不足が叫ばれる中、ITエンジニアは売り手市場だといわれていますが、この状況はいつまで続くのでしょうか?

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遠藤 勇太(えんどう・ゆうた)

前職でフリーランスエンジニアの転職支援をしていましたので、ネット系の企業を得意としています。これまでお会いしたお客さまが、「この技術が伸ばせる企業に行きたい」という希望を強くお持ちの方が多かったため、各社のシステム環境や技術的な強みを把握しています。 また、現在は20代前半の方から40代の方まで、幅広く担当させていただいています。これまでの経験を活かし、個人の方の多様な価値観に応えながら、企業側の目線を踏まえた転職成功へのアドバイスをさせていただきます。

IT技術が多くの産業に浸透するまで売り手市場は続くでしょう

エンジニア 売り手市場のイメージ

IT技術は私たちの生活に欠かせないものになりました。今では金融、物流、医療、建築、農業など多くの産業で、その技術が活用されています。

大手企業においては、ある程度システムの導入が一巡しつつありますが、中小企業では、これから導入スピードが上がると考えられています。どの企業でも優れたIT技術者を求めているため、エンジニアのニーズは今後もなくなることはないでしょう。多くの産業でIT技術が活用される仕組みが浸透するまでは、売り手市場がしばらく続くと見込まれます。その要因を確認していきましょう。

市場規模の拡大

ITエンジニアの需要が伸びるといわれているのは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった分野です。現在、お掃除ロボットやスマートスピーカー、セキュリティカメラなど、日常生活へのIoT導入が急速に進んでいるため、これらのシステムを開発・管理できるエンジニアがよりいっそう必要とされるでしょう。

また、これまでITとは無縁だった業界でもエンジニアの需要が出てきました。例えば物流業界や医療業界などでは、自動運転や画像診断技術の需要が見込まれています。IT技術がさまざまな産業と結びつくことにより、ITエンジニアの活躍の場はますます広がることでしょう。

人手不足の深刻化

SE(システムエンジニア)やプログラマーなど、ITエンジニアの慢性的な人手不足も、売り手市場の要因になっています。経済産業省は2019年に「IT 人材需給に関する調査」の中で、2030年にはIT人材が79万人不足する可能性があると公表しました。さまざまな要因が考えられますが、少子高齢化による労働力人口の減少や急速な需要の増加に対して供給が追いついていないなどが主だったところとして挙げられます。

また、需要が伸びてもITエンジニアの数がすぐに増えない理由として、SEやプログラマーといったITエンジニア職種は専門性が高く、向き・不向きがあることも影響しているかもしれません。市場からの需要があるのは一定以上の経験のあるエンジニアですが、ほかの職種よりもそのラインに達するまでのハードルが高めであるというのも要因として考えられます。

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IT業界の人手不足は続いていますが、転職事情は大きく変動しています

2020年4~6月は、新型コロナウイルスの影響により全業種で求人数が大幅に減少しました。しかし、ITエンジニアの求人倍率はほかの職種に比べて高くとどまり、2021年7月以降は回復傾向にあります。

転職市場のトレンドは常に変動しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて変化した転職市場で、転職活動を成功させるために注意したいポイントを見ておきましょう。

オンライン面接の増加

最近では、多くの企業がオンライン説明会やオンライン面接を実施するようになりました。

オンライン面接を成功させるために、まず、画像の乱れや音声が途切れることがないよう通信環境を整備しましょう。面接中は、「表情がよく分かるように大きめのリアクションを取る」「ゆっくりと聞こえやすい速度で話す」「結論から話し、話す分量を対面の8割程度に抑える」など相手に伝わりやすい方法を第一に考えるようにしましょう。

オンライン面接が苦手だからといって不採用になるわけではありませんが、採用担当者の印象は合否を大きく左右します。ポイントを押さえて万全に準備を整えてから面接に臨みましょう。

スキル・キャリアがより重視される

数年前から、プログラミング未経験者がプログラミングスクールに通い、ITエンジニアへのキャリアチェンジ転職を目指すケースが増えています。人手不足が続くIT業界では、実務経験のないプログラミングスクール卒業生をポテンシャル採用する企業も以前は見られました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大を機に採用枠が狭まり、スキルや経験を重視した即戦力を求める傾向が強くなっています。

2021年7月現在では、一時に比べてポテンシャル採用も回復しつつありますが、依然として企業は未経験者の採用に慎重です。実務経験のないプログラミングスクール卒業生と、「テストのみ経験あり」「派遣SEとして半年経験あり」など多少でも実務経験がある層とでは、選考通過率に大きな差があります。

企業が求めるスキルや経験のハードルは確実に高くなっています。経験者の転職であっても、求められている人物像やスキル、最新の業界動向などを探るためにも、事前の情報収集は欠かせません。ご自身での情報収集に不安を感じる場合は、転職エージェントサービスなども積極的に利用してみましょう。dodaエージェントサービスでも、ITエンジニア専任のキャリアアドバイザーが市場動向や個別企業の情報をご紹介していますので、ぜひご活用ください。

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ニーズが高まってきているエンジニア職種

IT技術の進化とともに新しいエンジニア職が生まれています。今後さらにニーズが高まると予測される職種をご紹介します。

DX推進エンジニア

将来を見越して継続的な市場での優位性確保を目的とし、IT技術を経営に取り入れる企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されています。DX推進エンジニアは、デジタルツールを導入し、業務の効率化を進めるエンジニアです。

現在、企業のDXは急務といわれており、DXエンジニアの求人は増加傾向にあります。DXの経験者はもちろん、未経験者でもRPAなどの業務効率化の経験があると有利に働くでしょう。特に必要な資格はありませんが、「AWS認定資格」「Microsoft Azure認定資格」「Google Cloud認定資格」などを持っていると、クラウド技術や業務効率化のスキルを証明するために役立つかもしれません。

データサイエンティスト、機械学習エンジニア

データを収集し分析するデータサイエンティストもニーズが増えてきている職種です。業務は課題の洗い出しから始まり、データの収集と分析、レポート作成、業務改善のための解決策立案まで。そのため、多角的な視点で情報を解析するスキルだけでなく、業界知識や市場動向など、幅広い知識が求められます。

需要は高まっているものの、高度なスキルを持つ人材が少ないため、即戦力となる実務経験者の年収は高めです。

また、AI技術の一端である機械学習エンジニアのニーズも増えています。「開発経験はあるが機械学習の実装経験は独学のみ」「大学院で機械学習の研究・開発を行っていた」といった実務未経験でも採用されるケースが出てきました。今後ますます注目が高まる職種と言えるでしょう。

ネイティブアプリエンジニア、Webアプリエンジニア

スマートフォンやインターネットの普及拡大とともに、ネイティブアプリエンジニアやWebアプリエンジニアもニーズが高まっている職種の一つです。両者とも企業が商品・サービスを生み出すために欠かせないエンジニアで、需要は多いのですが、スキルを持つエンジニアが不足している状況が続いています。

経験者が転職する場合、縁故やリファラル採用が多いのもこの職種の特徴です。転職サイトや転職エージェント等を利用して転職活動する求職者の割合が他職種よりも低い分、要求水準を満たした方が求人に応募した場合、選考通過率が高い傾向にあります。

スマホアプリやWebアプリではリリース後も継続的かつ素早い改善が求められるという性質上、開発と運用が密接に連携、一体化した開発スタイル(DevOps)をとることがあります。パッケージソフトウェア開発などでは開発と運用で部署がきっちり区別されているケースもありますが、そうした働き方とは別物になるため、ネイティブアプリエンジニアやWebアプリエンジニアに興味をお持ちであれば、開発スタイルやカルチャーなどの違いにも目を向けるとよいでしょう。

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