ITエンジニアの
転職Q&A
スキルシートの書き方は?技術経歴書や職務経歴書との違いは?
エンジニアの転職では職務経歴書以外にもスキルシートを提出すると聞いたことがあります。スキルシートとはどのようなものでしょうか? また技術経歴書や職務経歴書とは何が違うのでしょうか?
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新開 裕理(しんかい・ゆり)
国家資格キャリアコンサルタント
新卒で大手人材企業に入社し、医療領域における法人・個人向けの営業に従事。2017年パーソルキャリア株式会社に転職。IT領域専門のキャリアアドバイザーとして、年間300人以上の方とお話しし、転職のサポートをさせていただいています。お客さまが描くビジョンをかなえられるよう、SIer、社内SE、コンサルティングファームなど、さまざまな方向性でキャリアのご提案をしています。
スキルシートとは、身につけているITスキルのレベルをまとめた書類のことです
スキルシートとは、自身が保有する資格や使用可能な言語、携わったプロジェクトなどのITスキルの詳細を明記した経歴書のことで「技術経歴書」と呼ばれる場合もあります。スキルシートは、派遣や客先常駐で働く際に、所属企業からクライアント企業へ提出することがあります。
スキルシートが必要な理由
スキルシートは、業務で使用したツール、プログラミング言語のバージョン、プロジェクトにおける役割や担当していた工程などの詳細を記載したものです。どれくらいの規模のどんなプロジェクトを担当した経験があるか、どのレベルの専門知識やスキルを有しているのかなど、ご自身をプレゼンするための資料とも言えるでしょう。
スキルシートの項目に沿ってスキルや経験を整理することにより、自分の経歴が応募企業にマッチするかどうかをご自身が客観的に判断するためにも役立つでしょう。
スキルシートと職務経歴書の違い
スキルシートも職務経歴書もどちらも、これまでの経験やスキルをまとめた書類ということに違いはありません。一般的に、職務経歴書には経験やスキルに加えて、応募企業に合わせた志望動機や自己PRをまとめます。
一方、スキルシートはスキルや経験を示す書類という面が大きいため、フォーマット次第ではありますが、パーソナルな情報や、転職活動で求められることの多い志望動機や自己PRなどの情報を記載しないこともあります。履歴書のように決まったフォーマットはありませんが、多くの場合はA4サイズ1枚~2枚程度にまとめます。
企業に適切な情報を伝えるという観点から、dodaでは転職活動の際にスキルシートを職務経歴書がわりに提出するのは避け、スキルシートの情報を職務経歴書の中へ適切に落とし込むようにアドバイスしています
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スキルシートの書き方に決まったルールはありませんが、単純に経歴を羅列するだけでは読み手に分かりにくい印象を与えてしまうかもしれません。基本的なポイントを押さえて内容がより伝わる工夫をしましょう。
ここからは、スキルシートに書くべき項目と作成の際のポイントを解説します。
スキルシートに書くべき項目
スキルシートの作成に入る前に、ご自身の経歴を順序立てて整理するため、これまで携わった仕事内容をすべて書き出すことから始めましょう。その際、たとえ数カ月の短い期間のプロジェクトであっても漏れのないようにします。
プロジェクト名、期間、業務内容、体制、使用したツールやソフトウェアのほか、プロジェクト経験以外の保有資格なども洗い出し、「どのような経験があるのか」と「どのような技術・知識があるのか」を分けて考えてみてください。
整理ができたら、その内容をスキルシートに落とし込んでいきましょう。エンジニアのスキルシートは、ポジションやスキルが伝わりやすくなるように、詳細はプロジェクトごとにまとめます。
まずは、ひと目でスキルの概要が分かるように「職務要約」欄を作り、得意な開発分野や得意技術、保有資格などをまとめます。また、応募企業で活かせる経験や技術をとりまとめて自己PRや志望動機も記載しましょう。
次に、プロジェクトごとの詳細を5つの項目に沿って記載します。これは一例ですので、必要に応じて項目を増やしても構いません。
期間
プロジェクトの開始~終了までの年月日と、トータル期間を記載します。
規模
関わった人数や予算などプロジェクト全体の規模とプロジェクト概要を記載します。
業務内容
担当した業務内容や習得したスキル、ご自身がプロジェクトにどのように貢献したかなどを具体的に記載します。インフラ系エンジニアの場合は、「要件定義」「設計」「構築」「保守・運用」、開発系エンジニアの場合は「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「開発」「テスト」の各フェーズの中で、何を担当したかも併せて記載します。
役割
プロジェクトの中で担当した工程やチームの人数、チーム内での役割を記載します。
開発言語・環境
使用した言語やフレームワーク、データベース、OSやツールなどの環境の詳細を記載します。また、言語はバージョンまで記載しましょう。
スキルシートを書く際のポイント
スキルシートは、直近の出来事から順番に記載するようにしましょう。作成後は誤字・脱字がないか、表現の間違いがないかなどを必ずチェックします。レイアウトを整えて見やすいシートになっているかも確認しましょう。
プロジェクトによっては、秘密保持契約を結んでいるケースや、公開前のサービスで情報を公にできない場合もあります。スキルシートを作成する際には情報管理に十分に注意し、具体的な企業名やプロジェクト内容については伏せて、業種や規模が分かる程度にまとめるようにしましょう。
そのほか、プロジェクトの詳細をまとめる際には、全体的な概要とご自身が特に注力した内容、成果をあげた事項などを簡潔に分かりやすく記載しましょう。応募企業が求める人材像やスキルを意識しながら、自己PRにつなげられるように記載することもポイントです。
ただし、基本的に転職活動においては、スキルシートを用いるケースはあまりありません。dodaではエンジニアの方の場合でも、スキルシートではなく職務経歴書を作成するようアドバイスしています。
派遣や客先常駐で勤務した経験をお持ちでスキルシートをすでに作成している方は、職務経歴書の作成もそれほど大変ではありません。dodaエージェントサービスでは、ITエンジニア専任のキャリアアドバイザーがあなたに合った職務経歴書の作成をお手伝いいたします。ぜひご相談ください。
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