女性の平均年収ランキング
職種別【2022年版】

職種別　女性の平均年収ランキング上位50位

2022年の「職種別　女性の平均年収ランキング」1位は「医師」の780万円、2位は「投資銀行業務」の766万円で両者とも700万円を超え、前年の1位に比べて約100万円増の大幅アップとなりました。

TOP10の職種を見ると、金融系専門職が2職種、専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人専門職）が5職種と、専門職が7職種ランクイン。高度なスキルや知見が求められる職種が上位を占めています。

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上位3職種の傾向と仕事内容

1位は「医師」で780万円

1位は「医師」の780万円で、前年1位の「リスクコンサルタント」の670万円と比べると110万円アップしました。

医師の仕事は、病院や診療所などで患者を診察し、適切な治療・投薬を行うこと。国家資格が必要で、医師免許を持っている者にのみ認められた仕事なので、その専門性の高さから年収も高くなっています。

2位は「投資銀行業務」で766万円

2位は「投資銀行業務」の766万円で、前年と同順位となり、金額は643万円から123万円増の大幅アップとなりました。

投資銀行とは「銀行」と名前がついているものの実際には証券業で、株や債券などの有価証券を取り扱っています。投資銀行業務は、法人の資金面のサポート、資金調達のお手伝いをする仕事。専門的な知識と経験が求められる金融専門職の一つです。

3位は「運用（ファンドマネジャー／ディーラー）」で673万円

3位は「運用（ファンドマネジャー／ディーラー）」の673万円で、前年と同順位となり、金額は620万円から673万円と53万円のアップとなりました。

運用（ファンドマネジャー／ディーラー）は、投資信託会社やアセットマネジメント会社などで投資家の資金を運用するのが仕事で、シニアファンドマネジャーになるには一般的に10年程度の経験が必要とされる金融専門職です。投資のセンスのほかに、調査・分析力、顧客へのプレゼン力、チーム運営のための統率力など高いスキルが求められます。

職種分類別の女性の平均年収

11職種中8職種が前年比較で金額アップ

職種分類別の平均年収を見ると、一番高いのは「専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人）」で509万円ですが、前年に比べると5万円減となりました。全体（男女）では10万円アップしているため、女性のみ減収になったことが分かります。各職種分類の平均年収を前年と比べると、11職種中8職種で金額アップという結果になりました。

特に金融系専門職と技術系（建築・土木）、クリエイティブ職で増額幅が大きい結果に

「金融系専門職」「技術系（建築／土木）」「クリエイティブ系」は前年からの増額幅が最も高く、7万円アップとなりました。
「金融系専門職」においては、全体（男女）の平均年収が前年比較で9万円減となっているのに対し、女性の平均年収は前年比で7万円増額となり、全体（男女）と女性で年収傾向に大きな差が出ました。特に金融系専門職の中でも、「投資銀行業務」の伸び幅が大きく、前年度の643万円から766万円と123万円の増額となっています。

女性の年収分布

女性の年収分布の傾向

女性の年収分布を見てみると、最も多い層は300万円～400万円未満で36.9％でした。前年と比較すると、年収300万円未満は35.7→34.5％とやや減少し、300万円～400万円未満が36.7→36.9％、400万円～500万円未満が16.5→17.2％、500万円～600万円未満が6.2→6.6％、600万円～700万円未満が2.5→2.6％と、年収分布が300万円～700万円未満の年収帯でやや増加傾向が見られました。中でも増加率が最も高かったのは400万円～500万円未満で、0.7ptアップしています。

女性の年収分布図

職種別　女性の平均年収ランキング上位50位の傾向