初めて転職活動をするというのは、新卒の就職活動と似ているのかもしれません。「どんな仕事に向いているか」は、あなた自身が「何をしたいのか」と「何ができるのか」を知り、自己理解を深めることで明確にできます。このことを考えるのは一人では難しいと感じるかもしれません。そこで自己理解を深める3つのステップをご紹介します。

1．これまでの人生で「楽しかったこと」「つらかったこと」の2つを書き出す
学生のころや、仕事をしていたときのことを思い出し、「楽しかったこと」「つらかったこと」の2つを時系列に沿って書き出してみましょう。どんな小さなことでもかまいません。まずは気楽に書き出してみてください。全部書き出したあとに改めて見返し、それぞれ「なぜ楽しかったか」「なぜつらかったか」の2つをそれぞれ考えてみましょう。
この作業で分かることは2つあります。あなた自身の中で何が楽しさの源になるかと、何が苦しみの原因になるかです。楽しさに多く触れられることが何かを考えることで、あなた自身が「何をしたいのか」が分かってきます。

2．これまでの仕事で「できるようになったこと」を書き出す
次は、初めてお客さまに商品を買ってもらえた、売り上げのノルマが達成できるようになったなど、「できなかったことができるようになったこと」を書き出してみましょう。これも、気楽に書き出してみてください。書き出したあとに、「なぜできるようになったか」を考えると「何ができるのか」が分かってきます。
たとえば、「お客さまの背格好と顔立ちから、似合いそうな色とデザインの服を選んで提案してあげるようにしたら、接客したお客さまに商品を買ってもらえるようになった」ということであれば、それはあなたが「観察と洞察に基づいて、お客さまに提案することができる」ということなのかもしれません。

3．さまざまな会社や仕事を、自分の目で見て知る
「何をしたいのか」「何ができるのか」が分かってきたら、次はあなたが「経験していない仕事」に就いている人の話を聞いてみましょう。「どんな会社で何の仕事をするのか」「仕事のやりがいは何か」「仕事で大変なことが何か」などを聞くことで、その仕事のイメージをつかむことができます。ここで大事なのは、その話を聞いてあなた自身がどう感じたかを振り返ること。それによって、「あなたがしたいこと」と「あなたができること」が重なる「あなたに向いている仕事」が明らかになっていきます。dodaでは転職フェアなど、多くの企業の採用担当者から仕事について話を聞けるイベントを定期開催していますので、そういったイベントを活用するのもひとつの方法です。

まずは自分のこれまでを振り返り、周りの話を聞いてみながら自己理解を深めてみましょう。その中で「自分が本当に望んでいるゴール」や「気づいていなかった自分自身の特徴」が明確になり、進むべき道が見えてくるはずです。