スマートフォン版で表示

現在、お知らせはありません。

ITエンジニアは転職が当たり前?回数を重ねると不利?そんな疑問にお答えします

「さまざまな技術を習得するには、ITエンジニアは転職する必要がある」と思っている人もいるのではないでしょうか? しかし一方で、「スキルアップ・キャリアアップが目的とはいえ、何度も転職するのは印象が悪いのでは…」と一つの職場で長続きしないことが不利になると考える人もいるでしょう。

このような理由から「スキルアップのために転職したいけれど、回数を重ねても大丈夫だろうか」と不安になるかもしれません。

では、実際のITエンジニアの転職理由や回数などをIPA(情報処理推進機構)やdodaの独自調査のデータを見ながら、読み解いてみましょう。

ツールを使って履歴書を簡単作成

履歴書を作成する(無料)
シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

ITエンジニアは転職が当たり前なのか?

ITエンジニアは転職が当たり前なのか、dodaの職種図鑑のデータを基に、他ほかの業界や職種と比較しながらみてみましょう。例えば営業職は、「IT営業」で1回以上の転職経験がある人は41%、「人材サービスの営業」では46%、「金融業界の法人営業」では34%となっています。

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 IT営業

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 人材サービスの営業

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 金融業界の法人営業

同じく職種図鑑でITエンジニア職のデータをみると、例えば「Webエンジニア」では56%、「サーバーエンジニア」では46%、「社内SE」では54%となっており、IT業界・他業界ともに営業職よりもITエンジニア職のほうが転職経験者の割合は高めな傾向がうかがえます。

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 Webエンジニア

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 サーバーエンジニア

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 社内SE

しかし、「人事」で1度以上の転職経験がある人は59%、「総務」は62%であり、データを見る限り、ITエンジニアだけが突出して転職経験者が多いわけではなさそうです。

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 人事

あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑 総務

ただし、『IT人材白書2020』(IPA)の「先端IT従事者、先端IT非従事者の転職に対する考え方」のデータをみると、「より良い条件の仕事を求めて、積極的に行いたい」「より良い条件の仕事が見つかれば、考えてもよい」を合算した割合は、先端IT従事者※は69%、先端IT非従事者は60%となっています。

ITエンジニアの6、7割が「条件が折り合えば」と転職に肯定的な考え方を持っていることもうかがえます。

※同調査では「先端的なIT業務は、データサイエンス、AI・人工知能、IoT、デジタルビジネス/X-Tech、アジャイル開発/DevOps、AR/VR、ブロックチェーン、自動運転/MaaS、5Gとした」と定義されている。

『IT人材白書2020』(IPA)

ツールを使って履歴書を簡単作成

履歴書を作成する(無料)

ITエンジニアの転職を後押しする事情

前段で紹介した『IT人材白書2020』のデータのとおり、転職を前向きに考えるITエンジニアの方は少なくありません。また、そうした意向を醸成したり、転職に踏み切りやすくしているのは、ITエンジニアを取り巻く業界事情も影響している可能性があります。ここでは、ITエンジニアの転職に至るまでを後押ししているであろう事柄をいくつかご紹介します。

身につけたスキルを活かしやすい

会社や業種は違っても、使用するプログラミング言語が同じであれば、スキルをすぐに活かすことができます。開発のプロセスや、開発環境、チームの構成、メンバーの役割なども共通していることが多く、十分に経験を活かすことができます。これらは転職のハードルを下げる理由のひとつと考えられます。

また、ITエンジニアの中途採用では「C#エンジニア募集」など、使用言語や求めるスキルを具体的に明記することが一般的です。スキルを活かしやすい職種であることに加え、自分のスキルを活かせるかどうかも判断しやすいため、同等のスキル感の企業や求人を比較して、より良い条件の転職先を選びやすいという面も転職を後押ししているといえるでしょう。

慢性的な人員不足で求人が多い

日々拡大を続けているIT業界では、ITエンジニアの不足が常態化しているといえるでしょう。『IT人材白書2020』の「IT企業のIT人材の“量”に対する過不足感(2019年度調査)」によると、26.2%の企業が「大幅に不足している」、66.8%の企業が「やや不足している」と回答しています。一方で、「特に過不足はない」と答えた企業の割合は6.9%にすぎません。

セキュリティ強化やDX推進などが急がれる現在、IT企業だけでなく、さまざまな業種の企業がITエンジニアの中途採用を実施しています。転職希望のITエンジニアにとって、給与やポジション、分野など、希望する条件を見つけやすい状況といえます。

ITエンジニア間での情報交換が盛ん

ITエンジニアには、技術の勉強会などを通じ、同業他社のITエンジニアと知り合う機会が多いという特徴があります。また、勉強会に企業の代表が登壇する場合、ITエンジニアの採用を目的としていることも多いです。

このような交流を通じて、待遇や給与、そして求人情報も自然にやり取りされるのです。自分と同じようなスキルのITエンジニアがより良い待遇で働いていることが分かれば気になりますし、どのような人材が求められているかを耳にすることで具体的に働いているイメージが湧き、転職意欲を刺激されることもあるでしょう。交流を持つ中で、直接的にオファーを受けるケースもあるかもしれません。

そういった事情を反映してか、IPA(情報処理推進機構)『IT人材白書2020』によると、転職先の見つけ方として「友人・知人等の紹介」が上位になっています。

『IT人材白書2020』(IPA)

ツールを使って履歴書を簡単作成

履歴書を作成する(無料)

ITエンジニア|転職回数が多いと不利になる?

ITエンジニアにとって転職は当たり前の選択肢だということは前述したとおりです。加えて、2回以上の転職をしているケースもしばしば見られます。

実際、『IT人材白書2017』(IPA)の「IT企業IT技術者の転職回数」によると、3回以上転職を経験している人の割合は全体の12.6%。40代に限ってみれば、21.5%もの人が3回以上の転職を経験しています。この数字からも、転職回数が多い=不利なわけではないことがうかがえます。

ただし、あまりに短期間での転職を繰り返していると、「採用してもすぐに転職してしまうのでは」とネガティブな印象を与えかねません。なぜ転職を目指しているのか、転職後はどういったキャリアプランを描いているのかなどをはっきりと示すことが重要です。

また、すでに転職経験がある人は、これまでの転職でどういったキャリア・スキルを磨いてきたのかも明確にしておきましょう。転職によって明らかにキャリアアップしてきたのであれば、それはアピールにつながります。

関連 : ITエンジニアの転職回数は選考に影響する?平均的な回数は?

ツールを使って履歴書を簡単作成

履歴書を作成する(無料)

まとめ

ITエンジニアは、約半数が1度は転職を経験するなど、転職には比較的前向きな職種といえるでしょう。また、身につけたスキルを転職先で活かしやすいという特徴があるので、スキルアップやステップアップを目指す場合には、転職を検討するのも良いでしょう。

しかし、ご自身のスキルの客観的評価や現在どんな企業が募集しているのかといった情報を調べるのは個人では難しいこともあります。そんなときはdodaエージェントサービスをご利用ください。キャリアカウンセリングを行い、一人ひとりの希望や事情に沿うよう転職活動をサポートいたします。

ツールを使って履歴書を簡単作成

履歴書を作成する(無料)
この記事を監修したキャリアアドバイザー

遠藤 勇太(えんどう・ゆうた)

前職でフリーランスエンジニアの転職支援をしていましたので、ネット系の企業を得意としています。これまでお会いしたお客さまが、「この技術が伸ばせる企業に行きたい」という希望を強くお持ちの方が多かったため、各社のシステム環境や技術的な強みを把握しています。 また、現在は20代前半の方から40代の方まで、幅広く担当させていただいています。これまでの経験を活かし、個人の方の多様な価値観に応えながら、企業側の目線を踏まえた転職成功へのアドバイスをさせていただきます。

自分の強みや志向性を理解して、キャリアプランに役立てよう
キャリアタイプ診断を受ける
ITエンジニア専任のキャリアアドバイザーに無料で転職相談
エージェントサービスに申し込む(無料)
キャリアパスをかなえる求人を探してみよう
求人を探す

関連コンテンツ

シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加