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もっと、自分らしい働き方が見つかる女性向けイベントWoman's Career Meeting Report

Woman's Career Meeting Report Woman's Career Meeting Report
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掲載日:2017年11月20日

第12回 2017.10.29

〜フルタイム、 週4日・1日6時間…“働き方”はどう選ぶ?〜 5年後、10年後をもっと私らしく。
ライフスタイルから考えるキャリア講座

doda Woman Careerが主催する女性向けのイベント「Woman's Career Meeting」。第12回は「5年後、10年後をもっと私らしく。ライフスタイルから考えるキャリア講座」をテーマに、2017年10月29日(日)に東京・丸の内で開催されました。今回は、キャリアやスキルを活かしながらフルタイムではないフレキシブルな働き方を実現できるパーソルテンプスタッフの「フレキシブルキャリア」との共同開催。第1部では、藤井佐和子さんをファシリテーターにトークセッションを実施し、第2部では、実際に復職・転職をしたワーキングマザー2人が体験談を披露しました。当日の模様をWoman Career編集部がレポートします。

profile 登壇者紹介

(ファシリテーター)藤井 佐和子さん

(ファシリテーター)藤井 佐和子さん
株式会社キャリエーラ代表/ ダイバーシティ コンサルタント

1968年生まれ。大学卒業後、大手カメラメーカー一般職を経て、株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア)にて8年間勤務。派遣事業部や人材紹介事業部、さらに女性を対象とした転職支援チームの立ち上げに従事、数多くの転職を支援。その後、株式会社キャリエーラを立ち上げ、延べ13,000人以上のカウンセリング、年250日以上のダイバーシティ、キャリアに関する講演、研修実績を持つ。

清水 栄里

清水 栄里
パーソルテンプスタッフ株式会社/
ダイバーシティコーディネートセンター マネージャー

1999年、「週5×フルタイム」以外の働き方のオフィスワークを専門で行う、グッドジョブ株式会社(現 パーソルテンプスタッフ株式会社 ダイバーシティ第1事業部)に入社。入社以降、家庭や子育て、自己啓発、ダブルワークなど、さまざまな「両立をしながら働きたい、働き続けたい」方々への就業サポート、仕事紹介を行っている。「週5×フルタイム」が当たり前ではなくなっている世の中の動きや企業のニーズと、両立をしたい方々をマッチング。就業中のフォローや相談をはじめ、ダイバーシティコーディネートセンターのマネジメント業務に携わる。

坂田 奈菜

坂田 奈菜
パーソルキャリア株式会社/dodaキャリアアドバイザー

米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー。2008年、新卒で株式会社インテリジェンスに入社。企業の中途採用コンサルティング営業を経て、dodaキャリアアドバイザーとして女性を中心とした営業職経験者の転職をサポート。現在はチームリーダーとして、マネジメント業務に携わる。

section1

トークセッション「キャリアシフトで継続できる自分だけのキャリアデザイン」

フレキシブルな働き方を推進する企業が増加中

第1部では、藤井佐和子さんをファシリテーターに、フレキシブルキャリアのコーディネーターと、dodaのキャリアアドバイザーが、各サービスの内容や働き方の特徴などを解説しました。

藤井

「フレキシブルキャリア」と「doda」、それぞれのサービス内容をまずは教えてください。

清水

パーソルテンプスタッフのフレキシブルキャリアでは、キャリアやスキルを活かしながら、「週4日」「1日6時間」など、フルタイムではないフレキシブルな働き方を実現できるお仕事の紹介を行っています。ワークとライフを両立しながらスキルを活かして働きたい方々と、企業側のニーズとをマッチングさせていくのが、私たちコーディネーターの役割です。利用されるのは、子育て中の女性だけでなく、独身の方、ダブルワークの方などさまざま。ご依頼いただく企業さまも、大手からベンチャーまで多岐にわたります。特にここ数年は、「働き方改革」が話題となり、フレキシブルな働き方に柔軟な考えを持つ企業が増えていると感じます。

坂田

転職支援サービスdodaでは、求人広告と転職支援サービスの2つのサービスを行っています。私は後者の転職支援サービスで、キャリアアドバイザーとして正社員・契約社員への転職をサポートしています。サービスを利用される方は非常に幅広く、女性の場合は、結婚や出産などライフステージが変化するタイミングで転職を考える方も多いですね。ここ4、5年ほど、企業側の考えも変わってきていて、女性の活躍を促す社会全体の流れも後押しになっています。

藤井

社会が変化を遂げている今は、積極的にチャレンジする良い時期かもしれませんね。転職をサポートする中で、最近の印象的なエピソードはありますか?

清水

出産・子育てのために財務の仕事を離れ、もう一度働きたいとご登録いただいた方がいらっしゃいました。ご自宅の近くで働くことを希望されていましたが、ご紹介できるお仕事は、ご自宅からやや離れた23区内に集中していました。そんな時にたまたまフレキシブルキャリアで財務系の求人があり、すぐにご連絡したところ、紹介予定派遣で就業されました。通勤時間や勤務時間、仕事内容など、ご自身が仕事を選ぶ上で何を大事にしたいのか、希望をどんどんぶつけていただいたほうが私たちも案件をご提示しやすくなります。選択肢や優先順位は途中で変わってもいいのです。

坂田

印象に残っているのは、最近ご支援した31歳の女性の方です。海外でワーキングホリデーなどを長く経験した後、日本に帰国し、正社員での転職を希望されていました。ただ、これまで日本での就業経験がほとんどなく、ご自身で20~30社に応募しても書類が通らない状況でした。カウンセリングで詳しくお話を伺うと、ご自身が得た人脈を活かして仕事をつくる経験をされていることが分かりました。また、仕事で成果を出すことへのこだわりの強さも、長所として見えてきました。それらを職務経歴書に盛り込み、面接の場でも、その方の個性や強みをアピールしていくようにしたところ、海外営業職でご転職が決まりました。

藤井

私もキャリアカウンセリングでは、その方のスキルや経験だけでなく、仕事への意識や仕事の進め方なども質問で引き出すようにしています。それを通して、未経験の仕事であっても、これまでの経験が活かせる要素が見えてきて、アピールにつながることも多いですね。では続いて、それぞれのサービスのメリットや、利用する上でのポイントを教えてください。

坂田

よくある誤解として、「『転職する』と決めなければ、カウンセリングは受けられないんじゃないか」「登録すると転職を促されるのでは」などと思われる方が多いのですが、そんなことはありません。「転職をするかどうか迷っている」「今後のキャリアに悩んでいる」という段階でも、ご利用いただくことで、ほかの方々のケースもご紹介しながら、より良い転職のタイミングなども含めてアドバイスができます。その際は「まだ転職するとは決めていない」と率直にお伝えください。私たちキャリアアドバイザーも、それを踏まえて適切なサポートが行えます。

清水

フレキシブルキャリアで扱う案件は大きく3種類あり、1つ目は「派遣」、2つ目は最長6カ月間の派遣期間の後に双方の合意で直接雇用になる「紹介予定派遣」、3つ目はお仕事の初日から直接雇用になる「紹介」です。それぞれメリット・デメリットがあり、例えば派遣は、有期契約である一方、半年先や1年先を見据えた予定が立てやすいのがメリットです。私たちコーディネーターが、登録されている方々お一人おひとりが持つスキルを企業さまにご紹介し、マッチングを図ることで、幅広い能力を発揮しながらフレキシブルに働くことが可能になります。

大切なのは雇用形態よりも「どう価値を発揮してきたか」

藤井

「派遣で働くと次に正社員になりづらいのでは」と不安に思われる方も多いようですが、実際はどうなのでしょうか。

清水

派遣で働いたこと自体が転職のネックになる可能性は低いと思います。雇用形態を問わず大切なのは、どんな会社で何を経験してきたのか、何に力を入れてきて今後それをどう活かしていきたいのか。それらをきちんと伝えられれば、問題はありません。

坂田

私も同感で、派遣そのものがネックになることはないと感じています。ただ、派遣で携わってきた仕事内容の範囲が狭すぎる場合、エントリーした先の企業の仕事内容とフィットしにくくなり、デメリットと見られてしまうケースもあります。しかしながら、仕事をしていないブランクの期間が長くなるよりは、雇用形態にかかわらずお仕事の中で価値発揮をしている方のほうが、正社員としてニーズが高いと言えます。

藤井

キャリアのブランクがある方は、いったん自分が無理なく続けられる派遣などの形態で一定期間お仕事をしてみた上で、次に正社員にチャレンジするという方法もありますね。

坂田

女性がキャリアを切りひらく上で、「自分らしさ」は一つの大切なポイントだと私は考えています。「世の中から求められているからこうしなければ」という考え方は、自分自身の可能性を狭めることになってしまいます。もし何か悶々とされていたり、もっと状況を改善できるはずだと感じていらっしゃったりする場合は、ぜひご相談ください。「その方らしさ」をいっしょに見付けながら、より良いキャリアのサポートができればと願っています。

section2

フレキシブルキャリア&doda転職経験者が語る 「私はこうしてキャリアとライフを手に入れた」

出産後の転職活動を経て、自分らしい働き方を実現

第2部では、フレキシブルキャリアとdodaを通して、復職・転職を果たしたワーキングマザーの朴 淑慧さんと土方 幸子さんが登壇。現在の働き方や、転職の際にこだわったポイントなどを語りました。

朴さん
(36歳)

過去に転職を3回経験し、現在で4社目です。新卒で半導体メーカーの法人営業職に就き、2年後に広告業界に転職。制作会社で約5年、その後、大手広告会社に移ってさらに5年、マーケティング戦略や広告戦略の立案などに携わりました。仕事は楽しかったのですが、夕方以降の打ち合わせも多く、コンペ前は連日深夜まで働くような社風。ワークとライフの両立は難しいと感じ、昨年の出産を機に退職しました。今年に入り子どもが1歳になったタイミングで、一生働き続けられるような会社を探したいと考えて転職活動をスタート。フレキシブルキャリアの紹介予定派遣で、今年の4月から現在のコンサルティング会社で働き始め、7月から正社員となり、人事労務や働き方改革のコンサルタントを務めています。

藤井

出産を機に退職を選ばれたのですね。続けていく選択肢はありましたか?

朴さん

職場には活躍しているママ社員もいて、続けていくことも考えましたが、私自身が専業主婦の母親を見ながら育ったこともあり、夕方には仕事を切り上げて子どもと過ごすほうが、自分の生き方として合うように感じていました。転職に際しては、両立できる仕事を前提に、当初は正社員を希望していましたが、1年のブランクを経ての転職だったので、双方に見極める期間がある紹介予定派遣を選びました。正社員となった今は、派遣の時と同じ週4日、10時~16時までの勤務です。在宅勤務制度を利用し、基本的に自宅を拠点に顧客企業に直行直帰しています。通勤時間が削減できた分を家事に回したり、勤務休憩時間を子どもの夕食づくりにあてたりしています。

土方さん
(40歳)

私も今の勤務先で4社目です。新卒から3年余り出版社に勤務した後、フリーランスのライターとして4年ほど活動しました。29歳の時、紙媒体からWebの世界に行ってみたいと思い、ポータルサイト運営会社に正社員として入社。9年の在籍期間中に結婚・出産を経験しました。妊娠中にふと「昇進したい」とスイッチが入り、産後4カ月で職場復帰し、周りの協力もあって課長、部長と昇進しました。その後、ITベンチャーを経て、今年dodaを利用して人材会社に転職し、これまでの経験を活かしてさまざまな業務改善に着手しています。

藤井

昇進したいというスイッチが入ったきっかけは何だったのですか?

土方さん

妊娠した時にマネー系の雑誌を読むようになり、子どもの教育にはお金がかかることを実感しました。教育資金を貯めるためにも、自分が健康で働けるうちに稼いでおきたいと考えたんです。その時できることは何だろうと考えたら、昇進していくことでした。その後、Webの業界でこの先も生き抜けるスキルを身につけたいという思いから、1~2年の期間を決めて修業をするつもりでITベンチャーに入りました。その時点ですでに、次の転職では定年まで働けるような会社を目指そうと考えていました。

藤井

お二人がそれぞれのサービスを使われた背景や、こだわった点を教えてください。

土方さん

転職に際して私は大小30社くらいのエージェントを利用したのですが、仕事紹介の効率が良くないと感じるエージェントも多々ありました。その中でdodaは、登録されている求人数が非常に豊富で、担当のキャリアアドバイザーからも多くの求人を紹介してもらえたので、ここなら効率よく転職活動ができそうだと手応えを感じました。活動が始まるとエージェントの担当者と密に連絡を取ることになるので、相性も大事だと思います。

朴さん

私が仕事探しでこだわったのは、週4日・6時間の勤務ができて残業がないことでした。フレキシブルキャリアの専門部門はママが働く情報やノウハウがあり、ママ社員の方もいるので、同じ働くママの立場から親身にアドバイスをしてもらえたことも、とても勉強になりました。反省点を一つ挙げるなら、派遣期間終了後に正社員になった場合の条件などを、あらかじめもっと詳しく確認しても良かったなと思います。派遣期間は3カ月ありましたが、時間が過ぎるのが思った以上に早かったので。

藤井

情報は遠慮せずに確認することが大切ですね。

講師と参加者の交流タイム「懇親会」

トークセッション終了後は、講師と参加者が交流する懇親会を開催。イベントに登壇した講師陣や転職経験者らが、参加者からのさまざまな質問や相談に答えました。ワークとライフを両立させながらフレキシブルに働く転職経験者の、リアルな声を直接聞ける機会。参加者は真剣な面持ちで、ライフイベントを経ても自分らしく働き続けるためのヒントを探っていました。

講師と参加者の交流タイム「懇親会」

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