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掲載日:2015.8.17
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「カブロボ」を契機に学生時代から「金融×IT」にのめり込みベンチャー設立に参加

PROFILE 株式会社マネーフォワード CTO 浅野千尋 氏

2008年、早稲田大学大学院基幹理工学研究科情報ネットワーク専攻修了。大学院生だった2006年にトレード・サイエンス株式会社を設立。数理研究開発部長を経て、チーフアルゴリズムアーキテクトに就任。金融市場分析プラットフォーム開発、アルゴリズム研究開発業務に注力。2010年に金融市場分析部門を独立させ株式会社インテリジェント・シープを設立。機関投資家向け金融ITコンサルティング業務に注力。2012年、株式会社マネーフォワードの設立に参加、同社CTOに就任。

マネーフォワードの創業メンバーで、CTOとして技術面で貢献してきた浅野千尋氏に話を聞いた。人工知能に関心を持ち情報科学科を志望、「カブロボ・コンテスト」運営に関わり、学生時代に最初の起業に参加する。大きな転機となったのは、マネーフォワード代表取締役社長CEOで創業者の辻氏との出会いだ。

「カブロボ・コンテスト」が決め手で研究室を決めた

──経歴を拝見すると、学生時代からベンチャー企業に参加していたのですね。どのような経緯だったのか、教えてください。
高校時代から人工知能に興味があり、大学は早稲田大学理工学部情報学科(当時の学科名)に進学しました。
2004年、学部3年のときに第1回「カブロボ・プログラミング・コンテスト」(2004年11月から2005年2月にかけて実施、主催は早稲田大学、日本アイ・ビー・エム、野村総合研究所、略称は「カブロボ・コンテスト」)の存在を知りました。アルゴリズムで株式を自動売買するコンテストです。
当時は株式市場が盛り上がっていたこともあり、人工知能を使った株式売買に興味を持ち、カブロボ・コンテストの主催者側だった村岡研究室(村岡洋一教授)に入ったんです。研究テーマも、株式の売買アルゴリズムを選びました。

「金融×IT」の基盤を構築する経験を積む

──当時はどんな雰囲気だったのですか。
人間の代替になるような、例えば感情表現があるような人工知能を作るのは難しいのですが、テーマを絞り、将棋のように何かルールのもとでゲームをする人工知能の研究が村岡研では盛んでした。そんな中で、株式市場というゲームボードに乗ったアルゴリズムを研究することは、絶対に面白いだろうと思って研究室に入りました。
しかし、研究室はコンテストの運営側なので、私がやることはカブロボのアルゴリズム開発ではなくて、カブロボ・コンテスト参加者が持ち込むアルゴリズムを載せるための基盤の開発でした(笑)。企業データを取得したり、株式売買のAPIを作ったり、SDK(ソフトウェア開発キット)を整備したり。その評価方法にも、収益だけでなく安定性を見たりと、さまざまな指標を使いました。これは勉強になりましたし、面白かったですね。こうした基盤作りを通して、株式市場に詳しくなっていきました。
──そのカブロボをビジネスにするトレード・サイエンス設立に参加していますね。
当時は株式市場が右肩上がりだったこともあり、「カブロボをビジネスにしないか」、という話が出てきました。それがトレード・サイエンスの設立に結びつきました。高校の頃からベンチャー企業を立ち上げたいと思っていたこともあり、設立に参加しました。
この会社のビジネスモデルは、カブロボ・コンテストで上位入賞した投資アルゴリズムを投資信託にして販売し、信託報酬の一部をアルゴリズム作者に還元することでした。
──大学院生とビジネスを両立させていたのですね。
トレード・サイエンス創業から2年間は「二足のわらじ」でした。仕事が9割、残り1割で修士論文のための研究をする、といった毎日でしたが、先生はむしろ応援してくれていました(笑)。
また会社とは別に、個人でも株式のアルゴリズム運用をやっていました。会社で運用するファンドは公募ファンドなので規制が厳しく、「守るべきルール」が数多くありました。多くの資産を扱うために1日1回の売買機会に限定し、空売りはできないようにしているなどです。個人としては、こうしたルール抜きにもっとリアルタイムで取引したいと思い、自分でサーバーを立てて、独自開発したアルゴリズムで運用していました。

自由を求めて独立、マネーフォワード創設者と出会う

──その後、トレード・サイエンスから独立してインテリジェント・シープを設立していますが、どんな思いがあったのですか?
株式市場で人工知能を試したかった、という目的をいったん達成できて、会社としても個人としても幸せでした。しかし、会社にはオンライン証券会社のマネックスグループの資本が入っており、証券会社のグループ会社の社員は株式の取引が制限されます。やりたいことを極めると、いつのまにかやりたいことができなくなっていて、「あれっ?」という感じでした。ほかにやりたいことはいっぱいあったので、独立して自分が好きなことをやっていきたいと考えたんです。
インテリジェント・シープは1人会社で、人づてで仕事を取ってきて、あとは自分の研究開発の時間に充てていたのですが、この頃に(後にマネーフォワード代表取締役社長CEOになる)辻(庸介氏)に出会いました。
──辻氏との出会いは、どんな形でしたか?
2011年の12月頃にランチに誘われて「話を聞いてくれないか?」と。米国でMint.comというPFM(家計・資産管理)サービスが流行っていて、辻は、こういう便利なサービスが日本にないのはおかしい、と言っていました。翌2012年1月にはもうマネーフォワードのミーティングに参加して、ほかのメンバーとも顔を合わせて議論していました。
ここでサービスを作るうえで大きな課題となっていたのが、アカウントアグリゲーション(複数の金融機関の口座集約)です。日本で同等の機能を実現するのは大変だと思われていました。当時日本にあった既存の仕組みは、ものすごく高価でした。そこで「どうしよう。助けてくれない?」ということで、相談を受けたのが始まりでした。
当時は、自分の趣味で複数の証券会社に自動ログインするシステムを作っていたので軽い気持ちで「できますよ」と言いました。ちょっと手伝うぐらいならいいか、という思いだったのですが、それが運の尽きで(笑)、気がついたらとんでもない量の仕事をしていましたね。

【後編】「お金にまつわる苦痛を減らしたい」とビジョンに共感、
開発スピードを上げるため基盤整備にこだわる

   
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