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転職すると年収は上がる?下がる?(医療機器営業版)
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キャリアアドバイザー 住永正

住永 正(すみなが ただし)
メディカル業界専任
dodaキャリアアドバイザー

転職で年収は上がるのか、下がるのか。非常に気になるポイントですよね。dodaメディカルは、医療機器営業職から医療機器営業職に転職した方の転職前後の年収変化と、転職後の最高年収を公開します!! さらに、メディカル業界専任のdodaキャリアアドバイザーが、最新の転職市場動向を踏まえた転職後の年収の傾向や、転職の際に高評価を受けるスキルや経験を解説します。転職を考える際の参考にしてください。

転職による平均年収の変化

※データについて

  • 抽出期間 : 2008年4月〜2012年9月
  • 対象 : dodaエージェントサービスを利用して、医療機器営業職(医療機器卸の営業を含む)から医療機器営業職に転職した方
  • 平均年収 : 手取りではない支給額(一部、手当やインセンティブが含まれているケースあり)。「転職後」の金額は採用時の提示額で算出。
  • データの集計期間や集計方法によって、2012年12月3日発表の「doda平均年収/生涯賃金データ2012」の平均年収額とは異なっています。

20代は30万円、30代前半は43万円の年収アップ

過去4年半のデータを見ると、25〜29歳は30万円(107%)、30〜34歳は43万円(107%)の年収アップ、35〜39歳は10万円(99%)の年収ダウンとなっています。20代から30代前半の年収がアップしているのは、医療機器営業職の中でも特に、高い実績を残している優秀な若手人材の採用ニーズが高かったことから、転職前の年収よりも高い年収で採用する企業が多かったことなどが要因です。

一方、30代後半は年収がダウンしています。これは転職後の年収に手当や残業代、インセンティブが含まれていないケースが多いためです。医療機器営業職の給与は一般的に手当やインセンティブの割合が高く、経験年数が上がるほどその比率も上がる傾向にあります。そのため、インセンティブを含めると、実際は年収アップしているケースも多くあります。また、年収アップよりも、企業規模や担当領域、働き方の変化を優先して転職する方も多いことが年収ダウンという結果につながっている側面もあります。

扱う製品分野によっては、転職によって30代で1,200万〜1,500万円程度に年収アップを実現する方もいます。特にカテーテルなどの循環器系や脳外科の手術機器、大型診断機器の分野が高水準となる傾向です。

年収アップが期待できるのは、症例サポート実績と、医師からの信頼

医療機器営業職で、転職の際に評価される人材とはどのようなスキルのある方なのでしょうか。扱う製品分野によって求められるスキルは多少変わってきますが、一般的には以下のスキルが高い評価を受ける傾向にあります。

(1) 医療現場での症例サポート実績

(2) 影響力が強い医師(Key Opinion Leader:KOL)からの信頼

(3) 医師、コメディカル(医療従事者)、特約店とのネットワーク構築力

担当製品の使用方法を医師に的確に伝え、そのサポートをすることも医療機器営業職の大きな役割です。その観点で(1)の医療現場で症例のサポート実績がどの程度あるのかが重要視されます。(2)については、医療業界で影響力のある医師から高い信頼を得ている医療機器営業は、転職後もその医師とつながりを持ち続ける傾向にあります。そのため、その医師に転職先企業の製品を使ってもらえる可能性が高く、採用側はそのような医師からの信頼度も評価ポイントとしているのです。また(3)については、特にディスポーザブル製品(消耗品)の場合、医師のみならずコメディカルや特約店へのアプローチも必要になるため、そこに対するネットワーク構築の実績が評価されます。

ひと言で医療機器営業職と言っても、製品分野によって年収水準も求められるスキルも大きく異なります。製品分野を越えた転職のチャンスも広がっている今、ここで挙げたそれぞれの評価ポイントをアピールすることが、転職による年収アップにつながると言えます。


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