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“留学経験”を最大限に活かす転職活動のススメ

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掲載日:2014.09.15

国際化が進み、海外志向を有する人材へのニーズが高まっています。海外マーケットへ進出したい企業にとって、実際に海外で語学や文化を学んだ経験を持つ“留学経験者”は、まさに理想の人材ともいえるでしょう。しかし、こと転職活動に限っては、せっかくの経験をうまく活用できていない人が多いことを、あなたはご存じでしょうか?

Case 1
大学を2年間休学し、オーストラリアへ留学した経験を持つAさん。卒業後、日系企業で2年半勤めたものの、語学力を活かせる仕事への夢を諦められず転職活動をスタート。面接では、留学当時のエピソードを積極的にアピールしていますが、面接官の手応えはなぜか毎回いまひとつと悩んでいます。
Case 2
日系商社の営業職として3年間勤めた後、一念発起し、会社を退職したBさん。1年間アメリカの語学学校に通いながら、ワーキングホリデー制度を利用し現地ホテルに就業。海外を舞台に働く魅力を再認識し、帰国後、海外営業や海外駐在の仕事を探していますが、一向に仕事が決まりません。

海外経験を積み、英語スキルも磨いたAさんとBさんが、自身の強みをうまく活かせない理由はどこにあるのでしょうか。その答えを一緒に読み解いていきましょう。

~まずは状況把握から~ 留学経験者をとりまく現状とは?

【日本人の海外留学状況】主な留学先と留学者数

文部科学省の発表によると、「日本人の海外留学者数」は、5万7,501人。留学先は、上からアメリカ合衆国(1万9,966人)、中華人民共和国(1万7,961人)、イギリス(3,705人)の順となっており、全体では英語圏への留学が約50%、中国語圏への留学が約30%でした。

日本人留学者の数は、8万2,945名だった2004年をピークに、ここ数年、減少の一途をたどっていますが、一方で、企業の海外への関心は非常に高くなってきています。景気の回復に後押しされる形で、新商品の開発や設備投資、新たな事業領域への進出に意欲的な企業は増加傾向にあり、さらなる成長のための市場の拡大は大きな課題となっています。

企業にとっては、海外マーケットをいかに攻略するかが、目下最大の課題であり、それだけに、海外展開を視野に入れた求人は今後もその数を伸ばしていくと想定されます。つまり、留学経験や海外渡航経験の豊富な人材、グローバル志向を持つ求職者にとって、市況は今まさに追い風といえます。

~留学経験者は何が違う?~ 企業が評価しているポイントとは

■留学経験者の強み

  • 「語学スキル」  海外の人と会話し、意思疎通を図れる力
  • 「国際理解」  異文化交流を通じて培われた広い視野
  • 「バイタリティー」  未知の環境にも臆しない気概と度胸
  • 「ダイバーシティ(多様性)」  異なる習慣や文化を尊重し受け入れられる柔軟性

企業が留学経験者を求める背景には、語学力に加えて、「新しい環境に飛びこめる行動力やバイタリティー」「既存の価値観にとらわれない柔軟性」「異文化や多彩な人材とのコミュニケーションを通じて培われた国際感覚や多様性」への期待が挙げられます。日本での“当たり前”が通用しない場面においても、あきらめずに課題を乗り越え、成長してきたその気概と実績を、企業は評価しているのです。

では、なぜ中途採用においてミスマッチが起こってしまうのか。そこには、求職者と企業の“目線の違い”が挙げられます。

■求職者と企業との意識のギャップ

<求職者が転職でかなえたいこと>

  • ・留学経験を活かせる仕事に就きたい
  • ・語学力を使って働きたい
  • ・培った国際感覚を発揮したい

<企業が中途入社者に求めること>

  • ・語学力+ビジネスに通用するスキルや経験
  • ・即戦力としての活躍
  • ・組織や企業の成長に貢献してきた実績

まず認識しなければならないことは、 企業にとって語学力は、あくまでも「あれば評価に値する」アドバンテージの一つでしかないということです。そして、この語学力以上に求められている“条件”を、正しく理解することが転職成功には欠かせません。

例えば、未経験から外資系企業や海外市場に関わる仕事にチャレンジしようとする場合など、「まずは語学力を磨くために留学しよう」「過去の留学経験を活かして転職しよう」と考える方がいますが、それは軽率な考えといわざるをえません。やみくもに経験を重ねただけでは、企業はあなたを共に働くパートナーとして認めることはできません。語学スキルや国際理解、バイタリティー、ダイバーシティといった留学経験者ならではの強みを、上に述べた企業側の目線も踏まえたうえで、ビジネスに活かせる力として伝えること。それが、大切なのです。

~Case Study~ 企業目線を持つことが選考突破のカギ

冒頭のAさんとBさんを振り返ってみると、両者のケースにおいても、この企業との認識のズレが転職活動をうまく進められない原因だったと分かります。

Case 1
<今につながる強みをアピールできていなかったAさん>
Aさんは面接の場において、留学当時のエピソードを積極的にアピールしていました。しかし、企業が採用活動を通じて知りたいことは、“今のあなた”に何ができて、どのように会社に貢献してくれるかです。過去に経験した留学という一つの出来事だけを切り取ってアピールしてみても、その経験があなたにどうリンクしているのかが分からなければ、面接官の評価には結び付きません。例えば「英語力を磨くために、帰国後も継続してTOEICの勉強をしています」といったように、今のあなたの強みや成長につながる努力を話の軸に据えてアピールすることが必要です。
Case 2
<即戦力を求める企業のニーズにマッチしていなかったBさん>
海外で働きたいという希望をかなえるために転職活動を進めていたBさんですが、数ある職種のなかでも特に人気の高い海外営業や海外駐在のポジションは、会社そのものや、携わる業務に対する見識が深くなければ、おいそれと勤まる仕事ではありません。会社から寄せられる期待も大きいだけに、未経験者の場合には、まずは国内営業や、関連する業務での一定の経験を積んだ後に、満を持して海外に派遣されるといったケースがほとんどです。そのため、転職の段階から、職種や働き方に関する希望を絞りすぎてしまっていては、その時点で可能性の芽をつんでしまうというもの。まずは、希望をかなえるために必要なスキルや経験が何なのかを知り、1年後、2年後と少し長いスパンでキャリアを見据えてみることが大切です。少しの遠回りが結果的には転職成功への近道となることも多いでしょう。

社会通念や価値観の異なる環境においても、“高いパフォーマンスを発揮する”ための力は、一朝一夕に身につくものではないだけに、企業が留学経験者へ寄せる期待は、より一層高まってきています。しかし同時に、培ってきた知識や経験をビジネスの場でも必要とされる力へとつなげ、そして面接の場などにおいては、自身の強みを正しく伝えることができるかどうか。それが、転職成功への分かれ道になるといえます。

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