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エンジニアにおけるマネジメントとは?必要な求められる理由は?

33歳エンジニアです。最近転職を考えていますが、年齢的にマネジメント経験を求められると聞きました。そもそも、エンジニアのマネジメントとはどういうものでしょうか?マネジメントにはどのようなスキルが必要なのでしょうか?

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新開 裕理(しんかい・ゆり)

国家資格キャリアコンサルタント

新卒で大手人材企業に入社し、医療領域における法人・個人向けの営業に従事。2017年パーソルキャリア株式会社に転職。IT領域専門のキャリアアドバイザーとして、年間300人以上の方とお話しし、転職のサポートをさせていただいています。お客さまが描くビジョンをかなえられるよう、SIer、社内SE、コンサルティングファームなど、さまざまな方向性でキャリアのご提案をしています。

エンジニアにおけるマネジメントとは、チーム全体を管理し成果を上げることです

マネジメントのイメージ

エンジニアのマネジメント業務は、プロジェクトの基本であるQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)を管理し、チームや部署の成果を上げることです。

具体的には、依頼元の要望に応じたシステムの選定、プロジェクトメンバーの選出、開発のコントロール、プロダクト運用、経営陣や他部署との交渉、技術支援などを行います。さらにエンジニアの育成や、現場を知るエンジニアだからこそできる開発環境の整備といった業務もマネジメントに含まれます。

なお、エンジニア職種の中でマネジメント担うポジションの代表例としてはプロジェクトマネージャー(PM)が挙げられます。プロジェクトマネージャーの仕事内容や求められるスキル、なるための道筋やその後のキャリアプランなどは以下の記事でも詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説

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エンジニアにマネジメントが求められる理由

エンジニアに限りませんが、一般的にチームを組み、マネージャーの指示に従ったほうがプロジェクトの成功率は高いと言われています。優れたマネージャーは、培ってきたスキルと経験、多方面から情報を仕入れる情報収集力を持っています。物事を俯瞰的に解釈し適切に判断できることが、理由の一つとして挙げられるでしょう。

では、エンジニアを統率するマネジメントはなぜ必要なのか、エンジニアならではの要因を細かく見ていきましょう。

パフォーマンスの向上

システム開発のプロジェクトマネジメントを行うにしても、エンジニアのピープルマネジメントを行うにしても、エンジニアとしての理解やスキルがあるかないかで大きく変わってきます。マネージャー自身がエンジニア経験者であれば、エンジニアの視点で業務を管理できるため、問題点や改善点を発見しやすくなります。

また、エンジニアスキルを持っていれば、マネジメント業務を行いながらエンジニアとして技術支援することも可能です。自部署・他部署を問わず問い合わせや意思伝達がスムーズになるため、開発パフォーマンスの向上につながるでしょう。

組織全体の意思決定プロセスの改善

エンジニアのマネージャーは、経営陣と現場をつなぐパイプとしての役割もあります。経営陣には、エンジニアの目線で正確に現場の状況を報告できますし、現場には経営陣の意見や要望をエンジニアが理解しやすい形で伝えられます。マネージャーがパイプ役となることで、組織としての意思決定スピードのアップに貢献でき、結果的に組織全体の意思決定プロセスの改善につながることが期待できるでしょう。

また、エンジニアとして仕事ができるプレイングマネージャーのポジションは、経営陣にとって人件費削減の目的も持っています。マネジメントとエンジニアリングを兼務できると、最少人数でプロジェクトを進められるため、新たに人材を投入する必要がありません。経営陣と現場との距離が縮まることも意思決定のスピードアップにつながるでしょう。

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エンジニアがマネジメントで求められるスキル

エンジニアがマネジメントを行う際、テクニカルスキルだけでなく、チームをまとめるためのスキルが求められます。重要なポイントとなる「マネジメントスキル」「課題解決能力」「コミュニケーションスキル」を細かくご説明します。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、プロジェクト管理やメンバー管理など、企業の利益を生むために、「人」「物」「金」を管理・運用する能力です。マネージャーはスケジュールが遅延しないように、他部署と連携を取りながらプロジェクトを進めなければなりません。また、業務に当たるメンバーのモチベーションを上げ、職場環境を整えることも重要な仕事です。

マネジメントスキルといっても多岐にわたりますが、その中でプロジェクトマネジメントスキルを学ぶのであれば、プロジェクトマネジメントの世界標準ともいわれるPMBOKガイドを活用するとよいでしょう。PMBOKガイドは1987年に米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)から発刊された、プロジェクトマネジメントの参考書といえる書籍です(2021年8月時点では第7版が最新)。世界中の広い分野のプロジェクトマネジメントから集められた知見に基づいており、さまざまなプロジェクトに活用できる考え方や手法が詰まっています。

また、プロジェクトマネージャーの業務に役立つ資格の一つとして、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)が挙げられますが、PMPの資格試験はPMBOKガイドの用語や概念などに基づいて出題されています。PMBOKを学んでいたり、PMPの資格取得をしていると、企業からの評価も高くなる傾向があるため、プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶのであれば、PMBOKガイドをうまく活用してみるとよいでしょう。

参考 : プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)®試験内容の概要

課題解決能力

マネジメントを行う立場になると、プロジェクト稼働前からさまざまな課題に直面します。プロジェクト開始時には、顧客情報の把握、要望にマッチするシステムの決定、システムに適したハードウェア、ソフトウェア、プログラム言語の選定をするのもマネージャーの仕事です。

実際にプロジェクトがスタートしてからも、多くの課題が出てくるでしょう。問題が発生するたびに迅速に原因を調査し、対策を講じなければなりません。

その際必要になるのは、「課題の把握」「分析と判断」「決断と実行」の3つです。これらの課題解決能力のポイントになるスキルは、トレーニングで磨くことができます。日ごろから、原因を分析し解決方法を考える習慣をつけておきましょう。

また、リスク回避や損失を最小限に抑えるためのリスクマネジメント、組織が危機的な状況に直面した際に被害を最低限に抑えるためのクライシスマネジメントなども学んでおくと、より早い対応ができると思います。

コミュニケーションスキル

マネージャーは顧客、経営者、チームメンバー、プロジェクト関連部署など、多くの人と関わりを持ちながら業務を進めなければなりません。円滑に業務を進めるためには、上手に意思疎通を図る必要があります。相手の話を途中で遮ったり、否定したりすることなく共感を示せば、信頼関係の構築につながるでしょう。

顧客が抱える課題を引き出せればよりよい提案ができますし、メンバーが悩みや不満を相談しやすい環境を作れればチームの結束力も高くなるかもしれません。さらに自分とは異なる角度から物事を見るように心がけると、客観的な判断ができるようになります。

問題解決に向けた提案をする際には、相手の考えを尊重し、自分の考えを正しく理解してもらうことが必要です。目的と結論を相手が分かるように明確に伝える力も身につけましょう。

コミュニケーションスキルを高めるためには、質問する、共通点を探すなどいろいろな方法があります。ロールモデルとなる人物を探して観察してみるのもよいと思います。ご自身に合った方法を見つけ、トレーニングしておきましょう。

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