ITエンジニアの
転職Q&A
Webデザイナーにはどんな需要がある?求められる人材になるために必要なことは?
社会人になってからずっとWebデザイナーとして働いています。Web業界は現在人手不足だと聞きますが、Webデザイナーにはどんなニーズがあるのでしょうか? また、どんな人材が求められているのでしょうか?
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dodaキャリアアドバイザー・赤木 小春(あかぎ・こはる)
【経歴】
新卒で旅行会社に入社後、募集型企画ツアーの手配・添乗業務に約3年間従事。その後、パーソルキャリア株式会社に入社。入社からは現在までキャリアアドバイザーとして、クリエイティブ領域の方々に特化した転職サポートを行っている。
3つの観点から見たWebデザイナーの需要
インターネットの普及に伴って多くの企業からさまざまなWebサービスが提供されるようになり、Web業界では現在も多くの人材が求められています。IT人材不足といわれる中、国もIT教育に力を入れており、義務教育からプログラミングが必修化されるなど、コーディングできる人も増えていくでしょう。この流れはWebデザイナーにも影響し、今後転職市場での競争率は高くなっていくと予想されます。
ここでは、Webデザイナーの需要を3つの観点から解説していきます。
Web業界の動向から見た需要
近年では、どのような企業もWebサイトを持つのが一般的になってきており、インターネットを通じた取引が当たり前の時代となりました。広告としてのWebサイトだけではなく、さまざまなサービスを提供するプラットフォームの役割も担うため、技術面で急激な発展をしているのがWeb業界の現状です。
これに伴い、Webデザイナーには「ユーザー目線の使いやすさ」「クライアントやプロダクトオーナーの意向を反映した画面作り」が求められ、作り手としてはより高い技術を持っている人材、もう一方では制作目的を理解し制作・デザインに反映できる人材の需要が高まっています。例えば、単純にWebデザインが優れているだけではなく、フロントエンドの設計・構築ができると転職活動でも有利になるでしょう。
Web業界の技術的動向は求人市場へも大きな影響を及ぼします。求人情報を見る際には、職種や求められるスキルをよく確認し、Webデザイナーに求められる技術的側面もチェックしておきましょう。
平均年収から見た需要
「平均年収ランキング(2023年版)」の調査結果では、Webデザイナーの平均年収は360万円になりました。年代別で比較すると20代・30代が300万円台、40代以上が400万円台と、Webデザイナーの年収は全職種の平均と比べてやや低めな結果でした。
Webデザイナーの平均年収
職種 | 平均年収(全体) | 平均年収(年代別) | |||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | ||
Webデザイナー | 360万円 | 325万円 | 380万円 | 422万円 | 473万円 |
全職種平均 | 414万円 | 352万円 | 447万円 | 511万円 | 607万円 |
さまざまな要因が考えられますが、一つにはWebデザイナーのキャリアと給与テーブルの関係が挙げられます。一概には言えませんが、Webデザイナーよりも上の職位として、Webディレクターやプロデューサー、マネージャーなど、呼称はさまざまですが、ディレクションやマネジメント方面への職種・役割をキャリアパス上に想定している企業もあります。そうした場合、職位と給与テーブルはある程度連動するため、結果としてWebデザイナーとしての年収データは低くなることがあります。
もちろんWebデザイナーのエキスパートとしてのキャリアも選べる企業もありますが、他職種の一般論と同様に経験年数を重ねていった方には、一つ上のレイヤーを担ってほしいという企業の声も少なくありません。企業からのWebデザイナーを求める声は多いですが、年収面を意識するのであれば、企業が想定するキャリアや給与体系なども考慮する必要があります。
Webデザイナーの年収はどのくらい?給料アップを目指す方法と考え方
仕事内容から見た需要
Webデザイナーの仕事内容は、簡単に言えば「クライアントやプロダクトオーナーの要望に沿った、目的を理解したWeb制作を行うこと」です。しかし直接的なサイトのデザインだけではなく、次のような作業を求められることもあります。
- クライアントやプロダクトオーナーからのヒアリング
- 調査や分析
- サイトの設計
- 画面情報設計
- デザイン
- コーディング
- プログラミング
- 最終確認
これらの作業工程を見ると、デザイン以外はWebデザイナーの仕事だと感じられない人も多いかもしれません。実際に、制作部門の人数が多い企業なら「ヒアリングはプランナー」「コーディングはマークアップエンジニア」というように、分業していることもあります。
しかし人手不足で分業が難しい場合には、Webデザイナーがその工程の多くを担うこともあります。Web業界全体でエンジニア不足が問題となっている中、デザインだけではなく複数のスキルを持ったWebデザイナーが多くの企業から求められるでしょう。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)Webデザイナーの将来性は?
Web業界が発展を続けている現在では、Webデザイナーの将来性も心配することはないでしょう。しかしここで考えなければならないのが、「どのようなWebデザイナーに需要があるのか」という点です。
デザインの自動作成ツールやAI技術の進化に伴い、誰でもある程度のクオリティを持つWebサイトが制作可能となった今、単純にデザインだけを行うWebデザイナーではなかなか需要がありません。既存のデザイン能力に加え、「プラスアルファの技術」を持つ人が多くの企業に求められています。
サイトデザインだけではなく、SEOの知識がある、フロントエンドエンジニアとしての実務経験があるなど複数技術を身につけている、またはマネジメントができるなど、デザイン以外のスキルもあるWebデザイナーは、将来的にも長く活躍できるでしょう。
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転職タイプ診断を受けてみる(無料)需要の高いWebデザイナーになるためのポイント
企業からの需要が高く、将来的にも長く活躍できるWebデザイナーになるためには、キャリアアップを見据えたスキルを身につけなければなりません。では具体的にどのようなことを学べばよいのか、需要の高いWebデザイナーになるためのポイントをご紹介します。
技術力とデザイン力を両立させる
デザイン力だけではなく、それ以外の技術を身につけているWebデザイナーは市場価値が高まります。例えばUI/UXに関する知識と経験があれば、画面情報設計からデザインまでを一連の工程を担当できるため、企業からの評価が高まるでしょう。
HTMLやプログラミングの経験があればフロントエンドエンジニアとしての役割も担えるため、高度な技術を持つ人材として重宝されるでしょう。また、サイトの集客に必要なSEOやマーケティングの知識があれば、サイトの設計からデザインまで一連の工程を担当することができ、評価につながりやすくなります。将来的なキャリアアップも視野に入れて、デザイン力だけではなく技術力も積極的に身につけて両立させましょう。
ディレクションスキルを磨く
ディレクションスキルとは、簡単に言うとWebサイト制作に関わる一連の工程を取りまとめる力です。Webサイトを制作するためには、クライアントやプロダクトオーナーとの折衝、サイトの企画・編集・制作という細分化された作業を行わなければなりません。この流れをスムーズに進めるのがディレクションスキルで、スケジュールの管理からステークホルダー対応、場合によってはチームマネジメントなどもこなす能力が求められます。
ディレクションスキルには、作業工程全体を把握できるだけの知識はもちろんのこと、ステークホルダーや各クリエイターと円滑にコミュニケーションできる能力も欠かせません。ディレクションスキルを磨いて、Webディレクターやプロデューサーへのキャリアチェンジも視野に入れてみましょう。
トレンドに敏感になる
需要の高いWebデザイナーになるためには、トレンドに敏感になることも大切です。Webデザインのトレンドは移り変わりが早く、数年でイメージがガラッと変わることも。例えば、クライアントが最新のWebデザインを求めている場合、それに対応できるだけの知識と能力がなければスキル不足と判断され、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。
最新トレンドのWebデザインができれば、それだけ時代の流れをつかむ、幅広いデザイン能力があると評価されます。トレンドを敏感にキャッチして、どのようなWebデザインにも対応できるように常に準備しておきましょう。
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