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リフレーミングとは?転職活動にも活かせる?
具体的なやり方や言い換えの一覧を紹介!

更新日:2025/5/29

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白井 智子/顔写真

監修者:白井 智子(しらい・ともこ)氏 CHEERS株式会社代表取締役

「自分には強みがないから自己PRが書けない」「書類選考がなかなか通過しない」など、転職活動でネガティブな思考に陥ってしまうことはないでしょうか。そんなときに実践してほしいのが「リフレーミング」です。

この記事では、リフレーミングの意味ややり方、転職活動で活用できる場面を具体的に解説します。言い換えの具体例や考え方のヒントも紹介しているので、ぜひお役立てください。

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この記事のまとめ

  • リフレーミングとは物事の見方を別の視点から捉え直すこと。ネガティブに捉えがちな自分の性格や状況を別の視点から捉え直すことで、ポジティブな一面に気づける
  • リフレーミングは転職活動にも活かせる手法! 自分の強みや適職が分からないときや、転職活動の振り返りに使える
  • リフレーミングのやり方を詳しく知りたい方には、doda開催の「自分の幸せ・自分の特性を言語化!“あなたらしさ”を見つける自己分析ワークショップ」がおすすめ!

リフレーミングとは?意味を解説

リフレーミングとは、物事の見方や枠組み(フレーム)を別の視点から捉え直すことを意味する心理学の手法です。ネガティブに捉えてしまいがちな自分の性格や気質、状況も、視点を変えてみることでポジティブな一面に気づくことができます。

有名な例え話にコップの水の話があります。これはコップ半分に注がれた水を見て、「半分しかない」と捉えるか「半分もある」と考えるかで、印象がガラリと変わるという話です。つまり、ひとつの事実に対してどの枠組みを当てはめて考えるかによって、捉え方や印象が大きく異なるということを伝えています。

リフレーミングの手法を身につけることで、固定観念にとらわれず、柔軟に考える力が養われるでしょう。

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リフレーミングとポジティブシンキングの違い

リフレーミングとよく似た言葉に「ポジティブシンキング」があります。ポジティブシンキングとは、物事を前向き・肯定的に捉える考え方です。

一方でリフレーミングは、物事や状況の見方を変える手法を指します。結果的に肯定的になる場合もありますが、根底には「別の視点から物事を捉え直す」があり、これがポジティブシンキングとの違いです。

リフレーミングはどのような人におすすめ?

リフレーミングはあらゆる場面で役に立つ考え方ですが、特に以下のような悩みを抱えている人におすすめできます。

ネガティブな思考にとらわれやすい人

普段からネガティブ思考に陥りやすい人は、リフレーミングを行ってみるのがおすすめです。リフレーミングを使ってネガティブな出来事や、自分では短所だと思っている自分の性格や特性を異なる視点から再評価することで、不安を軽減できたり、新しい気づきを得られたりします。

柔軟に物事を考えるのが苦手な人

何か問題が起こったとき、柔軟に対応したり解決策を考えたりするのが苦手な人にもリフレーミングは有効です。普段と異なる視点から問題を捉えることで、新しい解決策やアプローチの方法を見いだしやすくなります。

リフレーミングの種類

リフレーミングはさまざまな場面で応用できる考え方で、大きく「自分の内面をリフレーミングする場合」と「自分が置かれた状況をリフレーミングする場合」に分けられます。それぞれの場面でどのように使えるのか、詳しく見ていきましょう。

内面のリフレーミング

内面のリフレーミングとは、性格や気質のリフレーミングのことで、自分ではマイナスに捉えてしまいがちな性格を違う観点からプラスに見ることを表します。

たとえば「飽き性」であれば、「好奇心旺盛」のようにリフレーミングが可能です。ほかにも、「いいかげん」を「小さいことにこだわらない、寛容だ」、「空気が読めない」を「動じない、自分らしさがある」と、違う観点からプラスに捉えます。
内面のリフレーミング例は「【参考】リフレーミングを用いた「弱み」の言い換え一覧」をご覧ください。

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状況のリフレーミング

状況のリフレーミングは、現在の置かれた状況を捉え直すことを指します。悩みや不満を構造化してみることで新たな視点が得られ、何を変えればよいかが見えてきます。

今の仕事で「専門的な知識を身につけられない」と悩んでいる場合を例に挙げて考えてみましょう。この場合の状況の捉え方を変えると、「幅広い分野の知識を身につけ、多角的に考える力がつけられる」と考えられます。また「○○分野のスペシャリストになりたい」というポジティブな側面に気づくかもしれません。

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リフレーミングは転職活動のどのような場面で活用できる?

リフレーミングは転職活動でも活かせる考え方のひとつです。では具体的に転職活動のどのような場面で活用できるか見ていきましょう。

自分の強みや長所が分からないとき

転職活動では、履歴書や職務経歴書、面接の場面で自分の強み・弱み、長所・短所を説明することが多くあります。しかし、普段の生活の中で自分の強みをしっかり考える機会は少なく、すぐに答えられる人は多くありません。特に謙虚な人やネガティブに物事を捉えがちな人の中には「自分は弱みばかりでこれといった強みがない」と悩む人もいるでしょう。

実は強みと弱みは表裏一体です。自分で弱み・短所と思っていることもリフレーミングすることで、強みや長所に捉え直せます。短所だと思い込まずに、リフレーミングで違う角度から捉え直してみるとよいでしょう。

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自分に向いている仕事を探したいとき

自分に合った仕事が分からない場合にもリフレーミングは有効な手段です。

例えば、自分の適性が分からない場合、リフレーミングで自分の強みを見いだし、「それに合う仕事や職場はどういうところか」という観点で探してみます

今の仕事が合っていない場合は、どのような部分が合っていないのか要因を分解してみてください。それによって、「苦手なことの中でもこういう部分は得意」というポジティブな側面や「こういう部分を極められる職場で働きたい」という思いに気づけるでしょう。

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転職活動がうまくいかないとき

転職活動は思いどおりに進まない場面のほうが多いものです。不採用が続いてしまったときや想定よりも転職活動が長引いているときなど、転職活動がうまくいかない場合にもリフレーミングを活用するのがおすすめです。

転職活動でつまずいているときは必要以上に悲観しすぎず、捉え方を変えてみましょう。捉え方を変えることでポジティブな側面が見つかり、転職活動へのモチベーションを回復させられます。

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実践!リフレーミングの具体的なやり方

ここではリフレーミングの具体的なやり方を2つのStepに分けてご紹介します。お手元に紙とペンを用意して開始してください。

Step1 自分の苦手意識があることや悩んでいることを書き出してみる

苦手意識があることや悩んでいることを紙の左側に書き出してみましょう。仕事や転職活動に関することが思い浮かばないときは、それ以外でも構いません。まずは自由に発想してみましょう。

例(リフレーミング前)

  • ・飽き性な性格だ
  • ・営業の仕事が自分に向いていない
  • ・第一志望の会社の面接でうまく受け答えできなかったい

Step2 苦手や悩みに対して視点を変えて捉え直してみる(リフレーミング)

Step1で書き出したことを、ほかの視点から考えて、紙の右側に書いてみましょう。いくつでも構いません。良しあしや正解・不正解は考えずに、まずは自由に考えてリフレーミングしてみるのがポイントです。

例(リフレーミング後)

  • ・飽き性な性格だ
    • →好奇心旺盛、短期集中型
  • ・営業の仕事が自分に向いていない
    • →新規開拓は苦手だが、既存のお客さまに信頼してもらえていると感じるのがやりがい
    • →もっと既存顧客のフォローに専念できる営業職に転職しよう!
  • ・面接でうまく受け答えできなかった
    • →今回は失敗してしまったが、これで面接前の準備の大切さに気づけた!

リフレーミングするための5つのヒント

リフレーミングのやり方は分かったけれど物事の捉え方をどう変えればよいのかが分からない方のために、リフレーミングするときに参考にできる5つのヒントをご紹介します。必ずしもすべての手法を使う必要はありません。考え方の参考として活用してください。

言葉の定義をリフレーミングする

言葉の定義や意味を異なる視点から考える方法です。人間はある言葉に対して無意識に一定のイメージを持っています。そこでイメージをそのまま捉えるのではなく、言葉の定義や意味を異なる視点で柔軟に考えることで、良い方向に働きます。

例えば「怒りっぽい」と聞くとマイナスなイメージを持つ人が多いかもしれませんが、「情熱的な」や「正義感が強い」と言い換えることが可能です。

このように、言葉の定義のリフレーミングは、内面をリフレーミングする場合に効果的です。具体な言い換えの例は「【参考】リフレーミングを用いた「弱み」の言い換え一覧」をご覧ください。

「もし~ならば」を考える

「もし〜ならば」と仮定して考える手法です。どう仮定するかは自由で、「過去や未来の自分」や「あこがれの誰か」など、枠にとらわれずに発想できます。

「怒りっぽい」という性格であれば、例えば「もし私がもっと穏やかな人間なら、この状況はこう解釈するだろう」と考えられるでしょう。ほかにも「もし私がAさんならこう考えるかもしれない」のように“あなたが知っている誰か”になった上で考えてみるのも有効です。

過去の出来事に対して「もしあのとき○○していれば」と振り返り、失敗を次の機会に活かす方法もあります。未来の出来事を想像して「もし○○の仕事ができたら何を実現しよう」と前向きに考えることで、モチベーションを保てます。

過去・現在・未来で発想を転換する

現在にフォーカスしすぎて物事を考えると視野が狭まってしまうことがあります。過去や未来に時間軸をずらして物事を捉えてみるのも効果的な手法です。

例えば仕事で困難に直面したとき、“10年後に管理職として活躍している自分”がいると仮定して、「10年後に管理職になった私ならば、今どのような行動をするだろうか」と考えます。

また企業から不採用の連絡を受けたときに、「理想のキャリアを実現するには必要な障壁」だと捉えることで、モチベーションの回復・維持がしやすくなるでしょう。

物事・状況を細かく分ける

物事や状況を細かく要素分解して整理することで、問題を解決に導きやすくする方法です。

例えば「怒りっぽい」という性格をただマイナスに捉えるのではなく、「普段どのようなときに怒りの感情が湧くのか」と状況を整理して自問します。その答えが「同僚が上司から理不尽に怒られているのを見たとき」であれば、「自分は正義感が強いんだ」とリフレーミングできるでしょう。

ほかにも「希望の職種で内定をもらえない」という事実に対して、その状況を細かく分解して捉え方を変える方法も有効です。「まだ2社しか応募していない」や「面接でお見送りになってしまうが、書類選考には通過している」など状況を細かく整理することで、見えてくる事実があるでしょう。このように具体的に状況を分けることで、見えていなかった部分が整理されて解決に導きやすくなります。

「それならどうしたい?」を問う

失敗したときや行き詰まったときに、「それなら自分はどうしたい?」と自分自身に問いかけて解決策を模索する手法です。

例えば「怒りっぽい」という性格に、「ではどうしたい?」と問いかけます。「怒りっぽい自分もそれはそれで私らしさだなと受け入れよう」や「もっと周囲に寛容な自分になりたい」など、自分の考えが整理され、次にどのような行動を取るべきかが明確になるでしょう。

【参考】リフレーミングを用いた「弱み」の言い換え一覧

以下に内面のリフレーミングをまとめました。自分の強みや長所を見つけるのが苦手な人はぜひ参考にしてみてください。

内面の具体例 リフレーミング後
飽き性 好奇心旺盛
いいかげん 小さいことにこだわらない、寛容だ
おしゃべりな 社交的な、活発な
落ち着きがない 小まめに動く
頑固 意志が強い、一貫性がある
気が弱い 慎重だ、用心深い
空気が読めない 動じない、自分らしさがある
口が軽い うそをつけない、社交的な
計画性がない 発想が豊か、アイデアパーソン
凝り性 徹底的に物事に取り組む、粘り強い
集中力がない いろいろなことに興味を持つ
せっかち 決断が速い
はきはきしない 落ち着いている、調子に乗らない
人に流されやすい 素直だ
人の考えを気にしすぎる 細やかだ
プライドが高い 堂々としている、自分に自信がある
負けず嫌い 向上心がある
優柔不断 他人の意見を尊重する

ここでご紹介したリフレーミングの具体例はあくまでいくつかの例に過ぎません。リフレーミングに正解はないので、自分で考えたものの中から自分を表現するのにしっくりくる言葉を考えてみましょう。

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リフレーミングするときのポイント

リフレーミングする際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

強み・弱みは捉え方次第で変わるものと心得る

強み・弱みは単なる捉え方の違いで、どちらも自分に与えられた才能です。弱みしかないと思う場合でも、実は強みが多数ある人かもしれません。まずは「自分に強みなんてない」という思い込みを捨てることが大事です。

正解・不正解は考えない

リフレーミングするときは、正解・不正解は考えずに、自由に発想してみましょう。周囲からどう見られるかはいったん置いておいて、自分の内面や置かれている状況にフォーカスして考えてみます。紙に自由に書いてみるなど、思いのまますべて書いてみるのがおすすめです。

うまくリフレーミングできない場合は第三者に頼る

自分一人でリフレーミングしようとしてもどうしてもうまくいかないときは、第三者に手伝ってもらうのもひとつの方法です。友人や家族など、自分のことをよく知っている身近な存在に聞いてみることでヒントが見つかるかもしれません。

親しい人に相談しにくい場合は、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。客観的な視点から、新たな観点が掘り起こされる可能性があります。

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ここまで読んで、リフレーミングのやり方を詳しく知りたくなった人にご紹介したいのがdodaで不定期開催している「自分の幸せ・自分の特性を言語化!“あなたらしさ”を見つける自己分析ワークショップ」です。

このワークショップでは、自分が大切にしたい価値観や強み・弱み、ありたい姿を言語化し、これからのキャリアを考える上で土台になる自分軸のつくり方が分かります。

リフレーミングに特化したプログラムではありませんが、講義中に内面のリフレーミングのワークを実施します。またワーク内容の共有タイムもあるので、ほかの参加者の事例からリフレーミングのバリエーションも学べます。

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参加者の声

  • 20代後半
    クリエイター・クリエイティブ職

    仲間にポジティブな結果をイメージさせながら仕事を進めることの重要性を感じました。どうしてもリスクやネガティブな面に目が向きがちですが、仕事やプライベートでもリフレーミングを心掛けていきたいです。

  • 30代前半
    販売・サービス

    普段考えない視点から物事を捉え直すことができ、自分自身を深めるとても良い時間となりました。白井講師の体験談を交えたお話を通して、自分にとって具体的かつ納得のいく答えを得ることができました。セミナーの内容を見直し、さらに深めていきたいと思います。

  • 30代後半
    医療系専門職

    講師の方の話し方や話すスピードがとても聞き取りやすく、内容もポジティブになれる要素がたくさんありました。転職活動では落ち込むこともありますが、リフレーミングをしながら、誰かに勇気を与えられるような笑顔があふれる人でありたいと思いました。

リフレーミングを転職活動に役立てよう

ここまでリフレーミングのやり方を説明してきました。リフレーミングは自己分析から適職探し、転職活動の振り返りなど、転職活動のさまざまな場面で活かせる考え方です。「自分の強みが分からない」「転職活動がうまくいかない」と悩んだときには、別の視点から自分自身の内面や置かれた状況と向き合ってみることで、これまで気づかなかったポジティブな視点を発見できるかもしれません。ぜひ試してみてください。

またdodaで不定期開催している「自分の幸せ・自分の特性を言語化!“あなたらしさ”を見つける自己分析ワークショップ」も内面のリフレーミングを実践する上で役に立ちます。
次回の開催日はイベント特設ページでお知らせするので、ご予定が合えばぜひ参加してください。

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