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GEEK ACADEMY 先端を走る技を、ギークに学ぶ

掲載日:2013.05.13
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「誰もが口を出せるフラットなチームをどうリードするか」

チームラボ株式会社 テクノロジーDiv 長門洋高 氏

1978年生まれ、長崎県出身。国立大学工学部情報工学科中退後、SI会社を経てチームラボへ入社。システム・アプリケーションアーキテクチャ全般を担当し、インフラからUIまでの幅広い分野をカバーする。

チームラボでWeb開発のアーキテクチャ全般を担当する長門洋高氏に、型破りな社風で知られる同社ならではの仕事の進め方を聞いた。長門氏が心掛けていることは、チームメンバーを押さえつけず、それぞれの“得意技”を引き出すことだ。

「Webの仕事」がしたかった

──チームラボに入社したのはどんな経緯からだったのですか。
入社したのが2006年11月でしたから、6年半前ですね。その前は、受託開発で企業内のイントラネット系のシステムばかりやっていました。Webの仕事をしたくてチームラボに転職しました。入ってみると、スピードやノリが全然違っていて、最初から意気投合することができました。
──チームラボの雰囲気が性に合っていたのですね。お仕事の内容を教えていただけますか。
肩書きの範囲に収まる仕事しかしない、ということは、ありません。アーキテクトでもあるけど、案件が始まって「こういう人が必要だ」と考えて、人集めをするところから始めたりします。
チームラボ株式会社 長門洋高 氏──プロジェクトのリーダー役でもある?
いや、リードはしないんですけど(笑)、外から見ればそう見えるかもしれませんね。小規模、中規模のシステムの場合、インフラからUIまで、どういう仕組みで作るか全部“まるっと”考えます。
──得意な技術分野を教えていただけますか。
何が得意か、と言われると、「こういう制限があるなかで、これをやりたい」といった要求がある場合に、その「実現方法を考える」ことかな。

技術ということでは、よく使うのはJavaとJavaScriptです。Rubyが好きでプライベートではずっと触っていました。最近は仕事上でも使う機会が増えてきています。
言語以外の要素では、社会人2年目ぐらいの頃に、出たばかりのSpring Frameworkを仕事で提案してみたことがあったり、最近はPlay Frameworkに注目していますし、いろいろ見ています。自動化ツールChefにも関心があります。
──そうした新しい技術・製品の検証のスキルは、どんなふうに身につけたのですか。
勉強する、といった意識はあまりないです。楽しんでやればいい。むしろ、ほぼ遊んでいる感じです(笑)。

技術はいろいろ見ていますが、開発プロセスやフレームワークなど特定のやり方へのこだわりは特にありません。

それよりも、少人数のチーム、それぞれ得意分野を持っている尖ったメンバーばかりのチームで、どうやったらメンバーの個性をなるべく殺さず、しかも全体のプロダクトの品質を担保できるか。主にそっちの方を考えています。

チームメンバーの“得意技”を引き出す

チームラボ株式会社 長門洋高 氏──チームメンバーの得意技を引き出すことに注力している形でしょうか。
そうです。例えば、僕の隣に座っているメンバーはRed Coder(プログラミングコンテストTop Coderの最上位レーティング)だったりするのですが、そうした尖ったメンバー達にそれぞれの得意とする領域で最大限の価値を出してもらえるよう、調整に徹するようにします。

一方、インフラからUIまでを一貫して見られるエンジニアはなかなかいません。そこで、自分がそうしたところに入って調整に動きます。
──分野が違う専門家を束ねるお仕事なのですね。
そういう感じになるよう目指しています。毎回、うまくいくとは限りませんけど。

全体像が見えるように環境を整える

──チームを運営する上でどんな工夫をしていますか。
巷でアジャイルプラクティスとして知られているものは、取り入れています。ビルドやテストなどをひたすら自動化したり。誰かがやってみて、良かったものは取り入れます。Jenkinsも、最初は「cronで回すのと何が違うの」などと言っていましたが、入れたら意外と良くて(笑)。Redmineも何年も前に導入しました。こうしたツールは今では当たり前の風景になっています。
──ツールの導入で何が変わりましたか。
チームラボ株式会社 長門洋高 氏見通しが良くなります。例えば「ビルドエラーを起こした」といった情報が可視化されて全員に共有されてしまうので、個人がチーム全体を意識してくれるようになる。これは大きいですね。

チームメンバーに全体を意識してもらう、ということは大事です。メンバーが案件に参加するときのオリエンテーションでも、プロジェクトの全体像から説明するようにしています。メンバーが「自分はいったい何のためのタスクをやっているのだろう?」と、位置づけを見失うようなことには絶対したくない。
──チームメンバーに全体を意識してもらうやり方は、ご自分の経験が反映しているのでしょうか。
僕自身、全体像を知らされずにやった案件が過去にあって。規模が大きすぎるし、開発拠点はあちこちにあるし、仕様書を見ても全体像がまったく見えない。せめて自分の満足のいくものを作りたいと思っても、どういう方向に持っていけばいいかすら分からない。それが嫌でした。
──「メンバーに全体像を意識してもらう」、ということは、チームメンバーからの提案を積極的に受け付けているということもあるのでしょうか。
それを期待しています。チームラボでは、エンジニアだから企画に口を出せない、ということはまったくないです。企画を担当するメンバーから、全社メールで「今度はこんな案件があるけどいいアイデアがない?」と呼び掛けると、1日でたくさんアイデアが出てきたりします。
──メンバーからの提案を取り入れることはどれぐらいありますか。
日常茶飯事です。ひとつ面白いな、と思うことがあって。PM(プロジェクトマネジャー)は、前の会社では「チームで一番偉い人」だったのですが、チームラボでは一つの役割にすぎないんです。アーキテクトもそうです。チームが“無駄に”フラット。それで仕事がやりやすい面もあれば、やりにくい面もありますけど──メンバーを叱ったりしづらいですよね──アイデアを出しやすい、ということは言えます。
──そういうフラットな組織で、意思決定で困ることはないのでしょうか。
口を出す人が多いから物事が決まらないかというと、そんなことはありません。アーキテクトとしては、ある状況で使える技術や製品を検証していったら、選択肢はそう残りません。“勝手に”1本に収束するはずです。
──エンジニアにとっては自由に動けて、うらやましいと思う人も多そうです。
ただし、あくまで僕らは裏方です。表に出ているサービスで「僕がこれを作った」といったカッコいい話よりも、その裏側の仕組みを作る仕事の方がずっと多い。受託案件でモノを作る上での選択肢の自由が認められている、ということです。
チームラボ株式会社 長門洋高 氏──今、興味を持っていることは何でしょうか。
Amazon Web Services(AWS)でインフラがプログラマブルな抽象化レイヤーになった。これを使って何ができるか。ここはすごく面白いところです。

例えば、「バッチ処理担当のサーバーとその管理」という仕組みを考えてみます。従来のやり方だとサーバーを複数台用意して、その死活管理を別のサーバーから行って、定期的にバッチ処理を実行するためのスケジューリングをして、といった仕組みを作らなきゃいけなかった。場合によってはラックへの配置まで考慮しないといけないかもしれない。こうした仕組みの大部分をAmazonのサービスSQS(Amazon Simple Queue Service)やSNS(Simple Notification Service)などの組み合わせで、既に冗長化までされた状態で構築できる。こうした形でAWSそのものをミドルウェアとして使いこなすと、それまで実現に結構なコストがかかっていたアーキテクチャを、ずっと低コストで実現できる。これで何ができるか、いろいろ考えているところです。

チームラボ株式会社 柴田幸樹 氏のインタビューはこちら

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ココが今回のギークの学びどころ

  • プロジェクトの全体像をチームで共有する。アイデアも出やすくなる
  • 特定の技術・プロセスにこだわらず、チームメンバーの得意技を引き出す
  • 多くの場合、仕事内容は裏方。そこを理解しつつ楽しみながらやる
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