女性の転職人気企業ランキング
2019総合

女性のランキング首位となったのは今年もグーグル。2位を圧倒的なポイントで引き離し、不動の1位になった主な理由には最先端の技術・サービスに触れられそう」「既成概念にとらわれていない」「自由にアイデアが出せそうな環境」「働き方も自由が利きそう」「オンとオフがはっきりできそう」といったコメントが並びました。

2位の楽天は昨年から1ランクアップ。メディアで取り上げられることが多い楽天は、「新規事業が多く、多角的な経営が魅力」「社員食堂などの福利厚生が充実しているのがいい」「まだまだ伸びていきそう」など、イノベーションと働く環境の良さがコメントとして上がっていました。

また、昨年の2位から1ランクダウンしたものの根強い人気のトヨタ自動車は3位。「世界に通用する安定企業だから」「開発力がある」「給与も高く、福利厚生も充実している」と、世界的企業であることの安定性や社員を大事にする姿勢が、給与や福利厚生の手厚さを挙げるコメントが多く見られました。

男性の人気企業ランキングと比べてみると、トップ10であれば「資生堂」（女性7位、男性58位）、「日本航空（JAL）」（女性8位、男性18位）、「ZOZO」（女性9位、男性16位）と企業により順位に差が見られます。また、30位までを見るとさらに顕著でJTB、味の素、明治、クックパッド、カルビー、カゴメ、タニタといった普段の生活で接する機会の多い企業が、男性よりも女性からの支持が厚いという結果が出ています。

過去の同様のランキングでも、全体的に見て女性のほうが、身の回りのサービスや商品を仕事にしたい傾向が出ています。これは、自身の生活に直結することで、仕事のやりがいや成果が見えやすいからとも言えるでしょう。

転職したい企業を選んだ理由トップ10を見てみると、仕事へのやりがいのほかに大きく3つの傾向があります。

（1）多くの人に知られている（「知名度」「企業イメージ」「サービス・商品が好き」）
（2）給与・福利厚生が良い（「給与・待遇」「職場環境」）
（3）成長が期待できる（「将来性」「新しいことへの挑戦」）

特に（1）はメディアなどで取り上げられると飛躍的に知名度がアップすることがあるため、前年に話題になった企業の人気が上がるきっかけとなります。例えば、今回7位（2017年ランキング圏外）の「ZOZO」は、ここ1年社長自身のSNSでの発言やメディア露出などで（1）の知名度がぐっと上がりました。また、「6時間労働制」や「社員一律給与」など特徴的な社内制度で、（2）の福利厚生面でも注目され、人気の後押しになったと言えます。