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転職Q&A

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業界知識

エンジニアの評価とは?一般的な制度や基準は?

エンジニアとして働いていますが、会社の評価基準がよく分かりません。エンジニアに対する一般的な評価基準はあるのでしょうか? 転職も考えているので、ほかの企業でも評価されるスキルが何かを知りたいです。

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新開 裕理(しんかい・ゆり)

国家資格キャリアコンサルタント

新卒で大手人材企業に入社し、医療領域における法人・個人向けの営業に従事。2017年パーソルキャリア株式会社に転職。IT領域専門のキャリアアドバイザーとして、年間300人以上の方とお話しし、転職のサポートをさせていただいています。お客さまが描くビジョンをかなえられるよう、SIer、社内SE、コンサルティングファームなど、さまざまな方向性でキャリアのご提案をしています。

エンジニアの評価基準は企業によって異なります

評価項目のイメージ

会社の評価基準があいまいで、自分の能力が正しく評価されていないのではないか、と感じるエンジニアの方は少なくありません。

一般的に、企業にとってエンジニアの評価は難しいといわれています。要因はいくつかありますが、短期間で結果を出せない業務が多いこと、技術力をきちんと評価できるエンジニア出身の上司がいないことなどが挙げられます。

エンジニアを含め職種を問わず同じ評価制度や評価基準を適用している企業もありますが、最近で職種ごとに異なる評価制度を設けている企業も増えてきました。

エンジニアに特化した評価制度を設けている企業間でも、評価基準は企業によって異なります。ただし、客観的にエンジニアに必要だといわれている共通項目もあるので、どういうスキルや経験が評価対象になるのか確認しておきましょう。

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エンジニアにおける5つの評価基準

ここでは、エンジニアの一般的な評価基準項目の例を5つご紹介します。

技術的スキル

エンジニアとしての基本的な技術は言うまでもありませんが、特定の技術分野に限らず新技術の習得に努めているかも評価対象となることが多いです。エンジニア向け研修会への参加、資格取得などは客観的な実績となるので、積極的に行うとよいでしょう。

マネジメントスキル

プロジェクトを円滑に進めるために欠かせない、マネジメントスキルも評価対象になります。マネジメントスキルには、チームをまとめる力、指導力、スケジュール管理能力、意思決定力、分析力、問題解決能力、コミュニケーション力や折衝力など、幅広いスキルが含まれます。チームメンバーが1人のプロジェクトでも、プロジェクトの全工程の管理経験として評価される場合もあるでしょう。

経験・実績

今までどのような業務を担当してどんな成果を上げたか、どう経験を積んだかは、客観的に評価しやすい項目です。参画したプロジェクトの規模やどんな課題を解決したかなど、プロジェクトそのものの結果は業績として評価されるでしょう。またプロジェクトでの働きぶり、会社貢献度、仕事に取り組む姿勢などの個人の実績も評価対象になります。

業界知識

自社や競合他社の状況を含め、業界のトレンドを知っておくことも仕事を進める上で重要です。日々の開発業務にトレンドはあまり関係ないと思われがちですが、世の中の流れや市場の動向を受け、方針が決まったり転換されたりするため、ひとごとではありません。最新の業界知識をうまく活用し、仕事の効率化・スピードアップにつながれば大きな評価ポイントになるでしょう。

語学力

前述の項目と比べると企業によって事情が異なるため、一般的とは言いがたい面もありますが、語学力もエンジニアに求められるスキルの一つであり、評価対象となるケースがあります。

システムのマニュアルや技術書などは、新しいものほど英語で書かれています。英文で書かれた技術書を読み、翻訳ソフトなどを使用せず理解できれば作業スピードが上がります。またリーディングだけでなく、リスニング、スピーキング、ライティングスキルがあるとなおよいでしょう。

近年はアジアの国々と協働してシステム開発を行う企業も増えてきたため、中国語やタイ語などを習得していると、さらに高い評価を得られるかもしれません。

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エンジニアとしての評価を上げるために目標設定をしましょう

エンジニアの評価基準は企業によって異なるため、組織内での評価がそのまま市場評価となることはあまりありません。市場での評価アップのためには、評価基準項目の例をもとに、ご自身の目指すキャリアに向けた技術目標やマネジメント目標を立てるとよいでしょう。目標に向かって行動することで、スキルアップや年収アップが期待できると思います。

目標設定のポイント

具体的な目標を設定する前に、スペシャリストになりたいのか、管理職になりたいのかを明確にしておきましょう。専門職と管理職では必要なスキルや経験が異なります。なりたい自分をはっきりさせておくことは大変重要です。なりたい自分が見えてから、具体的な目標を立てていきましょう。

目標を設定する際には、以下のポイントを意識しましょう。

  • 期限の設定
  • 目標の数値化
  • 達成可能なレベル
  • スキルアップが望めるもの
  • 会社貢献度が見えるもの
  • 目標にする人を見つける

「〇月までに〇のスキルを身につける」「〇のバグを○パーセント減らす」など、具体的な項目や数値を設定します。難しい目標ではなく、達成可能な目標にすると業務進捗の目安にもなりますし、段階的に目標を達成することでモチベーションアップにもつながります。目標に、自身のスキルアップやメリットにつながる内容を盛り込むこともポイントです。会社への貢献度が見えるものならば、評価アップにもつながりやすいでしょう。

そして、目標とすべきロールモデルを見つけることも大切です。目標となる人が身近にいると、ご自身の足りないものが具体的に見えてくるかもしれません。すべての面で目標となる人物がいなくても、Aさんのエンジニアスキル、Bさんのマネジメント力、Cさんのコミュニケーションスキルなど、それぞれのよい部分を見つけることをおすすめします。

目標設定の具体例

目標設定をする際、「現在のプロジェクトを達成させる」「新たに導入された機器をマスターする」などは避けましょう。どちらも業務の一環であり、なりたい自分になるための目標とは異なります。

【具体的な目標例】

  • 効率化のため作業時間〇%減少を目指す
  • テストや実験の実施実績を〇%上げる
  • 新言語をマスターする
  • 〇月までに〇の資格を取得する
  • 英語力アップのためTOEICで○点を目指す
  • マネジメント研修を受ける

具体的な目標がはっきりすると、達成するためにやるべきことが見えてくると思います。よく考え、達成が難しいようであれば再度目標そのものを見直してみましょう。

転職エージェントサービスを利用してみる

人によっては、所属組織の目標管理制度やそれに紐づく人事評価がしっくりこないケースがあるかもしれません。「今の評価制度だと、この会社以外では通用しないスキルしか身につかない」「会社で行っている目標設定では成長実感が得にくい」、そうした疑問や不安をお持ちの方は、転職エージェントサービスを利用して客観的な意見をもらうのも一つの手です。

dodaエージェントサービスでも、ITエンジニア専任のキャリアアドバイザーが、これまでの支援実績を基にアドバイスいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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