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海外出張が多い仕事は?メリットや必要なスキルは?注意しておきたいことも解説

更新日:2023/12/21

海外で働く方法はいくつかありますが、「海外出張」もその一つ。海外出張のある仕事は多岐にわたり、業界や職種もさまざまです。将来的に海外駐在を視野に入れているなら、海外出張の経験は転職活動時の大きなアピールポイントになるのも利点です。今回は「海外出張が多い仕事」についてご紹介します。

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海外出張が多い仕事は?業界と職種をチェック

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海外出張が多い仕事というと、商社や貿易会社など海外と取引する会社を想像する人もいるかもしれません。しかし、そのほかの仕事でもこれまで培ったキャリアを活かせる可能性は十分にあります。まずは業界と職種をチェックしていきましょう。

海外出張が多い業界は?

商社(総合商社・専門商社)

商社は海外とのビジネス接点が多い業界です。総合商社と専門商社ともに輸出入貿易や物資販売を行うため、海外出張の機会は多くあります。世界中に拠点のある総合商社の場合、年間の海外出張者が延べ1万人(※)に及ぶ会社もあります。

また、海外出張の経験を経た上で海外駐在員に抜擢される可能性も少なくありません。海外に関わる仕事をしたい人には適した業界だといえるでしょう。

伊藤忠商事株式会社 労働安全衛生・健康経営

メーカー

機械・電機メーカーなど、ものづくりをしている会社は海外に生産工場を置いていることが多いため、海外出張の機会に恵まれやすいです。例えば、世界的にブランド力のある自動車メーカーや電機メーカーは海外支社があるため、特定の職種に限らず海外出張の可能性があります。

建設業界(ゼネコン)

海外の建設現場やインフラ整備を手掛ける部署に配属されると、海外出張の機会を多く得られます。また、場合によっては長期間海外にとどまることも少なくありません。現場の技術者をまとめる役割を担うことが比較的多く、グローバルに活躍するマネジメント職を目指したい人にもおすすめです。

金融業界

銀行や証券会社といった金融業界も、海外出張が多い業種です。M&Aや海外銀行への出資など、業務は多岐にわたります。グローバル人材の教育に力を入れている会社も多く、研修も充実しています。

国際機関や独立行政法人

民間企業以外に、国際機関や独立行政法人などでも海外出張のチャンスがあります。国際機関は複数の国が国際的に課題解決を目指す組織のことで、国際通貨基金(IMF)、世界保健機構(WHO)、国際労働機関(ILO)などが代表として挙げられます。

また、各府省庁の行政活動から一部の事務・事業を分離した独立行政法人の中にも、海外出張の多い組織があります。世界各国に拠点のある国際協力機構(JICA)、国際観光振興機構(JNTO)は、海外出張だけではなく海外赴任の可能性が高いことも特徴です。

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海外出張が多い職種は?

海外営業

最も海外出張の可能性が高い職種の一つが、海外営業です。「海外出張が多い業界は?」で紹介した業界はもちろん、飲食、化粧品、医薬品、生活用品、エンターテインメント事業、人材、流通など、商材は有形無形問わず、幅広い業界で活躍の機会に恵まれます。

また、販路拡大や新規代理店の開拓ほか、市場調査などマーケティング視点も養えるのが魅力です。そのほか、海外展示会出展など自社製品をPRする目的の出張もあるため、語学力も鍛えられます。

キャリアアドバイザー写真

小林 花吏(こばやし・かり)
(以下、小林)

グローバル・海外に関わる領域だと、ほかの職種と比較して海外営業職に転職される方は多いです。
転職サポート例)
・カスタマーサポートから化学専門商社の海外営業職に転職(20代)
・不動産業界の営業職から非鉄金属メーカーの海外営業職に転職(20代)
・食品商社の国内営業職から食品会社の海外営業職に転職(50代)

「語学力を活かせる環境でチャレンジしたい」「これまでの専門性を活かして海外案件にチャレンジしたい」といった理由などで転職を決意されています。

エンジニアなどの技術職

文系職種に限らず、理系職種も海外出張の機会は多く、エンジニアはその代表です。海外に支社のある機械・電機メーカーは、技術力向上を目的とした業務指導や現地視察などを行います。オフショア開発を導入しているIT関連企業も、海外拠点の視察や開発支援などで海外出張が発生します。企業の大小に限らず、海外出張を頻繁に行っている企業は多いので、気になる職種の募集要項を確認してみましょう。

そのほか、建設業界のプラントエンジニアも、海外での大規模プロジェクトにアサインされれば海外出張の機会が定期的にある職種です。プラントエンジニアは企画設計、施工管理、保守・メンテナンスなどを行います。施工管理も担う場合、長期間の出張や海外駐在への切り替えの可能性も高まるでしょう。

キャリアアドバイザー写真

小林

これまで転職サポートをした方のなかには、メーカーの生産管理のマネジメント経験を活かして、電子部品メーカーの生産管理のマネジメント職(海外出張あり)で転職した方もいます。

調達・購買

メーカーの部品調達・購買部門は、海外からの買い付けを行っているケースが多く、海外現地へ行く機会が頻繁に発生します。調達先の選定や評価、価格交渉、スケジュール調整など、語学力と交渉力の両方が鍛えられます。

dodaでは上記の業界や職種の中でも海外出張のチャンスがある求人を多数そろえています。海外出張に興味がある、ゆくゆくは海外に関わる仕事がしたいという方はdodaのグローバルキャリアアドバイザーにぜひ相談してみてください。

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海外出張が多い仕事のメリット

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前章のとおり海外出張が多い業界や職種はたくさんありますが、本章では海外出張をすることで得られる多数のメリットをご紹介します。

海外の商習慣に触れることで視野が広がる

海外出張は「海外に行ける」ということ自体が、最大のメリットといっても過言ではありません。「百聞は一見に如かず」のことわざがあるとおり、今後グローバルに活躍したいなら、海外現地を訪れて商習慣に触れることは大切です。日本の常識を超えたビジネスの進め方を実際に学ぶことで、視野も格段に広がります。

また、食事、国民性、宗教観、生活習慣など、日本での生活では体験できない異文化に触れられることも大きなメリットです。日本とは違う環境に大きな刺激を得られるでしょう。

海外業務の実務経験を積める

海外出張先では、日本人のスタッフだけではなく、現地出身のスタッフやクライアントと接することも少なくありません。海外の商習慣に触れながら海外業務の経験を積むことで、キャリアの幅も広がります。今後グローバルに活躍するキャリアを形成したいなら、海外出張で実務をできるだけ多く経験しておくのがよいでしょう。

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小林

海外出張の経験を積んだ後に海外駐在や現地採用での転職も視野に入れているならなおさらです。海外に家族といっしょに引っ越す場合、配偶者や扶養家族のライフスタイルなども考慮しなければなりません。本当に海外で働くのがよいのか、海外出張ができれば満足なのか、今後のキャリアを見極めるのにも、海外出張は良い機会となるはずです。

人脈やネットワークの拡大

国内では出会えない人脈やネットワークづくりがかなうのも、海外出張のメリットです。海外出張は宿泊を伴うため、ディナーも現地スタッフや海外パートナーとともにする機会が多く、距離が縮まりやすいのも利点です。また、出張先の計らいで現地のキーパーソンを紹介してもらえることもあり、今後のビジネスのヒントを得られる可能性が大いにあります。

出張手当がもらえる

海外出張をすると、多くの会社では出張手当が支給されます。役職や出張先の地域によって、金額は異なりますが、海外出張が長期にわたる場合、出張手当がたまりやすくなるでしょう。

ただし、企業によっては出張手当がない場合もあります。転職活動時の面接で質問しづらい場合、キャリアアドバイザーに確認するのも一つの手段です。

海外出張が多い仕事に必要とされるスキルは?

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海外出張は誰でも担当できるわけではなく、会社がスキルを考慮して人選します。海外出張を希望したら必ず行けるものではありません。ここでは、どのようなスキルがあると海外出張のチャンスをつかみやすいか説明します。

語学力

海外出張をする場合、現地出身のスタッフやクライアントと直接コミュニケーションを図ることが多いため、語学力があるほうが円滑に業務を進められます。語学力の中でも、特に求められるのは英語力です。英語は世界共通言語として話せる人も多いため、これから語学力を伸ばして世界で活躍したいと考えるなら、まずは英語の勉強から始めるのがおすすめです。

英語のスキルを分かりやすく示すのにおすすめなのがTOEICです。グローバルに活躍できる企業や海外と関わるような転職では、基本的にTOEICスコアが高いほうが応募できる求人の幅が広がります。TOEICで高得点を取得していることで、企業の採用担当者に「英語力の下地がある」と見なされやすくなるでしょう。

TOEICのスコアが高いとグローバル・海外転職に有利? 海外で働くための英語力の目安は?

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ちなみに、英語ネイティブや英語話者の多い欧米圏に比べて、アジア圏のほうが求められる英語スキルは全体的に低い傾向にあります。英語力にあまり自信がない人でも、アジア圏で海外出張や海外勤務がかなう可能性はあります。

dodaグローバルでは、アジアを中心とした海外12エリアで勤務しているキャリアアドバイザーが、現地の就業情報や生活情報などを紹介しています。下記記事もあわせて参考にしてみてください。

現地キャリアアドバイザーによる海外・アジアエリアレポート

異文化コミュニケーション

語学力は大切ですが、それだけではなく積極的にコミュニケーションを取る姿勢も重要です。

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小林

海外では、日本と大きく異なる価値観や商文化の中、「こんなはずではない」と想像を超える出来事の連続かもしれません。

そのようなときにも言語や文化の壁を超えて積極的にコミュニケーションを取れれば、仕事の成功につながりやすくなり、スタッフ間の信頼関係も深まります。

ローコンテクストな会話と姿勢

日本はハイコンテクスト文化(会話の背景や表情、声のトーンも察しながらのコミュニケーション方法)といわれますが、外国ではなかなか通用しません。海外では基本的に、日本特有の「察する」「空気を読む」という文化はないと考えておいたほうがよいでしょう。

ハイコンテクストの反対である「ローコンテクスト」は会話の背景を抜きにして直接伝えるコミュニケーション手法のことで、海外出身者とコミュニケーションを取る場合はローコンテクストが伝わりやすいといわれています。言いたいことを分かりやすくハッキリと伝えたり、認識のずれがないか都度確認したりすることも、海外では大切なコミュニケーション方法の一つです。

海外への適応力

語学力やコミュニケーションスキルだけではなく、海外生活の適応力も大切です。海外出張は移動も含めて1週間から1カ月以上となることもあり、衣食住すべてが異なる環境でパフォーマンスを発揮しなければなりません。食事や気候が合わずに体調を崩す可能性もあるため、海外の文化を受け入れながら仕事に励める適応力が求められます。

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海外出張が多い仕事で注意しておきたいこと

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世界を舞台に活躍できるというイメージから海外出張にあこがれる人も多いですが、注意しておきたいことがいくつかあります。

体力が必要

海外出張は、飛行機での移動が必須となり、移動時間も長くなります。ヨーロッパやアメリカ大陸へ行くには10時間以上のフライトは覚悟しておかなければなりません。空港に到着後も、車やバスで長時間移動することもあるため、移動の疲れにも耐えられる体力が求められます。

生活リズムが乱れやすい

海外出張で盲点になりやすいのが「時差ぼけ」です。時差が8~12時間もあれば、寝るべき時間に眠れないこともしばしばあります。旅行ならホテルで休むこともできますが、出張となると日中に休むことはできないため、日光を浴びるなどして時差ぼけに対処していく必要があります。

衛生面や健康面

海外旅行と同様に、海外出張でも衛生面に注意することは大切です。突然の腹痛や体調不良は完璧に防げないとはいえ、出張は旅行ではないため、極力欠勤をしないための健康管理も大切な業務の一つです。

プライベートの時間が減る

海外出張が多い部署に配属されると、月の半分以上は海外、というケースも多々あります。時差が異なる環境で家族や友人と気軽に連絡が取れないことも十分にあり得ます。仕事とプライベートの両立を図れるよう、日本にいるときの過ごし方も工夫が必要です。

治安の悪いエリアがある

海外には、日本と比較して治安の悪いエリアが存在します。すりやひったくりが多い場所では、街中でも白昼堂々と窃盗されるケースが多発しています。バッグは肌身離さず持ち歩く、貴重品は不用意に取り出さない、パソコンやスマートフォンなど高価な品を人の多い所や路上で使わないなど、いつでもどこでも警戒して損はありません。

すりやひったくり以外にも、レストランでの置引、タクシー運転手による強盗、車上荒らしにも警戒しましょう。北米やヨーロッパなどの先進国でもよくある事例です。

参考:外務省 海外安全ホームページ:海外安全情報

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海外出張は幅広い業界や職種で実現の可能性があります。転職すれば必ず行けると約束できるものではありませんが、dodaでは海外出張のチャンスがあることを明記する企業の求人も増えています。

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