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ゲーム業界は今後どうなる?将来性や構造、求められる人材を分かりやすく解説

ゲーム業界は今後どうなる?将来性や構造、求められる人材を分かりやすく解説

就職市場において常に高い人気を誇っているゲーム業界。特に自分でゲームをプレーするのが好きな人にとっては、あこがれが強い就職先の一つといえるでしょう。

しかし、ゲーム業界で働きたいと思っても、実際にどんな内容の仕事があって、どのように転職を目指したらいいか分からないといった人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ゲーム業界での仕事に興味がある人に向けて、業界の構造や将来性、どんな職種がありどのような人材が求められているかなどを分かりやすく解説します。

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ゲーム業界とは?

ゲーム業界とは、簡単にいうとゲームの制作や開発、販売、配信などに関わる産業分野の総称です。

ゲームと一口にいってもその種類はさまざまで、代表的なものとしては家庭用のコンシューマーゲームや、ゲームセンターに設置されるアーケードゲーム、パソコン用のゲームソフト、スマートフォン向けのゲームアプリなどがあります。

最近では、インターネットに接続してプレーするオンラインゲームも広く普及しています。

ゲームに関わる仕事といえば、ゲームソフトの開発を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、それ以外にも、ゲーム機のハードウェア本体を開発する企業や、ゲームタイトルの宣伝や販売を手掛ける企業、企画やマーケティングを担当する企業、オンラインゲームの運営を行う企業など、さまざまな種類の企業によってゲーム業界は成り立っています。

ゲーム業界の市場規模はどのくらい?

「ファミ通ゲーム白書2024」によると、2023年の国内ゲーム市場規模は2兆1,255億円となっています。前年の2022年は2兆316億円であったため、1年間で約4.6%成長しました。

この数年の市場規模の推移で見ると、2020年に急伸した後に、2022年までの2年間は横ばい、2023年になって再び上昇に転じています。

これは新型コロナウイルスの影響による市場の混乱がいったん落ち着き、これまで通りの成長を取り戻したことの表れだと考えられます。そのため、2024年以降も引き続き市場の成長が期待できるでしょう。

参考記事:2023年の国内ゲーム市場規模は前年比4.6% 増の2兆1255億円|ファミ通.com

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ゲーム業界の動向・今後の将来性は?

オンラインプラットフォーム

「ファミ通ゲーム白書2024」で示されているカテゴリー別の市場規模では、2023年はオンラインプラットフォームが1兆4,715億円で全体の約7割を占めます。

家庭用ソフトが2020年は急伸したものの、ここ数年はほぼ横ばいが続いているのに対して、オンラインプラットフォームの市場規模は継続的な拡大を続け、この10年間で約2倍に成長しています。

このことから、今後もゲーム市場はオンラインゲームを中心として成長していくことが予想されます。

家庭用ハードウェア

オンラインゲームの需要が高まる一方で、2023年の成長を支えたのは前年比27.5%増の家庭用ゲームハードウェアである点にも目を向ける必要があります。

「ファミ通ゲーム白書2024」では、その理由として「PlayStation 5(2020年発売)」の販売増加と「Nintendo Switch(2017年発売) 」の好調な売れ行きを挙げています。

どちらも長期間にわたって人気を維持していることから、家庭用ゲームも引き続き重要な産業分野であることが分かります。

eスポーツ

オンラインゲームの人気と並んで近年の注目するべき市場動向としてはeスポーツの発展があります。eスポーツは、ビデオゲームやコンピュータゲームを使った対戦などをスポーツ競技として捉えた総称です。

サッカーなどのスポーツゲームだけでなく、格闘ゲームやオンラインバトルゲーム、リアルタイムストラテジーなど、さまざまなジャンルのゲームがeスポーツとして親しまれています。

一般社団法人日本eスポーツ連合の「日本eスポーツ白書2023」によれば、2022年の国内eスポーツ市場規模は前年比27%増の約125億円となりました。2023年以降も拡大傾向は続き、2025年には200億円を突破すると予想されています。

一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト

ゲーム業界で働くメリット5つ

ゲーム業界で働くことにはさまざまなメリットがあります。ここでは、代表的なメリットとして次の5つを取り上げます。

  • 成長産業でキャリアアップができる
  • グローバルな市場で活躍できる可能性がある
  • 柔軟な働き方を導入している企業が多い
  • 技術的な知識やクリエイティブスキルの向上につながる
  • 好きなことを仕事にできる

それぞれ個別に見てみましょう。

成長産業でキャリアアップができる

前述のように、ゲーム業界は近年ますます拡大を続けている成長産業です。新しいゲーム機やプラットフォームが登場していることに加えて、eスポーツの盛り上がりに見られるように常に変化を続けている産業でもあります。

そのため、新しいスキルや職種が必要とされ、新たなキャリアパスの下でキャリアアップするチャンスが得られやすいという特徴があります。

例えばプログラマーであれば、最新技術の知識やスキルを活かしてより高度なゲーム開発に携わり、プロデューサーやディレクターといった職種にステップアップする道も開けています。

それだけでなく、AI(人工知能)やVR(仮想現実)といった新しい技術へのチャレンジを通じて、企画やデザインの分野でも活躍できる可能性があります。

グローバルな市場で活躍できる可能性がある

ゲームは国境を越えて楽しまれるエンターテインメント であり、日本で開発されたゲームが世界中でプレーされているというケースも多々あります。そのため、日本を拠点にしている企業に所属しながら、海外市場向けのプロジェクトに携わるチャンスも少なくありません。

また、海外のユーザーや開発会社とのやりとりを通じて、グローバルな視点で物事を考える経験が得られます。

英語をはじめとする外国語のスキルや、他国の文化に対する理解力、世界の市場に向けた発信力などは、グローバルな市場で活躍するために不可欠なスキルです。これらの能力を身につければ、将来的に自身のキャリアを広げる上での強力な武器になるでしょう。

柔軟な働き方を導入している企業が多い

ゲーム業界の仕事はクリエイティブな業務が多いことから、リモートワークやフレックスタイム制などの柔軟な働き方を導入している企業が増えています。

これらの制度をうまく活用すれば、仕事とプライベートを両立してバランスの良い働き方を実現できます。また、自分に合った働き方を選択できるので、ライフスタイルに合わせたキャリアの構築にもつながります。

ただし、そうはいっても発売日やアップデートなどのタイミングによって納期・スケジュールが決まる業態であるため、繁忙期にはどうしても残業が増えたり休みが取りづらくなったりしやすい仕事であるという点にも留意する必要があります。

技術的な知識やクリエイティブスキルの向上につながる

ゲームの開発には最先端の技術やツールを駆使する必要があります。

プログラミングやグラフィックデザイン、3Dモデリング、サウンド設計など、ゲーム開発で使われる技術は多種多様です。また、プレーヤーを楽しませる企画やゲームデザイン、ストーリーテリングなどのクリエイティブなスキルも重要です。

ゲーム業界で働くことで、自然とこれらの最新の技術に関する知識やスキルに触れ、創造的な仕事にチャレンジしてスキルアップができます。

好きなことを仕事にできる

ゲーム業界を目指す人の中には、ゲームが好きで、自分もほかの人を楽しませるような仕事がしたいといった思いを持っている人も多いでしょう。

ゲーム業界で働くということは、まさにその夢を実現することであり、高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができます。

ゲームに関わる仕事は、何もゲーム開発だけではありません。マーケティングやオンラインゲームの運営、オンラインゲームのサーバー の保守など、開発以外でもゲーム業界を支える仕事はたくさんあります。

自分の持っているスキルを活かして夢を実現できるというもの、ゲーム業界の魅力の一つといえます。

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ゲーム業界の事業形態とビジネスの仕組み

ゲーム業界にはさまざまな事業を行う企業があります。例えば、ゲーム機本体を開発する企業や、ゲームソフトの開発を行う企業、どのようなゲームを作るのかの企画やマーケティングを担当する企業など、いろいろな役割を持った企業がお互いに協力し合ってゲームの開発や販売などを行っています。

次の図は、ゲーム業界に関わる企業同士の関係の一例です。

ゲーム業界に関わる企業同士の関係の一例。ディベロッパーやパブリッシャー、ハードウェアメーカーなどさまざまな役割を持つ企業が協力してゲーム開発・販売を行う。

例えばハードウェアメーカーは、ゲーム機の本体や周辺機器を製造し、それを販売することで利益を得ています。しかし、ゲーム機の本体だけがあっても、その上で遊べるゲームソフトがなければ意味がありません。

そこで、ハードウェアメーカーは「ディベロッパー」と呼ばれるゲームソフトの開発を専門にしている会社に、自社のゲーム機で動作するソフトウェアの開発を依頼します。

ゲーム業界の関連企業で特徴的な存在は「パブリッシャー」でしょう。パブリッシャーは、どのようなゲームソフトを作るのかを企画したり、完成したソフトの販売やマーケティングなどを行ったりする企業です。一般的に「ゲームソフト会社」といった場合はパブリッシャーのことを指していると考えていいでしょう。

パブリッシャーは企画したゲームの開発をディベロッパーに依頼し、完成したものを自社製品として販売します。大手のパブリッシャーでは、自前で開発チームを持ってディベロッパーの役割を兼任しているケースもあります。

販売方法は、従来は小売店に出荷した上で、実店舗やインターネット通販で販売するのが一般的でしたが、最近ではインターネットから直接ダウンロードして販売するケースも増えてきました。

この場合、配信用のサーバーが必要になります。パブリッシャーが自前でサーバーを管理しているケースもあれば、外部のサーバー管理会社に委託して運営する場合もあります。

また、ゲームソフトのダウンロード販売を専門としている「配信プラットフォーム」と呼ばれるサービスを利用するケースもあります。

配信プラットフォームにはたくさんのゲームが集まっているので、ユーザーにとっては欲しいゲームを探しやすいというメリットがあります。配信プラットフォームの提供企業は、パブリッシャーからゲームソフトの売り上げの一部を利用料として受け取ることで利益を得ます。

オンラインゲームの場合には、インターネットのサーバー上にそのゲームが遊べる環境を用意し、それを長期的に維持し続けなければなりません。

トラブルへの対策や、アップデートの実施、ユーザーを惹き付ける ためのイベントの実施など、オンラインゲームの運営には多くの手間と専門的な知識が必要です。そのため最近では、オンラインゲームの運営を専門にしている企業もあります。

【業界地図付き】ゲーム業界の主な企業

ゲーム業界の各事業形態について、主要な企業を業界地図としてまとめてみました。

ゲーム業界の業界地図。ハードウェアやディベロッパー/パブリッシャー、ゲームエンジン、スマホゲーム開発、配信プラットフォームの代表企業について記載している。

現在よく遊ばれている主要なゲーム用ハードウェアとしては、Nintendo SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲーム機のほかに、WindowsやMacなどのPCと、iPhoneおよびAndroidのスマートフォンがあります。

またここには載せていませんが、最近ではMeta Questに代表されるVRゲーム用のデバイスも登場しています。

大手パブリッシャーとして有名なのはスクウェア・エニックス やバンダイナムコなどです。また、ディベロッパーとしてはカプコンやフロム・ソフトウェアなどが有名です。

ゲーム機を開発・販売している任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)、Microsoftなども、自らがパブリッシャーとしてゲームソフトを販売しています。そのほかにも、中小規模の企業を含めれば国内にも非常に多くのディベロッパーやパブリッシャーがあります。

スマホゲームの開発企業もディベロッパーやパブリッシャーの一部です。ただし、スマホゲームの場合にはスマホを専門にしている企業も多いため、ここでは別のカテゴリーとして分類しました。

主なスマホゲーム開発企業としてはディー・エヌ・エーやサイバーエージェントなどがあります。

ゲームソフトそのものを開発している企業のほかに、現在のゲーム業界を支える重要な存在としてゲームエンジンの開発企業があります。

ゲームエンジンは、ゲーム開発に必要となる計算処理やグラフィックス処理などの機能やツールを提供するソフトウェアで、多くのゲームの開発で採用されています。主なゲームエンジンとしてはUnityやUnreal Engine、Godotなどがあります。

配信プラットフォームを専門に提供している企業もあります。有名なのはSteamやDMM Games 、LINE GAMEです。

また、任天堂やSIE、Microsoftは、それぞれ自社のゲーム機向けの配信プラットフォームを運営しています。スマホアプリ向けの配信プラットフォームは、App Store(Apple)とGoogle Playストア(Google)による寡占状態にあります。

ゲーム業界の主な職種・仕事内容を一覧でチェック

続いて、ゲーム業界ではどのような職種や仕事があるのかを解説します。主な職種としては次のようなものを挙げることができます。それぞれで必要となる知識やスキルが異なるので、目指したい職種に合わせて適切な知識・スキルを身につける必要があります。

職種主な仕事内容
デザイナーゲームのビジュアルやユーザーインターフェース、登場するキャラクターなどのデザインを行う。
プログラマーゲームシステムやゲームエンジンなどを開発する。
プロデューサー・ディレクター
プロデューサー
ディレクター
ゲーム開発のプロジェクト全体を管理し、納期や予算の調整を行う。
プランナーゲーム全体の企画や構成を考えて仕様をまとめる。
サウンドクリエイターゲーム内の音楽や効果音を作成する。
マーケティング
(企画職)
ゲームを広めるための市場調査やプロモーションの企画を担当する。

それぞれの職種について詳しく見ていきましょう。

デザイナー

ゲーム業界の「デザイナー」は、一言で表すと、ゲームの世界観を視覚的に表現する職種といえます。

ゲーム全体のビジュアルやユーザーインターフェースの構成、登場するキャラクターのデザインやモーションの作成、3Dモデリング、ゲームの舞台となる背景や環境の設計など、ゲームに登場するさまざまなビジュアル要素の作成を担当します。

デザイナーは、ゲームの雰囲気や世界観を演出し、プレーヤーの没入感や臨場感などを左右する重要な役割を担っています。

視覚的なデザインセンスだけでなく、2D/ 3Dグラフィックスや3Dモデリング、モーショングラフィックスなどといった高度な技術スキルも求められ、それぞれのスキルで異なる専門性が必要になります。

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プログラマー

ゲーム業界の「プログラマー」は、ゲームの内部の処理や動作をプログラムとして実装する職種です。

ゲームの内部では、グラフィックスや音声処理、キャラクターの動作、ゲームのルールやメカニズム、スコアの計算、ネットワーク通信など、ゲームがスムーズに動作するようにさまざまな処理が行われています。それらの処理をプログラムで記述し、ゲームとしてプレーできる形に仕上げるのがプログラマーの仕事になります。

ゲームのプログラムでは、プログラミング言語のスキルに加えて、数学やグラフィックス処理などに関する知識も必要になります。また、多くのゲーム開発では基盤としてゲームエンジンが使用されることが多いため、それらのゲームエンジンに関する知識も不可欠です。ゲームエンジンそのものを開発する仕事もあります。

またインターネットを使用するオンラインゲームでは、ネットワーク通信の知識や、サーバー側のシステムのプログラミング技術なども求められます。

ゲーム業界のプログラマーの仕事内容については、次の記事も参考にしてください。

ゲームプログラマーになるには?仕事内容や平均年収から、必要なスキル、目指す方法を解説

ゲームプログラマー関連の求人情報の検索結果一覧

プロデューサー・ディレクター

「プロデューサー」は、ゲーム開発のプロジェクト全体の指揮を執る責任者です。スケジュールや予算、品質などを適切に管理し、納期に間に合うようにプロジェクトを進行します。

リーダーとして開発チームをまとめるだけでなく、ゲームのコンセプトを実現するための方針の決定や、外部との交渉、売り上げ目標の達成に向けた戦略の立案などもプロデューサーの仕事です。

規模の大きなプロジェクトでは、現場の制作チームをまとめる立場として「ディレクター」が置かれることもあります。

プロデューサーがプロジェクト全体の指揮を執るのに対して、ディレクターは現場の責任者としてスタッフを取りまとめ、進行の管理などを行うという違いがあります。そのため厳密には両者の役割は異なりますが、兼任していることも少なくありません。

プランナー

「プランナー」は、ゲームのコンセプトを考えて企画・設計を行う職種です。ゲームのルールやシステム、ストーリー、キャラクター設定など、ゲームの根幹となる部分を考え、ドキュメントにまとめて開発の基盤を作ります。

ゲームの面白さを決める鍵となる仕事であり、斬新な設定を考える発想力や、プレーヤーを楽しませるための演出力、流行を先取りする分析力などが求められます。

ゲームプロデューサー・ディレクター・プランナー関連の求人情報

サウンドクリエイター

「サウンドクリエイター」は、ゲーム内で使用される音楽や効果音などの音響効果を制作する職種です。BGMの作曲や、細かなサウンドエフェクトの制作だけでなく、キャラクターの声を制作するための声優の選定や録音セッションの管理なども担当します。

サウンドクリエイターには、優れた音楽的センスに加えて、音楽制作ソフトや音響機材を使いこなす技術的なスキルが必要になります。また、ゲームのコンセプトをよく理解し、その世界観をゲームのサウンドとして的確に表現できる能力も求められます。

サウンドクリエイター(ゲーム制作/開発)関連の求人情報

マーケティング(企画職)

「マーケティング」は、ゲームの販売促進のための活動を行う職種です。

ターゲット層の分析に始まり、市場調査、プロモーション戦略の立案や実施、宣伝活動など、ゲームを購入してもらうためにさまざまな企画を立てて実行に移します。ゲームをビジネス的に成功させるためにはマーケティングの力が不可欠です。

いかに良いゲームでも人々に知ってもらわなければ売り上げにつなげられません。マーケティングにはユーザーのニーズやトレンドを正確に把握し、それに応える効果的な企画を立案・実施する能力が求められます。

マーケティング関連の求人情報の検索結果一覧

その他の職種

ここで挙げた以外にも、ゲーム業界ではさまざまな職種や業務を担う人たちが活躍しています。

直接ゲームの開発に携わる役割としては、例えばゲームのシナリオやストーリー、キャラクターのせりふなどを執筆する「シナリオライター」や、キャラクターやオブジェクトのアニメーションを制作する「アニメーター」、開発中のゲームをプレーして不具合や改善点などを見つける「テスター」といった職種があります。

グローバル向けのゲームであれば、翻訳や各国の文化に合わせた調整を行うローカライズも重要な仕事です。

オンラインゲームでは、ゲームがリリースされた後も運営チームがさまざまな業務を行います。

その仕事は、コミュニティーの運営や、日々の問い合わせやトラブルへの対応、イベントの企画、メンテナンスやアップデートの実施、ゲーム内のデータ分析、不正行為への対策など多岐にわたります。

ソフトウェア面だけでなく、サーバーやネットワークといったハードウェア面のインフラの構築・管理を行うエンジニアも不可欠です。オンラインゲームの運営担当は、プレーヤーに長くゲームを楽しんでもらうために不可欠な役割を担っています。

ゲーム業界だからといって、必ずしもゲームのシナリオを考えたり、グラフィックを制作したりといったクリエイティブな仕事ばかりではありません。さまざまな立場の人たちが、それぞれの専門的な知識やスキルを活かして制作や販売、運営を支えています。

ゲーム業界の平均年収はいくら?

ゲーム業界に転職した場合、どの程度の年収を期待できるのでしょうか。

前述のように、ゲーム業界にはさまざまな仕事があり、年収は職種によっても異なるため、一概に業界全体でいくらというまとめ方はできません。

参考として、dodaの2024年度の「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)」では、「ゲーム(オンライン/ソーシャル)」の平均年収は426万円であり、全業種の平均年収とほぼ同水準となっています。

職種別の平均年収については、「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)」が参考になるでしょう。

クリエイティブ系の職種では、「ゲーム関連」が402万円と、全職種の平均の426万円と比較すると少し低くなります。しかし、クリエイティブ系職種全体の平均は392万円であることから、同系統の職種の中では平均より高いことが分かります。

エンジニア職の一つとして、「ゲームプログラマー」の年収についてこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

ゲームプログラマーになるには?仕事内容や平均年収から、必要なスキル、目指す方法を解説

ここで紹介した数値はあくまでも参考程度のもので、実際の年収は企業や職種、経験などによってかなり幅があるという点に留意しましょう。

特に、ゲーム業界は実力主義の傾向が強いため、高いスキルが必要とされる専門職ほど高い年収が期待できます。

キャリアの初期段階では、ほかの業界に比べて低めの水準になる場合もありますが、経験と実績を積むに連れて年収が大幅に増加するチャンスが得られるでしょう。

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これからのゲーム業界で求められる経験・スキル

ゲーム業界は今後も成長が見込まれるため、各社ともに採用にいっそう力を入れていくと考えられています。具体的にはどのようなスキルを持つ人が求められるのでしょうか。

ここでは、これから特に求められる主な経験・スキルを4つ紹介します。

チームワークを発揮できる

ゲーム開発は、デザイナーやプログラマー、プランナーなど、さまざまな職種のメンバーが協力するチーム作業です。

各メンバーの役割が明確に分かれている中で、共通の目標に向けて協力し合って作業を進めていくため、チームのほかのメンバーと連携できるチームワークが求められます。

チーム作業では、お互いの仕事や意見を尊重し、トラブルが発生した場合でもフォローし合って柔軟に対応する姿勢が重要です。また、活発に意見交換を行い、異なる意見でも柔軟に取り入れてより良い方向に向かわせることができる方は特に求められています

さらに経験を積むことで現場のチームリーダーやディレクター、プロデューサーなどにもキャリアアップすることができるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

チームワークとも関連しますが、ゲーム開発ではコミュニケーション能力も非常に重要です。異なる職種のスタッフ同士が一緒に作業するので、円滑に情報を共有したり、意見をすり合わせたりするためには、高いコミュニケーション能力が必要になるからです。

例えば、プランナーはゲームのコンセプトや世界観について開発チーム全体に誤解が生じないように説明できなくてはいけません。

デザイナーとプログラマーは、デザインとプログラムの整合性を確認するために、常に意見交換をしながらお互いの考えを確認し合う必要があります。

コミュニケーションに齟齬が生じると、確認ややり直しの工数が増えて開発がスムーズに進まなかったり、ゲームの世界観に統一性がなくなったりしてしまうなどの事態につながります。

最近ではゲーム業界でもリモートワークが普及しているため、オンラインでも円滑にコミュニケーションを取り、共同作業を進められる能力も求められています。

細かい部分までこだわれる

ゲームの完成度は、細かい部分に至る作り込みに左右されます。例えばキャラクターの微妙な表情や動き、背景のリアリティーや雰囲気、音楽を流すタイミングなど、一つひとつは小さな要素でも、プレーヤーの没入感に大きく影響します。

ゲームシステムのバランス調整や、ユーザーインターフェースの設計、バグの検出などでも細部への注意力は重要で、ゲーム全体の品質向上につながります。妥協を許さず、細部までこだわって作業を完遂できる方は、ゲームの開発に向いているといえるでしょう。

ただしこの場合の細部へのこだわりというのは、あくまでもゲームの完成度を高めることを目的としたもので、決して個人的な嗜好の追求ではないという点に注意が必要です。

また企業のビジネスとしてのゲーム開発では、自分の好きなゲームを作るのではなく、売れるゲームを作れる人材が求められているということも意識しましょう。市場のニーズを理解し、ビジネスの目線を持ってこだわりを発揮できることが重要です。

最新の技術トレンドをキャッチアップできる

ゲーム業界は技術の進化が非常に早く、次々と新しい技術やツールが登場し、市場のトレンドも急速に変化します。そのため、常に最新の技術トレンドに注目してキャッチアップすることが求められます。

特に、VRやAR(拡張現実)、そしてAIなどの最新技術は、どのようにゲームに取り込むのかを各社が模索している最中であり、これらの技術を使いこなせる方が特に求められています

そのような革新的な技術だけでなく、最新のグラフィックス技術やネットワーク技術、新しいゲームエンジンなどに適応して使いこなすスキルも重要です。

意欲的に新しい技術を習得し、自己研鑽を続けられる方は、ゲーム業界で活躍できる素養を持っているといえるでしょう。

まとめ

この記事では、ゲーム業界の将来性や産業構造などについて解説した上で、そこで働くことのメリットや、どのような経験やスキルが求められるのかなどを取り上げました。

ゲーム業界は、今後も市場規模の拡大が予想されている成長産業であり、各社が採用に力を入れています。さまざまな職種が関わる業界でもあるため、自分の知識やスキルに合った働き方を見つけられるというのもゲーム業界の魅力です。

ゲーム業界での仕事やキャリアに興味がある人は、ぜひdodaキャリアアドバイザーにご相談ください。ゲーム業界の求人に関する情報提供や、具体的な求人探し、キャリアプランの形成などをお手伝いいたします。

この記事の監修者

技術評論社 デジタルコンテンツ編集チーム

理工書やコンピュータ関連書籍を中心に刊行している技術評論社のデジタルコンテンツ編集チームでは、同社のWebメディア「gihyo.jp」をはじめ、クライアント企業のコンテンツ制作などを幅広く手掛ける。

海老原 一樹

dodaキャリアアドバイザー・海老原 一樹(えびはら・かずき)

教育業界での教室長を経て、キャリアアドバイザーとしてパーソルキャリア株式会社へ入社。クリエイティブ関連の職種の方々を担当し、キャリアカウンセリングや選考の対策を通じて転職成功をサポートしています。

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