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リモートワークが向いている職種は?将来的に働き方は変えるべき?

最近自分の周りでもリモートワークの人が増えてきました。できれば出社せずにリモートワークで働きたいと考えているのですが、職種によって向き不向きはありますか? 将来的にはリモートワークで働くほうがよいのでしょうか?

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キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

田中 優紀(たなか・ゆき)

国家資格キャリアコンサルタント

私自身も1度転職を経験していますが、情報が溢れている時代ではあるものの、自分自身に合った転職活動の進め方やキャリアに対する教えやアドバイスを貰うタイミングはあまりなかったと感じております。もやもやとしているお気持ちが、少しでも晴れるようなお手伝いが出来たらと考えておりますので、是非、ひとりで悩まずにお気軽にご相談頂けますと幸いです!

リモートワークに向いている職種

リモートワークのイメージ

新型コロナウイルスによる影響や働き方改革の推進により、リモートワークというスタイルが定着してきました。言葉の定義にもよりますが、リモートワークは在宅勤務のみに限定されたものではなく、レンタルスペースやサテライトオフィスで仕事をするケースも含まれます。

※参考 : 令和2年度 テレワーク人口実態調査 - 国土交通省

店舗販売や医療関係職のように対面でしか仕事ができない職種とは違い、IT分野はパソコンとネットワーク環境があれば仕事ができる職種が多いため、リモートワークと親和性が高くなっています。

ここではリモートワークに向いている職種について、いくつかピックアップして見てみましょう。

SE(システムエンジニア)

SE(システムエンジニア)の仕事はリモートワークに適している職種の一つで、ほかの職種に比べてもリモートワーク実施割合が高くなっています。

SE(システムエンジニア)の業務のうち上流工程である要件定義や仕様書作成の段階では、クライアントとの折衝のために出社が必要なケースもありますが、仕様書や設計書に沿ってプログラミングを行う作業工程では、必要なツールが入ったパソコンとネットワークの環境さえ整っていればどこでも仕事ができるため、リモートワークでも対応が可能です。担当する工程によっては、SE(システムエンジニア)はリモートワークに向いている職種と言えるでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用してクライアントのビジネスや経営に関する課題を解決する専門家です。

クライアントから課題をヒアリングし、最適なシステムを提案したり導入を支援したりすることが主な業務であり、クライアント先への訪問が必要な場合はあるものの、会社に出社して仕事を行うことはあまり求められません。

ある程度クライアントの都合に合わせた働き方になりますが、データ分析や企画提案の資料作成などはオフィス以外の場所でも対応が可能なため、ITコンサルタントもリモートワークに適している職種の一つと言えます。

Webデザイナー

クライアントの依頼を元にWebデザインを行う仕事で、パソコンと必要なツールやデバイス、インターネット環境があれば、会社以外で作業を進められます。業務の性質上、成果物が明確なことが多いため、リモートワークと相性がよい働き方と言えます。

また、Webデザインの仕事はスキルや経験だけでなく、インスピレーションが求められる状況もあります。人によっては自分が精神的に安定・集中ができる心地よい環境を作ることで、新たな発想やデザインの創造に結びつきやすくなることもあるため、そういった方にはリモートワークがよりマッチするでしょう。

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リモートワークに適した仕事・職種の特徴

リモートワークに適した職種には、次のような特徴があります。

空間的な制約が少ない

リモートワークを成立させるためには、その場にいなくても仕事ができることが前提なので、対面での接客が必要な店舗販売や工事や建築などの仕事では実現が難しくなります。一方、IT関連職はパソコンとネットワーク環境があれば場所を選ばず作業を行える仕事が多いため、リモートワークの実施率も高い傾向が見られます。

物理デバイスの制約が少ない

理論上、作業自体は在宅でも行えるITエンジニア職でも、物理デバイスの制約からリモートワークが難しいケースも存在します。例えば、組み込み開発やIoT開発では実機やテスター、センサーのための環境などが現場にしかなく、出社せざるを得ないというケースもあるでしょう。

別の例でいえば、スマホアプリ開発でも物理デバイスの制約が生じる可能性があります。検証用端末としてiPhone・Androidの両方を用意できるのか、私物のスマホで開発中のプロダクトを検証してよいのかなどはリモートワークをする上での懸念点です。

また、官公庁や金融関係など機密性が高くセキュリティ上外部へデータを持ち出すことが難しい基幹システムの開発も、扱えるデバイスが限られているという点でこちらに分類できます。

成果が明確

リモートワークの場合、個々の仕事ぶりや勤務態度などが把握できず、社員の評価が難しくなることから普及が広がらないケースもあります。処理件数など数値で業務量が測れる場合や、明確な成果物があって品質で判断できる場合などは、リモートワークでも客観的な評価ができるため導入しやすくなります。

成果物が明確なプログラミングなどの業務はリモートワークに適していると言えるでしょう。

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リモートワークで働く際の注意点

リモートワークは、場所を選ばずに仕事ができる柔軟な働き方ですが、会社や上司の管理の目が行き届かないため、個々の取り組み姿勢が効率アップや成果アップのカギになります。

ここでは、リモートワークで働く場合の注意点について押さえておきましょう。

集中できる環境を構築する

自宅で仕事をする場合、時間的にも空間的にもプライベートと仕事との区別がつけにくくなります。

適切な休憩を取らずに業務に没頭してしまったり、深夜まで働いて夜更かしが常態化したりするかもしれません。また、周囲の監視がないため仕事に関係のないサイトに見入ってしまったり、テレビを見ながら作業して集中できなかったりするケースも考えられます。

リモートワークをする場合、まずは作業に集中できる環境を整えることが大切です。例えば、ワークスペースを決めて必要なものだけを用意し、ここに座ったら仕事モードに切り替える、など物理的な環境整備から始めるとよいでしょう。

報告・連絡・相談を意識する

リモートワークのデメリットとして挙げられるのがコミュニケーション不足です。

リモートワークではメールやチャットでのやり取りが主になり、対面のように表情から相手の様子や状況を読み取れず意思疎通がうまく図れないケースも発生します。文章のみでコミュニケーションをする場合は、相手に誤解を与えないようていねいに伝えることを心がけましょう。

離れているからこそ、こまめに状況を報告・連絡し、判断に迷うことがあれば早めに相談するように意識することが大切です。

ストレスを抱えすぎない

リモートワークでは、他人と顔を合わせ、あいさつや世間話で息抜きをすることができません。そのため、必要以上に孤独を感じることがあります。上司や同僚がいないため張り合いや緊張感がなく仕事への意識が低下したり、逆に気分転換をするタイミングがなくオーバーワークになってしまったりすることもあるかもしれません。

このようにストレスを抱えてしまわないよう、時間管理を適切に行い、オンラインツールなどを利用して適度に同僚とコミュニケーションを図ったり、時には出社して対面での打ち合わせを設けたりするとよいでしょう。

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リモートワークという働き方のこれから

IT業界では、ほかの業界に比べてコミュニケーションツールや新しいデバイスなどに慣れている人が多いため、リモートワークの普及は今後も進んでいくと考えられます。

さらに、これまで対面や紙でしか行えなかった業務や、ITとは無縁だと考えられていた業界にもデジタル化が普及し、リモートワークが適用可能な職種も増えていくでしょう。IT業界だけではなく、事業会社のエンジニアにもリモートワークの機会が広がっていくと思われます。

ワーク・ライフ・バランスや価値観の多様化により、仕事をする場所にとらわれない働き方自体にも、ワーケーションや地方移住などさまざまな形が生まれています。個人のライフスタイルに合わせて働き方をある程度自分で決められるリモートワークは、将来的にも有効な働き方と言えるでしょう。

一方で、個人に求められるスキルや仕事への評価はよりシビアになり、業務量や管理負担が増加したり精神的なストレスを抱えてしまったりするという課題もあります。

リモートワークの普及には、会社が勤務制度や評価制度、社員のフォロー体制などの仕組みを整えること、社員個人が働き方や仕事への取り組み方に対する考えを見直すなど、双方の意識改革が必要となるでしょう。

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