外資系コンサルタントとは?仕事内容や転職で求められるスキルも解説
更新日:2024/5/29
外資系コンサルタントとは?
外資系コンサルタントとは、外資系資本で成り立つコンサルティングファームで活躍するコンサルタントのことを指します。
一般的に、外資系コンサルティングファームの種類は提供するソリューションによって分類され、抱えるクライアントも企業や政府機関、教育機関など多岐にわたります。
外資系コンサルタントは、クライアントの経営上の課題を発見し、経営にまつわる豊富な知見や分析力を活かして解決に導く役割を担います。
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外資系コンサルタントの仕事内容
外資系コンサルタントの仕事内容は、実力や経験年数に応じて与えられる役職や、所属するコンサルティングファームの種類によって異なります。
基本的には、決まった部署に配属される形ではなく、「プロジェクト」と呼ばれる案件ベースで動くことがほとんど。プロジェクトごとにチームが組まれ、完遂するまでの期間中はそのチームで一体となって働きます。
外資系コンサルタントの主な役職例
外資系コンサルタントの主な役職例は、以下のとおりです。
アナリスト(リサーチャー)
アナリスト(リサーチャー)は、コンサルタントのいわゆるスタートポジションで、新卒社員や中途入社者でキャリアの浅い人が就きやすいポジションです。資料作成や情報収集、クライアントの利益向上のための分析などが主な業務となります。
コンサルタント(アソシエイト)
コンサルタント(アソシエイト)は、入社から3~4年経過した新卒社員やコンサル経験のある中途入社者が就くことが多いポジションです。マネージャーの指揮の下クライアントと折衝することが主なミッションで、クライアントに対して積極的に提言し、課題を検証する力も必要とされます。
マネージャー
マネージャ―は、プロジェクトを取りまとめる責任者です。アナリストやコンサルタントのマネジメントを行うほか、顧客開拓、プロジェクトの予算管理、スケジュール管理などを通じ、プロジェクトを俯瞰しながら成果を上げる役割も担います。
パートナー
パートナーは共同経営者で、経験を積んだコンサルタントが最終的にのぼり詰めるポジションです。経営の意思決定をする責任者である一方で、顧客開拓、プロジェクトの受注・運営、コンサルティングファームの経営などを行います。
外資系コンサルティングファームの主な種類
外資系コンサルティングファームの主な種類は、以下のとおりです。
総合系コンサルティングファーム
総合系コンサルティングファームでは、クライアントの業種を問わず、あらゆる課題を解決に導きます。一般的に総合系コンサルティングファームは大規模な企業が多く、企業戦略・事業戦略・IT戦略の立案から策定のほか、システムの導入まで幅広く対応します。
戦略系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームでは、クライアントの経営課題について、外部から戦略の策定やアドバイスを行います。クライアントの経営層と関わり、中長期の営業戦略からM&A・新規市場への参入、新商品開発など幅広い角度から企業の経営をサポートします。
IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルティングファームでは、ITを活用してクライアントの課題解決を目指します。企業の業務を一元化するERPや、顧客を管理するCRMを導入するほか、システムの開発や最適化も担います。最近では、DX推進のために社内のIT環境の見直しをする企業も多く、IT系コンサルティングファームの需要も高まっています。
財務アドバイザリー系コンサルティングファーム
財務アドバイザリー系コンサルティングファームでは、財務や会計に特化したコンサルティングを行います。財務会計・税務のアドバイザリー業務のほか、M&Aや企業再生、不正会計調査なども担います。
専門系コンサルティングファーム
専門系コンサルティングファームでは、クライアントの課題に対して、特定の領域への深い知見を活かして専門的なアドバイスを行います。例としては、医療専門、製造業専門、人事専門などのコンサルティングファームがあり、「業務&業界特化系コンサルティングファーム」と呼ばれることもあります。
外資系コンサルティングファームと日系コンサルティングファームとの違い
日系コンサルティングファームが「年功序列」なのに対して、外資系コンサルティングファームは「成果主義」である点が違いとして挙げられます。
基本的には、外資系コンサルティングファームも日系同様「プロジェクト型」のコンサルティングスタイルを採用しています。一方で、成果に基づいた人事制度を採用している点や、生産性の高さが評価を左右する点は、外資系コンサルティングファームならではの特徴です。外資系コンサルタントとして活躍するためには、高い成果を維持しながら効率良く仕事を進めるための方法を試行錯誤することが大切だと言えるでしょう。
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外資系コンサルタントとして働くメリット
外資系コンサルタントとして働く主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
成果主義で評価を得られる
外資系コンサルティングファームに限らず、ほとんどの外資系企業では、実績で評価する成果主義を採用しています。外資系コンサルタントのチームは比較的少人数制で、性別や年齢、在籍年数などにかかわらず、重要な仕事を任せられる場面も多くあります。評価が給与やポジションに直結する仕事のため、努力次第で昇給スピードに期待が持てることも魅力の一つでしょう。
外資系企業の特徴について気になる方は、こちらをチェック
外資系企業とは?特徴やメリット・デメリットは?日本企業との違いにも触れながら解説
次のキャリアが広がりやすい
次のキャリアが広がりやすくなることも、外資系コンサルタントとして経験を積むメリットでしょう。グローバル市場を担うクライアントの経営の根幹に触れながら、課題やその解決方法を洗い出し、実際のソリューション提供までを一貫して担う外資系コンサルタント。クライアントや社会に対して大きなインパクトを与えてきた経験を活かすことで、起業や事業会社への転職など、次のキャリアの選択肢を増やすことができます。
メリハリをつけた働き方も可能
外資系コンサルタントは、難易度の高い仕事内容の一方で、メリハリをつけた働き方も可能です。外資系コンサルティングファームでは、半年~数年単位のプロジェクトが終了するタイミングで長期休暇が取得しやすいと言われています。プロジェクト期間中は、クライアントの都合を優先することが多い分、担当案件がクローズしてから次のプロジェクトが始まるまでに、2~3週間の休暇を取るケースも少なくありません。
外資系コンサルタントとして必要なスキル
外資系コンサルタントとして必要なスキルとしては、主に以下の3つが挙げられます。
英語力
外資系コンサルタントとして、仕事の幅を広げてキャリアアップするためには、英語力が武器になります。外資系コンサルティングファームへ転職する際には、英語力は必須ではありません。クライアントの多くが日系企業という場合は、業務で英語を必要としないこともあるでしょう。
ただし、クライアントが外資系企業中心、または業務提携先が海外企業であるなどグローバルなプロジェクトを主導しなくてはならないケースでは、ビジネスレベルの英語が必須です。加えて、マネージャーやパートナーに昇格した場合は本国とのやりとりを担う業務が増えていくため、語学力を磨くことで活躍の幅が増えることは間違いなさそうです。
コミュニケーション力
外資系コンサルタントでも、コミュニケーション力は重要です。コンサルティングを行う際は、クライアントとのやり取りの中で正確に相手の意図や要望をくみ取る必要があります。また、企業のトップと議論をすることも多いため、経営ビジョンについて対等に語り合えなくてはなりません。
レベルの高い会話の中で課題を見つけ出し、いかに的確な提案を行えるかは、コンサルタントの腕の見せどころ。普段から、口頭や文書でより分かりやすく自分の意見を言語化する習慣をつけておくと、業務がスムーズに進められるでしょう。
ロジカルシンキング(論理的思考力)
ロジカルシンキングも、コンサルタント業務には必要不可欠です。コンサルタントは、クライアントの課題の本質を整理して調査や分析を行うことはもちろん、クライアントに対して提言し、その理由も論理的にまとめる必要があります。業界の常識や前例にとらわれず解決策を模索するためには、仮説思考、MECEなどのロジカルシンキングの手法を押さえておくとよいでしょう。
外資系コンサルタントへ転職する上での心構え
外資系コンサルタントに挑戦する際の心構えとして、以下も覚えておきましょう。
業務の幅が広く成果も求められる
外資系コンサルタントは、業務の幅が広く、かつ、徹底した成果主義の世界です。顧客や社会に与えられるインパクトの大きさの一方で、顧客からの期待値の高さを感じる場面も多いポジションですが、漠然としたプレッシャーにとらわれ過ぎず、目の前の業務を円滑に進める意識を持つことも大切です。仕事から離れた時間はリラックスして過ごすなど、メリハリをつけて業務に取り組みましょう。
英語力が高いほうが活躍の場は広がりやすい
英語力が高いと、外資系コンサルタントとしての活躍の場は広がりやすいです。特に、クライアントに外資系企業が多い場合や、グローバルなプロジェクトを主導する場合は、会議やプレゼン、資料作成などあらゆる場面に対応できる堪能な英語力が求められます。昇給基準としてTOEICの既定の点数を設定している会社もありますので、幅広いクライアントを担当してトップランナーとして活躍したい人は、英語力を鍛えておくことをおすすめします。
外資系コンサルタントやグローバルキャリアに興味のある方はアドバイザーに相談を
外資系コンサルタントに挑戦する際は、上記のような気をつけておきたいポイントがありつつも、外資系コンサルタントならではの大きな魅力もあります。「具体的にどんな外資系コンサルタントの求人があるか見てみたい」「自分の経験やキャリアで海外転職をかなえるには、どんな選択肢があるのか知りたい」など気になる方は、ぜひdodaエージェントサービスに登録の上、キャリアアドバイザーにお気軽にご相談ください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
横山 航介(よこやま こうすけ)
キャリアアドバイザー
【経歴】
大学卒業後、住宅設備メーカー在職中の全国転勤を機に、プロボノとしてNPO法人での地方創生活動に参加。「地方の魅力を発信して人を呼び寄せること」と、「企業の魅力を発信して採用すること」の本質的な共通点を見出してパーソルキャリア株式会社に入社。採用ソリューションにまつわる法人営業を経て、金融業界で働く方の転職活動のサポートに従事。現在はグローバルキャリアアドバイザーとして、さまざまな業界・職種で働く方の国内・国外へのボーダレスな転職の実現に向けて、支援の幅を広げている。
【コメント】
語学力を活かして働きたい方や、グローバルな環境でチャレンジをしたいという思いをお持ちの方は、外資系コンサルタントとしてのキャリアを選択肢に入れることで、視野が広がると思います。一方で、外資系企業と言ってもそれぞれ特徴があり、それにあわせて将来的なステップアップも多岐にわたります。今はまだ漠然とした状態でも、あなたのかなえたいビジョンに沿ってキャリアプランをいっしょに考えていきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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