企画職やマーケティング職はそもそも社内における人数が限られており、ポジションに空きが発生した場合、まず社内異動で補充を行います。もしくは、即戦力としてその職種の経験者を社外から求める傾向にあり、転職でまったくの未経験からそれらの職種にチャレンジするのは難易度が高いのが実情です。中には、「新しい風、新しい発想を取り入れたい」と考える企業もありますが、狭き門であることには変わりありません。経験がないまま漠然とした志望動機を述べても、まず納得してもらえないでしょう。

狭き門を突破するために、まずは培ってきたスキルを整理し、移りたいポジションとの接点を探ってみてはいかがでしょう。例えばこれまでの営業活動の中で「顧客のニーズを探る」「データなど資料を分かりやすくまとめ、営業ツールとして活用する」「新商品の開発やバージョンアップに役立つ情報を集める」「新規顧客を開拓するための独自ルートを持つ」など、企画職、マーケティング職に通じる工夫をされてきたのではないでしょうか。そうした要素を「自身のスキル」として整理し、新しいポジションでも十分活躍できるとアピールすることが大切です。同時に、応募先の企業や職種をよく研究し、「なぜ御社でその仕事がやりたいのか」「今後何を目指していくのか」など自身の志向と合致する部分を強く打ち出すことで、道は開けてくると思います。