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社内SE 転職 難しいのイメージ

社内SE転職が難しい理由|採用傾向・倍率

社内SEへの転職が難しいといわれている理由の一つは、その求人数の少なさにあります。社内SEは転職を考えているエンジニアの方に人気が高い一方、ほかのエンジニア職と比較して求人数が少ないため、必然的に競争率が高くなっているのが現状です。ここでは、社内SEの求人倍率や採用傾向について解説していきます。

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社内SEの求人倍率

転職を希望するITエンジニアの方に人気の高い社内SE。過去に行ったdodaの登録時のアンケートでは、転職先の職種として「社内SEを希望している」(43%)、「社内SEも選択肢の一つ」(32%)、「社内SEを希望しない」(25%)となっており、社内SEを希望するエンジニアは7割以上に及ぶことが分かります。

ここでは、社内SEの求人倍率や採用枠について現在の転職市場動向を見てみましょう。

社内SEの求人倍率は高い

dodaの「転職求人倍率レポート」によると、2021年7月の調査では技術系(IT・通信系)の職種は9.68倍となっており、ほかの職種に比べてひときわ高くなっています。その中でも、人気の高い社内SEはさらに倍率が高いといえるでしょう。

doda転職求人倍率レポート

プロジェクトやクライアントを多く抱えるSIer(システムインテグレーター)やベンダーの場合、エンジニアが大量に必要になるケースが多々見られます。それに比べ、事業会社の社内SEは、必要とする人数がSIerと比較して少ない上、募集が発生する機会も担当者の退職に伴う場合が多く、求人数が少ないのが現状です。

自社のシステム開発の上流工程の仕事ができる、ほかのITエンジニア職種に比べて残業が少なめでワーク・ライフ・バランスを実現しやすいといったイメージから人気の高い社内SEですが、求人数が他のエンジニア職と比較して少ない上に人気が高いため、必然的に求人倍率は高くなっています。この傾向はしばらくの間続くと考えられるでしょう。

社内SEの採用枠

事業会社の社内SE求人に共通していえることは、1社当たりの採用枠が少なく、競争率が高いということです。近年はIT化やDX推進の影響もあり、社内SEを募集する企業は増加傾向にありますが、1社当たりの採用枠が大幅に増えるわけではありません。ある大手メーカーのケースでは、社内SEの1人の募集に対し、わずか2週間で500人以上の応募がありました。

このような状況から、募集企業が増えたとしても、希望する会社の内定を勝ち取るのは非常に「狭き門」といえます。今後も社内SEの採用枠自体がそれほど増加することはないと考えて、対策を練りましょう。

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社内SEの採用傾向

人気が高く難しいとされている社内SEへの転職。多くの求職者の中から社内SEに採用される人にはどのような傾向があるのでしょうか。

社内SEへの転職活動をする際に評価を得やすい人の特徴

最終的には各求人の要件次第ですが、社内SE転職において以下のような人は比較的マッチしやすいでしょう。

マネジメント経験が豊富な人

企業規模や方針にもよりますが、システムを開発する際は設計・開発工程をSIerに外注し、社内SEはプロジェクトマネジメントやベンダーマネジメントなどの上流工程を中心に担当するスタイルの企業が数多くあります。

そのような企業ではマネジメントスキルの高い人材を中心に採用する傾向があるため、これらの経験がある人材は評価を得やすいでしょう。近年ではアジャイル組織化へ向けてシステム開発を内製化する動きもありますが、まだまだ外注スタイルの情報システム部門が多い状況といえるでしょう。

ゼネラリスト寄りのスキル、志向性を持つ人

中小企業など規模の小さい情報システム部門では、ゼネラリストが求められる傾向があります。このような企業の社内SEは、業務システムの開発からネットワークやサーバーの構築、セキュリティ設定などの社内インフラ整備、PCのセットアップからヘルプデスクまで担当する業務範囲が広く、一つの技術に特化したスペシャリストよりもゼネラリスト寄りのスキルが重視されます。ただし、分業化されている情報システム部門もありますので、必ずしもゼネラリストである必要はありません。

採用傾向の変化

2019年に経産省がDX推進の提言をしたことで、多くの企業でDX対応が加速しています。このような背景から社内SEの採用傾向も変化しています。具体的には、従来の上流工程の経験者やゼネラリストに加えて、AIやクラウドなどの先端技術を持つスペシャリストやサービス開発経験のあるIT人材なども求められはじめています。

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難しい社内SEへの転職を勝ち取るポイント

難しいといわれている社内SEへの転職を成功させるためには、いくつかポイントがあります。

応募スピードを意識する

激しい競争の中で社内SEの内定を勝ち取るために重要なのが、「応募スピード」です。
一般的に多くの応募が集まる求人の場合、すべての応募者を面接するのは物理的に不可能です。そのため、面接枠を一定数に設定し、先行して応募してきた人から順に書類選考を行い、面接枠を埋めていきます。そして、面接枠上限に達したところで、その後の応募者は選考保留になります。

ある大手メーカーの求人では、1人の採用に際して500人以上の応募がありました。面接枠は6人だったので、500人もの応募者の大半が、応募が遅れてしまったがために、人事担当者に書類すら見てもらえない状態になってしまったのです。この事例から分かるように、人気求人は競争相手よりも先行して応募することが成功のカギです。

dodaが過去に行ったアンケートによると、社内SEへの転職を考える人のうち、募集がスタートしてから3日以内に応募した人が約70%でした。このうち半分以上は募集がスタートした当日に応募しています。転職は人生の大きな決断のため応募に迷うかもしれませんが、応募の段階では転職するかどうかを迫られることはありませんし、内定が出るかどうかも不確定なのですから、気になる求人があれば、まずは応募してみることをおすすめします。

また、希少な求人に先行して応募するためには、いかに早く求人情報を得るかも重要になりますから、常に情報に対する網を張り巡らせておきましょう。採用枠の少ない社内SEの求人は人材紹介会社のみに公開され、一般には非公開となっているケースも少なくありません。効率的な情報収集のために、人材紹介会社を賢く使いましょう。

需要の高いスキルを習得する

前述した近年の採用傾向の変化からも分かるように、スペシャリストやサービス開発経験者などDX推進を目的とした採用が増えてきています。このような状況を踏まえて、AIやクラウド、データサイエンス、セキュリティなど、需要の高いスキルを習得しておくと転職活動の際に大きな武器になるでしょう。

自己分析・企業分析を行う

社内SEに求められる人材像は、マネジメント経験者やゼネラリスト、スペシャリストなど企業のスタイルによって大きく異なります。また、業務内容もヘルプデスク業務中心の企業から開発中心の企業までさまざまです。

したがって、社内SEとしてどのような働き方をしたいのかを自己分析して明確化した上で、希望にマッチする企業か深く分析して判断することが大切です。客観的に自己分析したり、マッチング精度を高めたりするために転職支援サービスを活用する方法もおすすめです。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

清水 宏将(しみず・こうすけ)

CCNP

応用技術者試験

新卒で商社系SIerへ入社し、拠点間ネットワークや大規模ネットワークに携わるインフラエンジニアとして約4年従事。在職中に受けたキャリアカウンセリングをきっかけにパーソルキャリア株式会社に入社。現在は、IT領域の中でもインフラエンジニアやセキュリティエンジニア(主にネットワークセキュリティ)を中心に、スキルアセスメントを踏まえたキャリアプランの提案を強みとして転職支援を行っている。

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