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GEEK ACADEMY 先端を走る技を、ギークに学ぶ

掲載日:2013.08.26
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「技術を楽しみ、正しく議論して、“ベスト”な解を出す」

KLab株式会社 開発本部 於保 俊 氏

9年間の大学・大学院就学を経て、大手測量会社に就職、
2年程GIS関連のシステム開発を手がけた後、KLabに入社。
ソーシャルゲームの上流から下流まで幅広く担当しており
在学時の専攻は自然科学と地理学・計算地理学など。


大学院の博士課程を経てKLabに入社し、エンジニアリングマネージャーとして開発チームを率いる於保俊氏に話を聞いた。チームでは「正しく議論する」ことに注意を払い、パーフェクトな解よりベストな解を出すことを重視している。

Blogコンテストがきっかけで転職

──経歴を教えてください。
大学院の博士課程で環境学を専攻しました。その中で100年前の地図をコンピュータに取り込み、現在の地図と比較して、都市の時間的な変遷を調べたり、森林の大きさの変動など、環境変化を分析する研究をしていました。
研究には、画像処理や特徴抽出、統計処理、さらにはデータ構造とアルゴリズムなど、コンピュータサイエンスに関係する勉強が必要でした。地理情報のソフトウェアの座標変換のアルゴリズムを改善して、1000倍速くしたこともあります。
そこで大学院を経て、GIS(地理情報システム)を開発する会社に就職しましたが、2年後にKLabに転職しました。
──どんな経緯で転職したのですか。
2010年6月に「KLab×はてな エンジニア応援Blogコンテスト」に応募して優秀賞をいただいたことがきっかけです。景品としてiPadと、最終面接を受けられる権利をもらいました。面接では、KLabのCTO(当時)だった仙石浩明さん、稲田直哉さんとお話したのですが、1時間の面接のはずが盛り上がって3時間になりました。
──応募作品はどんな内容だったのですか?
「HeatHash」といって、Twitterのつぶやきから位置情報を取得して、つぶやきが多い場所はどこかを地図上にヒートマップで表示するものです。特に、サーバに負荷をかけないよう「どうしたらJPEGエンコードせずにJPEG画像を生成するか」という点で工夫した内容を記載しました。まずJPEG画像を作るエンコード処理はサーバの負荷が大きいので、それを避ける方法を考えました。そして赤から青までのグラデーションで表現するヒートマップを構成する小さなタイル状の画像に相当するバイナリデータをあらかじめ用意しておいて、それらをつなぎ合わせるだけでヒートマップを作れるようにしました。
──地図情報処理で鍛えた画像処理を応用した作品だったのですね。面接は盛り上がったということですが、どのような印象でしたか。
面接では真剣に技術のことを話せて、それがすごくいいと思いました。それまでの自分は、大学院でも最初の就職先の会社でも孤軍奮闘のような形で技術を追求していたのですが、ここでは違う。「技術に関してちゃんと話せる人たちがいるな」と思いました。
──KLabに入社してからはどのようなお仕事をしてきたのですか。
ソーシャルゲーム開発のアプリケーション開発のメンバーとして参加して、開発リーダーになり、今は全体を統括しながら開発をしています。
──2年と少しでチームの下から上まで駆け上ったというところでしょうか。
そういうことになります。

技術を楽しむ、時には“バカ”をする

──「電波暗室」に関するエピソードを伝え聞いたのですが、どんなものだったのですか。
社内で端末が多すぎるために輻輳して無線LANがつながりにくい状態になっていて、テスト用にスマートフォンにゲームアプリをダウンロードしてインストールする際にストレスを感じるようになっていました。そんなとき「電波を遮断すればいい」と思いつき、近くにあった段ボール箱とアルミホイルで電波暗室を作って、その中に無線LANのアクセスポイントを入れてみました。スマートフォンの「インストール」のボタンをタッチして、すぐ箱に入れて蓋を閉める。それまで20分以上かかっていたインストールが30秒になりました。
──仕掛けが簡単な割には大幅な高速化ですね。
CTOの所に持って行って満面の笑みで自慢したからかはわかりませんが、この「電波暗室」は全社会で「ベストテクノロジー賞」に表彰されました。ところが、その後オフィスに戻ると掃除スタッフさんに「電波暗室」を捨てられてしまっていた、というオチまで付きました(笑)。
──最近はどんな試みをしているのですか。
これ、見てください(持ってきたメガネ型の何かを取り出す)。「Google Glassが欲しい!」というノリで作ったものです。
──ケースは3Dプリンターで作っているのですね。
3Dプリンターでケースを作って、その中に小型のArduino互換基板と、秋葉原で700円ほどで売っていた有機ELディスプレイが入っています。パソコンからコントロールして、ディスプレイの映像をハーフミラーを使って視界に重ねて表示させることができます。
──どういう使い方を想定しているのですか?
何ができると思いますか? 例えばですが、サーバの稼働状況をいつでも見られるツールにすることもできます。使い方を考えていくのも面白いと思います。
──技術を楽しんでいる感じが出てますね。
テクノロジーにワクワクできる、自分が知らないものがあるとワクワクできる。それを使ってどんなものができるか想像する。それが僕のチャレンジの原動力になっています。

「どうしたら?」から「こうしたら?」へ

──今はどんなお仕事をされているのですか。
複数あるのですが、その一つとしてスマートフォン向けの自社開発のゲームエンジンに関するプロジェクトに関わっています。ゲームエンジンの開発、周辺機能の構築、アプリの構築まで、全体を幅広く見て技術マネジメントをしています。
──チームに関する考え方をお聞かせください。どういうチームで働きたいですか?
チームメンバー一人ひとりが自ら考えることのできるチームで働きたいと思っています。今のチームは、そういう意味では理想に近いかなと思っています。正しく議論をして、その時々の“ベスト”な解を“みんな”で作りたい、そう考えています。
ここで“ベスト”といったのは、“パーフェクト”な解というものはないからです。完璧な解は、状況が変わると完璧ではなくなる。それよりも、その時点の“ベスト”を全力で目指し続けることが大事だと思います。
もう一つ、エンジニアのチームでは、テクノロジーを楽しめること、一緒に“バカ”をやってくれることも大事です。先ほどお話しした「電波暗室」では、同僚から「何やってるんですか(笑)」と言われてしまいましたけど、そういう一見ばかばかしく思える技術ネタをみんなで楽しめるようなチームがいいと思っています。
──「正しく議論」するとは、どういったことを指しているのですか。
正しく議論できるチームというのは、言いたいことを言える、何が良いのかを真剣に話し合えた上で、さきほど挙げた“ベスト”な解を出せる、そういうチームです。
初めのうち、チームメンバーから「どうすればいいですか?」と聞かれると、「どうしたらいいと思う?」と聞き返すようにしていました。最近はチームメンバーから「こうしようと思うのですが、どう思いますか?」と言ってくるようになりました。こうした議論のやり方が機能するようになってきたと感じています。
──まるで研究室のようです。
今取り組んでいるプロジェクトは、R&D(研究開発)の側面が大きいこともあり、言われるようにラボ(研究室)のような雰囲気のチームを目指しているところがありますね。

KLab株式会社 稲田直哉 氏のインタビューはこちら

「ギークアカデミー」バックナンバーはこちら

ココが今回のギークの学びどころ

  • パーフェクトな解で満足するよりもベストな解を探し続ける。パーフェクトな解は状況が変わったり時間が経てば変わってしまう
  • 技術を楽しめるチームに。知らないこと、未知の組み合わせにワクワクできる仲間が重要
  • 正しく議論する。「どうしよう?」より「こうしたら?」と意見を出し合う

今回のギークが活躍する現場は「KLab株式会社」
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