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エンジニアの転職に必要なスキルとは?

ITエンジニアの転職市場では、即戦力となる人材が求められる傾向にあります。「スキル不足」という理由で不採用となった経験がある方も多いかもしれませんが、応募先企業の求めるスキルと自分のスキルが合っていなかっただけかもしれません。転職を成功させるには、まず企業の求めるスキルを知る必要があります。

さらに目指すキャリアプランによっても必要なスキルは変わるため、目標を明確に設定することも重要です。キャリアの棚卸しを行い自分のスキルを整理した上で、目標に合わせて不足しているスキルは強化しましょう。本記事では、転職活動においてスキルのミスマッチを防ぐ方法や、目指すキャリアプランに必要とされるスキルについて解説します。

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スキル不足だと転職は難しい?スキルのミスマッチを防ぐには

ITエンジニアの転職では、スキルが不足しているという理由で不採用となることがあります。これは単純に技術スキルが足りない場合もありますが、応募先企業の「求めるスキル」に転職希望者のスキルがマッチしていないケースも多いです。

例えば何らかのプログラミング言語での開発経験が十分にあっても、応募先企業の開発環境で必要なプログラミング言語を使用した経験がない場合です。

こうした場合、「教育にリソースを割く余裕がないので、当該言語の経験がある即戦力でないと難しい」「既存システムを別の言語でリプレイスするにあたり、経験者にリードしてほしい」という背景がある求人ではマッチしないかもしれません。

一方で「一定の技術スキルがあれば、あとは顧客の課題解決を意識して業務に臨んでいるかを重要視している」といった求人では、特定の言語の経験がないこと自体はハンディになりにくいです。

つまり転職を成功させるために重要なのは、自身のスキルと応募先企業が求めるスキルを正しく把握し、マッチした企業を選ぶことです。

その上で自身のスキルが足りない場合、今すぐ転職するのでなければ必要なスキルを習得・強化して市場価値を高めることも転職を成功させる手段の一つとなります。

スキルのミスマッチを防ぐ方法

転職活動を成功させて理想の働き方をかなえるには、自身のスキルを客観的に把握し、ニーズにマッチする企業を選ぶか、足りないスキルを埋め合わせる必要があります。では、どうやって企業のニーズと自分のスキルをマッチさせたらよいでしょうか?そのために準備しておくべきことを3 つ紹介します。

スキルの棚卸しをする

今までの経験を振り返り、スキルの棚卸しをしましょう。まずは箇条書きでかまわないので、携わったプロジェクトや制作物、どのような環境でどのような技術を用いて業務をしてきたのか書き出します。書き出すことで徐々に自分の強みや弱みが客観的に見えてくるでしょう。

客観視する際に「技術」「担当工程」「業界知識・業務知識」「リーダー経験・マネジメント経験」の4つの観点でスキルを整理してみると良いでしょう。スキルの棚卸しをする際のやり方の一つとして参考にしてください。

  • 技術 : 言語やライブラリ、フレームワーク、DB、ツールなど開発環境
  • 担当工程 : 企画、要件定義、設計、実装、テスト、公開、保守、運用といった開発の流れにおける工程
  • 業界知識・業務知識 : 金融業界の知識、会計の知識など、対象とする事業やプロダクトの種類
  • リーダー経験・マネジメント経験 : 求人で想定される人物像によっては必要

加えて、成果や実績を書き出す際は自分が工夫したことや高評価をもらったことなども書き出すとベターです。そうすることで、自分がどういう状況だとパフォーマンスを発揮しやすいかが分かりやすくなりますし、職務経歴書や面接で使うエピソードに肉付けするのにも役立ちます。

情報収集をする

自分のやりたいことや目指す将来像をかなえためには情報収集が欠かせません。自分のスキルが活かせる企業を探したり、気になる企業で用いられている開発環境や技術を調べたりして情報を収集します。昨今では、エンジニア採用を目的として、自社ブログでの投稿や勉強会やイベント登壇などで技術に関する発信をしている企業も少なくないため、しっかりとチェックできるとマッチ度を高められるでしょう。

また、IT企業の経営陣にはインターネットメディアに露出している人も多いです。インタビュー記事などを読むことで経営層の考え方や、企業がどのようなビジョンを描いているのかを知ることができます。

期間を決めて明確な計画を立てる

自己分析と情報収集をしていくと、漠然としていた自身のスキルと企業のニーズが可視化できます。自分の目指す方向性を明確化できたら、期間を決めて転職活動を始めましょう。足りないスキルを習得する必要がある場合も、習得までの期間を定めましょう。期間を定めたほうがメリハリをつけて行動できます。

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転職時にエンジニアに求められるスキルの例

ITエンジニアが転職するにあたり、選考時に大きなウェイトを占めるのは実務経験に基づく技術スキルです。ただし、それだけがITエンジニアの強みとなるわけではありません。また転職活動に限らず、自らのキャリア形成という点でも役立つスキルはあります。ここでは、転職やキャリアを考える際に一助として、ITエンジニアの強みになりうるスキルの例を紹介します。

実務経験に基づく技術スキル

扱った言語やライブラリなどの技術、担当工程、プロダクトの種別など、ITエンジニアとして今までの経験で得た技術力は一番の武器になります。また、業務内容からは直接的には見えにくくても、自分の中で強みとしているスキルもあることでしょう。

具体的には可読性の高いコードが書ける、デバッグが得意、といったものが挙げられます。こうした点を伝える際には、裏付けとなる事例を添えるなどできればうまくアピールにつながるでしょう。

さらにプロジェクトメンバーという役割だけでなく、リーダーやマネージャーなど幅広い役割を経験したことのある人のほうが市場価値は高いため、現職で未経験のポジションに挑戦できる機会があれば積極的に立候補しましょう。

専門分野以外の知識

ITエンジニアの転職では、ひとつのプロダクト開発に対して、職種や役割、要求スキルが細分化されているケースが少なくありません。ですが、自分の担当する分野以外の知見もあると重宝されることが多いです。

例えばバックエンドエンジニアはPHP、Java、Pythonなどの言語を扱いますが、それだけでなくHTML/CSS、JavaScriptといったWebページ制作の基本言語も身につけておくと有利です。開発現場ではフロントエンドエンジニアと連携して業務を進めることも多いため、スムーズに進行できます。

またサーバーやネットワーク、クラウドといったインフラ周りの知識を身につけることも有効です。開発・運用中にシステムの動きが悪くなった場合でも、インフラエンジニアに代わってインフラ周りのステータスを確認できれば、迅速に対応できます。

ポータブルスキル

ITエンジニアだからといって技術に関するスキルだけが強みになるわけではありません。それ以外にも、例えばポータブルスキルといった概念でスキルを捉え直すとまた違った見方ができます。

ポータブルスキルは「持ち運びできるスキル」という意味で、どの業種・職種でも通用する柔軟性のある能力のことを指します。具体的に何がポータブルスキルに該当するかの解釈には幅がありますが、厚生労働省のページに公開されている以下のツールでは「仕事のし方」「人との関わり方」に大別し、計9つのポータブルスキルの要素を紹介しています。

ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)

このツールも解釈の一例ではありますが、開発経験からスキルを洗い出したあとの次のステップとして参考にしてみるとよいでしょう。

そのほか、同種のテーマを以下の記事でも扱っているため、併せてご覧ください。

IT転職で強みを整理する際に意識したいパーソナルスキル、ポータブルスキル、テクニカルスキル

英語力

外資系企業や海外でのビジネス展開もしている企業、オフショア開発を利用している企業などでは、語学力を重視するケースもしばしばあります。

特に英語は、技術に関する公式ドキュメントは英語のものが多かったり、コーディング時の名前の付ける際に英語力があるとスムーズであったりと、日々の業務で重要性を感じる方も多いはずです。自己研鑽を考える際は、英語力の向上も視野に入れておくとベターでしょう。

また、英語力に関しては以下の記事でも触れていますので、こちらも参考にしてください。

エンジニアに英語力は必要?おすすめの勉強方法は?

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目指すキャリアプランと必要なスキルの例

エンジニアとしてキャリアアップしたい場合、これまで培ったスキルや適正を考慮して目指す方向性を定めることも重要です。目指すキャリアプランに合わせて、必要なスキルをそれぞれ紹介します。

スペシャリストを目指す

スペシャリストとは特定のIT分野を極めた専門家のことを指します。現場で手を動かして技術力を磨き続けるキャリアプランです。それぞれの分野での高度な専門知識と多くの実務経験のほか、問題解決スキルなども求められます。IT技術の進化のスピードは速いため、常にアンテナを張り最新技術を取り入れ、現場で活かしていく努力も必要です。

マネージャーを目指す

マネージャーはプロジェクト全体の管理者・責任者の役割があります。エンジニアとしての技術力やプロジェクトに従事した経験を前提として、プロジェクトの企画・進行・人員配置、他部署やベンダーとのコミュニケーション・クライアントとの交渉などを行うスキルが求められます。統合的なマネジメント力、チームをまとめる統率力が必要です。

関連職種へのキャリアチェンジを目指す

まったく別の分野への転職は難易度が高いかもしれませんが、現在のスキルを活かして関連した分野へ転職することは可能です。例えばインフラエンジニアがクラウドのスキルを身につけてクラウドエンジニアへ転職するなどの選択肢もあります。

また、バックエンドエンジニアがフロントエンドやインフラまで業務領域を広げてフルスタックエンジニアへキャリアチェンジできれば、市場価値も大きく上がるでしょう。

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まとめ

エンジニアのスキルは他社でも活かせるものが多く、活躍できる場は広いでしょう。よって、エンジニアが転職を成功させるには、自身のスキルを客観的に把握した上でニーズとがマッチする企業を選ぶことが重要といえます。

もしまだスキルが足りないと感じるなら、キャリアの方向性を定めて効率的にスキルを習得していくことで有利な転職活動へつながります。スキルの棚卸しと情報収集を行い、今の自分に必要なスキルを見極めて市場価値の高いエンジニアを目指しましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

田中 優紀(たなか・ゆき)

国家資格キャリアコンサルタント

私自身も1度転職を経験していますが、情報が溢れている時代ではあるものの、自分自身に合った転職活動の進め方やキャリアに対する教えやアドバイスを貰うタイミングはあまりなかったと感じております。もやもやとしているお気持ちが、少しでも晴れるようなお手伝いが出来たらと考えておりますので、是非、ひとりで悩まずにお気軽にご相談頂けますと幸いです!

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