Webデザイナーの平均年収は360万円 ※2023年12月時点
dodaの平均年収ランキングではWebデザイナーの平均年収は361万円です。これから平均年収の分布や推移、年代別の数値を見ていきましょう。Webデザイナーからキャリアチェンジしやすい職種の平均年収もご紹介します。
Webデザイナーの平均年収 <年収分布/推移/年代別>
- Webデザイナーの平均年収
- 360万円
- 全職種の平均年収
- 414万円
- Webデザイナーの生涯賃金
- 1億8,181万円
- 全職種の生涯賃金
- 2億2,112万円
Webデザイナーの平均年収の推移
年数 | Webデザイナー | 全職種合計 |
---|---|---|
2023年 | 360万円 | 414万円 |
2022年 | 361万円 | 403万円 |
2021年 | 356万円 | 403万円 |
2020年 | 363万円 | 409万円 |
2019年 | 347万円 | 408万円 |
出典:doda「平均年収ランキング」
Webデザイナーの年収分布
年収帯 | 割合 |
---|---|
300万円未満 | 28.2% |
300~400万円未満 | 39.1% |
400~500万円未満 | 19.4% |
500~600万円未満 | 7.6% |
600~700万円未満 | 3.2% |
700~800万円未満 | 1.6% |
800~900万円未満 | 0.4% |
900~1000万円未満 | 0.3% |
1000万円以上 | 0.3% |
出典:doda「平均年収ランキング」
Webデザイナーの年代別平均年収
20代 | 30代 | 40代 | 50代~ |
---|---|---|---|
325万円 | 380万円 | 422万円 | 473万円 |
出典:doda「平均年収ランキング」
Webデザイナーの平均年収は360万円と、全体平均の414万円よりも54万円低く、5年間の推移を見ても350万円前後、年収分布では400万円未満の年収帯で全体の約67%を占めています。これは、年収レンジが低いというよりも、Webデザイナー職の年代構成によるものと考えられそうです。
Webデザイナーは比較的、新しい職種であるため、従事者は20~30代が中心です。どの職種でも同じですが、若い頃は経験が浅いため年収額がほかの年代と比べると低くなります。その若い就労者の多い現状が、全体の平均年収額に反映されているのかもしれません。
経験を十分に積んだ20代後半から30代以上のWebデザイナーの中には、アートディレクターへキャリアアップしたり、Webディレクターにキャリアチェンジしたりするなどして、年収アップを実現している人もいます。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)【Webデザイナーから転職】Webクリエイター職の平均年収
Webデザイナーが経験を活かして転職しやすい、ほかのWebクリエイター職の平均年収を見ていきましょう。
Webクリエイター職の平均年収 ※平均年収(全体)の高い順
職種 | 平均年収(全体) | 平均年収(年代別) | 求人 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | |||
クリエイティブディレクター アートディレクター |
483万円 | 381万円 | 515万円 | 606万円 | 679万円 | 求人を見る |
Webディレクター Webプロデューサー |
447万円 | 375万円 | 473万円 | 534万円 | 607万円 | 求人を見る |
Web編集/ Webコンテンツ企画 |
357万円 | 311万円 | 391万円 | 417万円 | - | 求人を見る |
グラフィックデザイナー イラストレーター |
345万円 | 307万円 | 357万円 | 393万円 | 445万円 | 求人を見る |
出典:doda「平均年収ランキング」
・クリエイティブディレクター/アートディレクター
ブランドや広告をはじめ、制作物全体のクリエイティブを統括するポジションで、Webデザイナー経験者が多い。デザインセンスに加えて、タスク管理、クリエイティブチームをまとめるマネジメントスキルが求められます。
・Webプロデューサー/Webディレクター
Webサイトを作る際、企画を立て、方針や進め方を決め、実際の進行まで担うポジジョンです。Webデザイナーやエンジニアなど、サイトを作るうえで必要な関係部署と連携し、進行管理を行います。タスク管理やコミュニケーション力などのスキルが必要です。
・Web編集/Webコンテンツ企画
Webサイトで掲載する記事やページの企画・編集や制作のディレクションを行います。取材・ライティングや原稿チェックなどを担当することも。Webディレクターやプランナーからキャリアチェンジすることもあります。
・グラフィックデザイナー/イラストレーター
イラスト制作やグラフィックデザインのみを担当します。Webデザイナーよりも担当範囲が狭いため、より完成度の高い制作物が求められます。
・UI/UXデザイナー
ここに記載はありませんが、近年注目されている職業です。企業によって職務の定義に違いはありますが、一般的にWebサイト上でのユーザーの使いやすさや、楽しさ・心地良さなどをデザインします。Webデザインの実績だけでなく、ユーザビリティなどの調査・分析、マーケティングの知識と経験が求められ、平均年収の水準は高めです。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)Webデザイナーの将来性は?
もともと高まっていたWeb業界への需要は、コロナの影響を受けてより一層強くなり、全体的に雇用が縮小する中でも、業界内の求人数はさほど減少しませんでした。むしろ、Web業界以外のメーカーなどでも、新しいWebサービスに参入し、DX(デジタルトランスフォーメーション)やオンライン化を推進しているため、それに伴いWebデザイナー職の採用も見込まれています。
コロナ禍による不況で企業が育成に力を注げなくなったため、転職市場では即戦力を求める傾向が強まっていますが、Webデザイナーはまだまだこれからも必要とされる将来性のある仕事といえるでしょう。
デザイナー職は、一度手に職をつければ、働き方にとらわれずにさまざまな選択肢を選びやすい職種といえます。テレワークもしやすく、フリーランスにも転身しやすいなど、個人のライフイベントなどにあわせた柔軟な働き方を選べることは、将来を考えるうえで重要なポイントになります。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)年収アップを実現! Webデザイナー3人の転職事例
年収アップを実現したWebデザイナーの転職成功事例から、企業側が採用を決めたポイントと転職希望者がその企業を選んだ理由を見てみましょう。
1人目 Aさん インハウスデザイナーへの転職で100万円アップ
■Aさん(女性・28歳)
【転職前】Webデザイナー(制作会社):300万円
【転職後】Webデザイナー(SaaS系企業):400万円
【キャリアアドバイザーに聞く年収アップのポイント】
コロナ下でも社内業務のオンライン化需要で自社サービスを拡大していたSaaS系企業へインハウスデザイナーとして転職されました。基本的なスキルレベルに加え、チームでの成果を大切にされていたことが評価されています。特に事業会社内のWebデザイナーは社内調整も多いため、円滑なコミュニケーションを通して成果を出せることがポイントです。
2人目 Bさん 未経験でもWebディレクターへの転身で50万円アップ
■Bさん(男性・29歳)
【転職前】Webデザイナー(Webサービス):400万円
【転職後】Webディレクター(制作会社):450万円
【キャリアアドバイザーに聞く年収アップのポイント】
Webデザイナー歴5年で、Webディレクターの経験はない方でした。しかし、提出した書類や面接の場で、どのような課題に対してどのような工夫・デザインでどう解決したか、を論理的に説明できたため、ディレクターとして十分な能力があると判断されました。結果、企画から携わりたいという希望をかなえることができました。
3人目 Cさん UI/UXデザイナーへのキャリアアップで60万円アップ
■Cさん(女性・34歳)
【転職前】Webマーケター(中規模食品メーカー):460万円
【転職後】UI/UXデザイナー(大手食品メーカー):520万円
【キャリアアドバイザーに聞く年収アップのポイント】
1社の中でWebデザイナーからキャリアをスタートし、Webディレクター、Webマーケターと幅広い経験を積んできたことが大きく評価されました。UI/UXデザイナーはWebデザインのスキルだけではなく、ディレクターとして企画に携わった経験や、マーケティングの知識を求める企業が多い印象です。
あわせて読みたい! Webデザイナーの転職活動事情
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)Webデザイナーが年収アップする3つの方法
Webデザイナーが年収アップするには、自分のキャリアパスを考えることと、業務経験やスキルなどの実績が必要です。年収アップを目指して中長期的にやっておくこと、今できることを以下の3つの方法にまとめてみました。
1. 経験を積む
デザインの幅を広げる
現職でさまざまな案件を担当してデザインの幅を広げましょう。企業向け(BtoB)もユーザー向け(BtoC)も経験している、アプリもWebもできるなど、業務範囲の幅広さはアピールポイントになります。
実績をポートフォリオにまとめておく
Webデザイナーはどのようなものを作ってきたかという実績が重視されます。特に20代後半~30代は作品数・クオリティともにポートフォリオを充実させ、引き出しを多く持つことが強みとなります。転職で業種を替えたい場合は、希望する業種向けのデザインを作品としてストックしておくとよいでしょう。
Webクリエイターのポートフォリオの作り方についての解説記事はこちら
スキルの幅を広げる
グラフィックデザインツールのPhotoshop、Illustrator、コーディング言語のHTML、CSSが基本スキルです。そこからJavaSprictや、サーバサイドのプログラミング言語であるPHPを使うことができれば、Webサイトやアプリ開発エンジニアと協業しやすく、業務の幅も広がり、年収アップの可能性が高まります。
2. 職種を変える
さらなる年収アップを目指すなら、上流工程を担当する職種に挑戦することを考えましょう。まずWebディレクター職を目指し、そこからアートディレクターやUI/UXデザイナーへキャリアアップしていくのが一般的です。Webディレクターになるには、デザインスキル以外に、コミュニケーション能力やマネジメントスキルを身につけておく必要があります。
そのためには、若手のうちからクライアントとの打ち合わせに同席させてもらうなどして、顧客の課題がどのように制作へつながっていくのか、流れを理解しておきましょう。課題に対してデザイン面から改善策を提案できるようになれば、実績作りもできるはずです。
3. 自分に合った企業を選ぶ
生涯を通した年収アップを意識
転職のタイミングで一時的に年収が上がったとしても、そのポジションで新たなスキルを身につけられず10年後も年収は据え置きという事態も考えられます。40代、50代で自分の理想とする年収を得るためには、どんな仕事を経験しておくべきか、どんなスキルが必要かを考慮して企業を選ぶことが大切です。
企業の業態ごとに磨けるスキルを把握
制作会社は複数のクライアントからさまざまな案件を受注するため、幅広い業務経験を積むことができます。事業会社では営業やエンジニアなど社内で関わる職種が多く、チームワークやコミュニケーションスキルが身につきます。業界の専門性も深めることができるでしょう。
企業の業態より中身を調べる
労働環境を改善したいという理由で事業会社を希望する人も多いのですが、働き方改革によるワーク・ライフ・バランスの推進という世の中の流れもあり、個々の企業によって事情は異なります。事業会社だから、制作会社だから、というフィルターをかけずに検討すべきでしょう。
労働環境以外にも、入社後にWebデザイナーからキャリアアップしていけるルートや、スペシャリストとして昇給する仕組みが用意されているのか、といった点を調べておくことが大切です。ただし、評価基準や労働環境の実態を自力で調べるのは難しいため、エージェントサービスを利用するのが便利でおすすめです。自分の希望を伝えて相談してみてはいかがでしょう。
本記事ではWebデザイナーの年収の実態や、年収アップするための考え方をお伝えしました。とはいえ、条件の良い求人、希望がかなえられる求人に出会うには、タイミングも重要です。現職の業務で技術力・表現力を磨きつつ、良い求人情報に出会うためにエージェントサービスに登録しておくことをおすすめします。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)dodaキャリアアドバイザー・安井 舞(やすい・まい)
【経歴】
2020年にパーソルキャリア株式会社に新卒入社後、一貫してクリエイティブ領域を担当。現在はWebデザイナーやWebディレクターなどのWeb業界に特化しており、累計100人以上の支援実績を持つ。
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