転職・求人DODAエンジニア IT/トップ > 転職情報・成功ガイド > ギークアカデミー > クラウドを作る側から売る側へ、クラウド上のデータ分析サービス普及に取り組む トレジャーデータ株式会社 鈴木理恵子 氏

GEEK ACADEMY 先端を走る技を、ギークに学ぶ

掲載日:2015.5.25
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クラウドを作る側から売る側へ、クラウド上のデータ分析サービス普及に取り組む

PROFILE トレジャーデータ株式会社 ソリューションアーキテクト/エバンジェリスト 鈴木 理恵子(すずき りえこ) 氏

東京女子大入学後、音楽サークルでの活動をきっかけに興味を持ったギターの製作を志し、専門学校へ入学。卒業後はIT業界での仕事にチャレンジし、プログラマとしてのキャリアをスタート。業務アプリケーションシステム開発を経て、ミクシィでアプリプラットフォーム開発に携わった後、2013年12月にトレジャーデータに入社した。


クラウド上のデータ分析サービスを提供するトレジャーデータで、ソリューションアーキテクト/エバンジェリストとして活躍する鈴木理恵子氏に話を聞いた。鈴木氏は、「モノを作る仕事」を求めてIT業界に入り、クラウド上のAPIサービスの世界で実績を積み、エバンジェリストとしての活動に目覚めた。トレジャーデータに入社した理由は、サービスを売る側に回ることでビジネス上の経験を積むことだった。

ミニ四駆を作る女の子だった

──どのような経緯でIT業界に?
小さい頃から手を動かすことが好きで、ミニ四駆を作ったりしていました。大学生の頃に将来に悩み、ギターの専門学校に入り直しました。当時なりたかったのはリペアマンです。ギターを直したりカスタマイズしたりしてミュージシャンの理想に近づけるお手伝いをする。技術で問題を解決したかったんですね(笑)。
でも、就職はうまくいきませんでした。ギターのリペアの世界は男性社会で、技術職を目指していても店舗の留守番役に回されたり。もちろん店番も立派な仕事なんですけど、せっかくだから技術系の仕事をしたかった。
ギターの外の世界を見ると、ちょうどIT業界が成長している時期で、未経験でもいける求人があって。モノを作れる仕事だし、IT業界に行ってみようと思いました。
──IT業界に入ってからは、どのようなお仕事を?
2005年に最初の会社に入りました。パッケージソフトとSIの両方をやる会社で、派遣で働くこともありました。6次請けの仕事をした時は、つらかったですね。「こうした方がいい」と改善意見を出しても、それが6社をたどって戻ってくるまで1カ月。これでは「いいものを作る」という感覚を持てなくなってしまいます。
自社でサービスを運営している会社の方がいいだろうと、名刺管理サービスの会社に転職しました。最初はWebの画面を作っていました。その会社にいた後半の時期には、Salesforce連携などAPIの機能を作っていました。これからはクラウドだろう、という機運がある時期でしたが、残念ながら事業がなくなってしまいました。
APIを整備して提供するプラットフォーム戦略を持っている会社は当時も今も数が限られていますが、その中からミクシィを選び、転職しました。それが2010年です。ミクシィでは、ミクシィアプリ用APIや認証許可機能(OAuth)を手がけ、BaaS(Backend as a Service)の開発にも取り組みました。APIを整備して開発者に使ってもらうことを目指していました。

モノを作るだけでなく、情報発信して巻き込む

──「OAuthおねえさん」「BaaSおねえさん」のような技術解説をする活動もしていましたね。
API系のサービスを「使ってもらいたい」という気持ちで始めました。ミクシィ時代は、エンジニアの田中洋一郎さんと一緒に働いていたのですが、新しい技術でモノを作るだけでなく情報発信もして、周囲を巻き込んでいく動きをしていて。その影響も大きかったですね。
Webで記事を連載するとダイレクトに反応が分かります。 フィードバックがある分、責任感も高まって、より多くの人に使ってもらわないと、という意識が生まれました。今も、お会いした方が記事を読んでくれていたりすることがあって、嬉しいですね。
──それぞれの会社では、どんなプログラミング言語を使っていたのですか?
最初の会社は、VB(Visual Basic)で作られた業務アプリをJavaでWebアプリに置き換えましょう、といった世界でした。2番目の会社はPHPです。ミクシィではPerlでAPIを開発していました。
──同じプログラミング言語を使う会社に転職しようという発想はなかったのですか?
全然ないです。特定の言語を極めたという感覚もありませんでしたし。こう言うと反感を感じる人もいるかもしれませんが、「プログラミング言語はツールで、実現するために最適なものを選べばよい」という感覚でした。ツールではなく、「モノが作れる」という観点で会社を選びました。

データ収集/分析の環境はまだまだ普及していない

──2013年12月のトレジャーデータへの転職ですが、どのような動機だったのでしょうか。
モノを作るエンジニアから、モノを売る側へのジョブチェンジです。30歳を過ぎて、エンジニアのマネジメントに回るのか、技術で頑張るのか、違う技能で総合的に勝負していくのか、いろいろ考えました。そこで、自分はビジネスの経験が浅いので、もっと知りたいと思いました。例えば新規事業を考えて提案するにしても、いろいろな知識が足りない。ビジネスについてもっと知った上で事業を作っていける人になれればと。
トレジャーデータのサービスがどのようなものかは、事前にかなり理解していました。前職のミクシィでは効果測定の基盤が整備されていて、自然に「数値を上げよう」というというデータドリブンな考え方になるような仕組みができていました。トレジャーデータが提供するサービスのような環境を社内に持っていたんですね。
残念ながら、こうしたデータ収集や分析の環境は、まだ限られた企業しか持っておらず、利用経験がある人も少ないのが現状です。そうした中で、データ収集や分析のサービスを普及させる仕事は、テクニカルなバックグラウンドがないとできない仕事だと思いました。エンジニアとしてコードを書く仕事ではないけれど、技術力は保持していける。そういう意味で、自分にとって最適な仕事だと思いました。

サービスを導入してもらうには、技術力、それに言葉の使い分けが必要:次のインタビューを読む

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