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GEEK ACADEMY 先端を走る技を、ギークに学ぶ

掲載日:2013.07.22
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「1つの技術に秀でるよりも『複数の武器を持つ』ことで、チームと仲良くなる方法」

ウルシステムズ シニアコンサルタント 稲葉 信之 氏

SIerでアプリケーションサーバのサポート・日本語化、システム開発業務に従事した後、2007年にウルシステムズへ入社。現職ではITコンサルタントとして基幹システムの開発や、開発案件の技術支援に従事している。


ウルシステムズでシニアコンサルタントとして活躍する稲葉信之氏に印象に残る仕事などを聞いた。転職の動機の一つは、『レガシーコード改善ガイド』の翻訳をしたかったことだという。

「技術力が高い」とはどういうことかを考え直す

──入社の経緯を教えてください。
前職では、システム開発の仕事だけでなく、あるアプリケーションサーバー製品のサポートもしていました。サポートの仕事では、顧客の問い合わせに対応するために製品のソースコードにも立ち入ることもあり、各種のDBMS(データベース管理システム)やJavaテクノロジなど幅広い知識が必要でした。
前職も面白い仕事だったのですが、転職した理由は大きくは二つあります。一つは本の翻訳をやってみたかったことです。それがウルシステムズに来てから翻訳した『レガシーコード改善ガイド』です。前職でも上司にかけあってみたのですが、「うちでは翻訳はできない」と言われてしまいました。もう一つは、自分一人だけ勉強して知識を身につけていっても、周囲が付いてきてくれなければ仕方ない、と実感したことです。周囲にレベルが高い人がいる環境が欲しかったのです。
──入社してみて、どうでしたか?
ウルシステムズに入社してみて、それまでの自分の視野が狭かったことに気がつきました。例えば、「技術力が高い」とはどういうことかを見直すようになりました。あるフレームワークの最新版を追いかけ続けることが、本当に「技術力が高い」といえるのだろうか。最新の知識だけでなく、複数分野の知識を組み合わせて生み出す力がないと、技術力が高いとは言えない、そう思うようになりました。
今の仕事はコンサルタントですから、まずお客さまのスタイルに合わせたやり方を考えて、今のやり方が駄目な場合はこうしましょう、と提案するのが役目です。いわば一歩引いた立場です。エンジニアであれば「目の前の問題を解決しよう」という考え方になりますが、それだけでなく「それが本当にお客さまの問題解決に結びついているのか」、そこを常に考えるようになりました。

オフショア開発では現地語を覚え、チームに楽しく仕事をしてもらうことの大事さに目覚める

──どんなプロジェクトが印象に残っていますか。
あるプロジェクトで、お客さまの会社の情報システム部門と営業部門との間で意見がまとまらず、なかなか要件が定まらないことがありました。その時、同僚がPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の役割をしたのですが、その様子が非常に印象に残っています。プロジェクトを取り巻く問題、例えばチームをどう運営するか、外部と内部をどう使い分けるか、それらの問題と対策を論理的にまとめ、議論をリードして、プロジェクトを軌道に乗せることに成功したのですが、当時の自分ではまったく思いつかなかった仕事の進め方で驚きました。
──ご自身で体験したプロジェクトではどうでしょうか?
顧客企業のオフショア開発拠点立ち上げのため、ある開発途上国に出向いて現地のメンバーにフレームワークやコーディングを教える仕事をしたのですが、その時は帰ってきたら周囲から「人が変わったようだ」と言われました。1日8時間しか電気が来ないような環境だったのですが、エンジニアのセンスもいいし、技術レベルや集中力も高く、熱意もあって、驚きました。電源やネットワークが落ちることを考慮して作業しなければならない、といった日本では想像が付かないような環境でしたが、英語だけでなく現地語も少し覚えることで、現地のエンジニアととても仲良くなれ、チームワークの大切さを実感しました。
その後、日本に帰ってからも、「チームが楽しく仕事ができることは大事だよね」という思いをずっと持ち続けています。今、中国語と韓国語を勉強していて、支援先のプロジェクトの中国や韓国から来たメンバーに彼らの言葉で話しかけ、仲良くなれました。日本語や英語でコミュニケーションできる場合でも、やはり先方の言葉を覚えるとずっと仲良くなれます。
一つの能力で突出するやり方もありますが、私の場合は「複数の槍(武器)を持つ」やり方ですね。英語ができる人はたくさんいますが、複数の言語を覚えるとより強い武器になると実感しています。

レガシーコード改善は開発者みんなの課題

──さきほど挙げていた『レガシーコード改善ガイド』では、翻訳に携わったのですね。
『レガシーコード改善ガイド』はページ数も多かったので、ウルシステムズのメンバーで手分けして訳しました。
レガシーコードの保守をしていて、現場で困っている人は大勢います。ただ、「どう改善しようか」という話にはなりにくく、愚痴をこぼしながら保守を続けている場合が多いと思います。
『レガシーコード改善ガイド』を読んでもらって、こういう事をすれば保守も面白くなるし、テストコードも書きたくなる、そう思ってもらいたかったのです。既存のソースコードにテストコードをくっつけることでレガシーコードから脱却できるし、テストを書くことでクラス設計を始めとするスキルも身につきます。
開発作業だけだとフィードバックがないので、自分で書いたコードが本当に良いコードだったのか分かりません。テストコードを書いて保守を続けることには、自分の開発作業に対するフィードバックとしての意味があるのです。
──今、関心がある分野は何でしょうか。
開発に関わること全般に関心がありますが、特に一つ挙げると「問題構造を考える」ことです。
例えば、お客さまの会社で、優秀な一人に仕事が偏っていることが分かったとします。人情としてはその人をすぐ手伝ってあげたいのですが、それが本当にいいことなのかどうか。むしろ、一時的に手伝ってあげることで、かえって「仕事が回っているからそれでいいだろう」とその状態を放置される事にならないか。その人を助けるのではなく「それは体制がまずい」と問題提起することの方が、より問題の本質に近づくことではないか。そのように問題の構造を考えます。
──この例では、どう解決するのですか。
一つは、組織の上の人に対して、「こういう問題がある」「こういう対策を取らないとこういう問題が起こる」ということを示します。また、どのような資料で説明すれば納得感があるのか、といったノウハウも必要です。組織の外部から協力するコンサルタントだからできる仕事もある、そう思っています。

ウルシステムズ株式会社 高橋浩之 氏のインタビューはこちら

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ココが今回のギークの学びどころ

  • コンサルタントとして一歩引いた視点で考える。目の前に見えている問題に取り組むよりも、より本質的な問題に取り組むべき場合もある
  • レガシーコード改善は重要。テストコードを書くことでレガシーコードから脱却でき、スキルも学べる
  • 武器を複数持つ。オフショア開発では英語だけでなく、一緒に仕事するスタッフの現地語を学んでみる
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