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Web・インターネット業界とは?
転職に役立つ職種や仕事内容、IT業界との違いを解説

近年、インターネットサービスは急速に普及しましたが、「Web業界って何?」と聞かれたら、はっきりと分からない人もいるでしょう。Web業界とはどんなものなのか、BtoC、BtoB、提供するサービスや商品などで分かりやすく分類。業界としての将来性や特徴、IT業界との違い、さらにWebデザイナーやエンジニアをはじめどんな仕事があり、どんなスキルが必要なのか、詳しく解説します。

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Web・インターネット業界とは? IT業界との違いは?

Web・インターネット業界とは「インターネットを介して世の中が便利になるサービスを提供し、対価をもらう」というビジネスを行っている業界です。現代に生きている人々のほとんどが毎日何かしらのサービスを利用しています。例えば次に挙げるものはWeb・インターネット業界の企業が提供しているサービスです。

・Webブラウザから気になる物事を検索して調べる

・SNSアプリを使って友人グループでチャットする

・アパレルブランドを扱うWebサイトから洋服を購入する

・サブスクリプションの動画サービスを使って映画を見る

・フリマアプリを使って不要なものを売る

Web・インターネット業界にはどんな特徴があるのか、IT業界との違いなどを確認していきましょう。

Web・インターネット業界の特徴や将来性

Web・インターネット業界は、1990年代半ばのWindows95 OSとYahoo!検索エンジンの登場により、Webサイトにインターネットを介してアクセスすることが急速に普及した歴史があります。

その後、Web・インターネット業界の市場規模は年々拡大しており、2018年度の売上高は2兆 6,897億円で、前年度比は5.0%増。売上高をサービス別に見ると、1位は「ウェブコンテンツ配信業」で、2位が「ショッピングサイト運営業及びオークションサイト運営業」でした(※1)。

Web・インターネット業界の成長度

Web・インターネット業界の成長度

Web・インターネット業界のサービス別売上高

Web・インターネット業界のサービス別売上高

ここ数年では、メーカーなどでEC(eコマース)と呼ばれるインターネット通販サービスやデジタルマーケティングの推進、取引データのオンライン化などが進んでおり、コロナ禍によってさらにその傾向は強まっています。

2020年代では動画コンテンツの増加や新しい技術を取り入れたWebサービスの誕生も期待されていて、まだまだこれからの伸びしろが大きい業界といえるでしょう。

Web・インターネット業界では「残業時間を減らしたい」という理由で転職を考える人も多いのですが、近年では働き方改革も進んでいます。残業時間の上限規制やコロナの影響でテレワークが進むなど、労働環境が変化しつつあり、多様な働き方をしやすい業界といえます。

※1)総務省「令和2年版 情報通信白書」インターネット附随サービス業の売上高

IT業界との違いは?

Web業界は「インターネットを介したサービスを提供する会社」、IT業界は「システムを提供する会社」という大まかな区分がありますが、密接な関係にあるのでまったく別ものとして整理することはできません。イメージとしては、IT業界という情報技術(Information Technology)を使う大きな枠組みがあり、その中のパソコンのソフトを作ったり、工場の業務システムを作ったりすることと同列に、インターネットを介したWebサービスを作ることがあるのです。

システムを製作する会社がインターネット関連サービスも同時に提供するなど、Web・IT業界それぞれの要素を持つ企業も増えています。WebとITは業界として近いのですが、例えばWebサービスの制作と工場の業務システムの制作では専門性や関わる職種が異なるので、自分はどちらでキャリアを積みたいか意識しておいたほうがいいでしょう。

Web業界に転職したいと希望している人は、「なんとなくWeb業界に行きたい」というところから一歩踏み込んで、自分が具体的にどのような企業のどんな業務をイメージしているのか整理してみましょう。

Web・インターネット業界の4つの分類<事業内容や企業例を紹介>

Web・インターネット業界に属する企業を分かりやすく2つの軸で整理します。1つ目の軸は「誰に」提供するのか、2つ目の軸は「何を」提供するのか、です。

【誰に提供するのか】

■BtoC企業

「Business to Consumer」の略。サービスや商品を個人(消費者)向けに提供。個人と個人(個人商店含む)をつなぐCtoCのサービスもある

■BtoB企業

「Business to Business」の略。サービスや商品を企業向けに提供

【何を提供するのか】

■商品/コンテンツを提供

商品、製品、コンテンツなど、目に見える・形のあるものを提供

■サービスを提供

無形商材とも言われ、人と人、人とモノを結びつけるプラットフォームやシステムを提供

この2つの軸を組み合わせてWeb・インターネット業界を下記のように4タイプに分けてみました。この4タイプで販売方法やビジネスの仕組みが異なるため、転職活動をするときには、現在の勤め先と転職先の会社はそれぞれどのタイプにあてはまるのかを確認したうえで志望理由などを明確にしていくようにしましょう。

何を
商品/コンテンツ サービス
誰に BtoC
(CtoC)
〇事業会社
・ECサイト
(インターネット通販など)
・コンテンツ販売
(メディア記事/電子書籍など)
〇事業会社
・プラットフォーム
(SNS、ユーザー投稿サイトなど)
・マッチングサービス
(フリマアプリ/出前アプリなど)
BtoB 〇事業会社
・ECサイト
(インターネット通販)
〇制作会社
・Webサイト制作
〇代理店
・Web広告、Webマーケティング

商品/コンテンツを取り扱うBtoC企業

これらの企業は、一般消費者向けに有形のモノや電子書籍や動画などのコンテンツを販売するビジネスモデルを展開しています。自社で企画した商品を販売する場合もあれば、書店やデパートのような小売店として、魅力的な商品を仕入れてきて販売する場合もあります。

特にEC(Electronic commerce、eコマースとも)サイトと呼ばれる、インターネット通販サイトはWeb業界の中でも大きな売り上げを誇る一大産業です。

ジャンル 事業の内容 企業例(サービス名)
ECサイト 自社や他社の商品をインターネット経由で販売。
他社商品を扱う場合、小売りのように仕入れるタイプ、
多数の店が自由に出店し、運営者が出店料をもらう
モールタイプなどがある
楽天、Amazon、
ZOZO(ZOZOTOWN)、
ヨドバシカメラ、
ユニクロなど
コンテンツ
販売
自社や他社のコンテンツ(電子書籍、動画、ニュース記事など)を
課金に応じてデジタル端末から配信する。
定額制(サブスクリプション)モデルが増えている
紀伊国屋書店(Kinoppy)、
Amazon(kindle)、Hulu、
NewsPicks

サービスを提供するBtoC企業

一般消費者向けのサービスを提供しているため、普段の生活で目にする機会も多く、身近な存在の企業です。プラットフォームとしてコミュニケーションの場を提供したり、顧客とモノをつないで手数料をもらったり、自社商材を持たない企業も多くあります。

特にSNSは今や誰しもが使うコミュニケーションツールとして莫大な数のユーザーを抱えています。SNS経由で販促活動を行うソーシャルコマースや、SNSのライブ動画配信機能を使って実演販売を行うライブコマースなど、新しいビジネスの成長が期待できる分野です。

ジャンル 事業の内容 企業例(サービス名)
プラット
フォーム
ユーザー
投稿サイト
ポータルサイト
個人のクチコミ投稿や、多数の店舗の情報を
まとめることで使いやすい情報を提供。
収益はユーザー課金や、店舗からの
掲載料、広告掲載など
リクルート(ゼクシィ、SUUMO)、
カカクコム(食べログ)、
ZOZO(WEAR)など
SNS ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。
個人同士の情報をシェアし、コミュニケーションの
場を無料で提供する。広告収入がメイン
Facebook(Instagram)、
LINE、Google(Youtube)など
検索エンジン インターネット上で物事を調べるときに
使用するシステム。広告収入がメイン
Google、Yahoo! JAPANなど
マッチング・
シェアサービス
売る側と買う側のニーズを結び付け、商品や
サービスの売買の場を提供。個人間をつなぐCtoC、
企業間をつなぐBtoBもあり、自社商品をシェアする
場合も。手数料で収入を得ることが多い
メルカリ、Uber(Uber EATS)、
Airbnb、
タイムズ(タイムズカーシェア)など
アプリ ユーザーの生活を便利にする機能を開発して、
スマホアプリなどで提供。アプリ内でユーザーに
課金してもらうか、広告掲載で収入を得る
ナビタイムジャパン(NAVITIME)、
Snap(Snapchat)、Moneytreeなど
E-ラーニング オンライン上での講師による指導や、
学習動画・研修テキストの販売で学習を支援。
他社の講座動画を幅広く集めるなど
プラットフォーム型のサービスもある
ネットラーニング、
ジャストシステム(スマイルゼミ)、
Schoo(スクー)など

商品/コンテンツを取り扱うBtoB企業

事業会社が企業向けにモノを提供するため、一般消費者にはなじみのないサービスかもしれません。顧客企業の事業拡大や業務改善につなげる商材が多く、BtoCに比べると市場規模も大きいのが特徴です。

ややIT業界寄りなので下の表には含めていませんが、近年ではSaaS(Software as a Service)と呼ばれる、ソフトウェアをインターネットのクラウド経由で提供するサービスも大きく拡大しています。名刺管理サービスのSansan、労務管理ソフトのSmartHRなどがよく知られています。

ジャンル 事業の内容 企業例(サービス名)
ECサイト 自社や他社の商品をインターネット経由で販売。
他社商品を扱う場合、小売りのように仕入れるタイプ、
多数の店が自由に出店し、運営者が出店料をもらう
モールタイプなどがある
モノタロウ、
アスクル、
ニトムズ、
クスリバンク など

サービスを提供するBtoB企業

事業会社などから依頼を受けて、広告やアプリ、Webサイトなどの制作やWebマーケティングの代行を請け負う企業です。

日常生活では企業名こそあまり認知されていませんが、SNSやYouTubeに出ている広告を制作していたり、何げなく使っているWebサイトのデザインを担っていたりと、私たちの生活にも浸透しているサービスに関わっています。

ジャンル 事業の内容 企業例(サービス名)
Webサイト
制作会社
企業から依頼を受けてWebサイトの新規制作や
リニューアル、
コンテンツ制作、サイト運用などを行う
LIG、カヤック、
キノトロープなど
Webアプリ
制作会社
企業から依頼を受けてWebアプリの制作を行う。
OSアップデートに伴う調整業務もある
モンスター・ラボ、
ジェナ、フェンリルなど
Webマーケティング会社・
広告代理店
Webページやスマホのアプリ内に表示される
バナーや
動画などの広告を扱う。Webマーケティングに
対する
アドバイスや代行業務なども行う
サイバーエージェント、
D.A.コンソーシアム、
オプトなど
プラットフォーム・
マッチングサービス
多数のBtoBツールの情報をまとめたり、
業務委託やM&Aなどの
ニーズを結び付けるサービス。
成果報酬や手数料型など
Boxil、Itreview、
Batonz、earth keyなど

これまでにご紹介した分類以外にも、企業がどのように対価を得ているか、その仕組みを知っておくと、よりWeb・インターネット業界を深く理解できるでしょう。モノやサービスを相手に売ってその対価を直接得る以外にも、広告掲載料、マッチングの手数料、定額制サービスなどさまざまな形態があります。

Web・インターネット業界の職種と強み

Web・インターネット業界にはどんな職種があるのか、またどんなスキルが身につくのかをご紹介します。事業会社と制作会社、BtoBとBtoC、ECサイトやSNSなど、どこに属して誰向けにどんなWebサイトやwebアプリに携わっていたか、ということがあなたの専門性になりますので、転職活動で今までの棚卸しをする際に参考にしてみてください。

Webクリエイティブ職

商材やサービスを提供するためのWebサイト制作を担う職種です。

■Webデザイナー

Webページのデザイン・コーディングを行います。集客アップや販売力アップ、情報の拡散など、課題を解決するための目的とターゲットに沿ったデザインが求められます。

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■Webプロデューサー

企画立案から予算管理、人員配置など、Webサイト制作の全体を統括するポジション。受注案件ではクライアントとの折衝も行います。

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■Webディレクター

Webサイトの制作現場で、デザイナーやコーダーなどのメンバーをまとめるポジション。Webプロデューサーが立案した計画に沿って、プロジェクトの進行や品質管理を行うが、案件規模などによってはプロデューサーの役割を兼務することも。

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■アートディレクター

Web制作におけるデザイン要素全般の方針を決め、判断する立場です。Webデザイナーなどチームメンバーの育成も業務範囲です。

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■UI/UXデザイナー

ユーザー行動に対する知見や経験を活かして、見やすく使いやすいWebサイトのデザインや導線を設計します。顧客の達成したいことを深く理解することも重要です。

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Webエンジニア職

商材やサービスを提供するために、Webサイトやスマホアプリのシステム作りを担う職種です。

■フロントエンドエンジニア

HTML、JavaScript、PHP、CSSなどのプログラミング言語を組み合わせて、Webサイトを設計・開発します。Webサイトの見た目や使い勝手など、ユーザーに見える範囲を担当します。

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■バックエンドエンジニア

ユーザーの目に触れない部分、システムの構築・運用・保守を行います。サーバーサイドエンジニアとも呼ばれ、ネットワーク、サーバー、データベースなどインフラに関する知識も求められます。

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■モバイルアプリケーションエンジニア

スマホアプリのソフトウェア開発者として、システム設計から開発、運用・保守までを担当。通常のシステムエンジニアとしての技術だけではなく、iPhoneとAndroidなどOSごとの開発知識も必要です。

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バックオフィス/営業/マーケター職 

Web・インターネット企業の事務・法務・総務などのバックオフィス職、営業職やマーケター職はほかの業界と業務内容自体はさほど変わりません。

ただし、営業やマーケティング職ではSNSの活用やデジタルマーケティングなど新しい手法の経験や理解があれば大きな強みになるでしょう。

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Web業界は人材不足が見込まれる成長産業

Web・インターネット業界の市場規模は年々拡大しており、採用も今後長期的に伸びていく可能性が高いといえます。コロナなどの影響により一時的に市場が縮小したとしても、メーカー企業などがDX(デジタルトランスフォーメーション)を背景に、Web経由の販路開拓や、Webサービスの開始、デジタルマーケティングに取り組む流れが止まることはないでしょう。

今後のトレンドとしては、SNSや動画の分野がますます成長していくと考えられます。ソーシャルコマースやライブコマースといったSNSを利用した販路の拡大も研究されつつあり、動画広告などの動画コンテンツ系の中途採用のニーズも増えています。

また、テレワークや副業ができる求人も増えつつあり、Web・インターネット業界の働き方は多様化しています。専門性を求められる業界であることから、実務経験が重要視されることも多いので、Web業界への転職を目指す場合はこれまで担当したプロジェクトや業務を棚卸ししておくことが大切です。

Web・インターネット業界のQ&A

Q.未経験でもWebデザイナーやWebエンジニアに転職できますか?

A.
転職はできますが、未経験だと難易度が上がることは否めません。まずはスキルを客観的に判断してもらうため、転職活動時に提出するポートフォリオ(今まで担当した案件をまとめた資料)に載せられる制作物を作りましょう。職業訓練校、民間のスクールなどで技術を学んでいても、企業は基本的に実務経験を評価します。また、事業会社は「1名のみ採用」など採用枠が少ないことが多いため、制作会社でキャリアを積むことをおすすめします。

Q.Web制作会社から事業会社への転職を希望しています。難しいでしょうか?

A.
事業会社のWebデザイナーやエンジニアは多くの人が応募する人気の職種です。しかし、採用枠は狭く、即戦力かどうかが重視される傾向にあるため、難易度は高いといえます。とはいえ、制作会社で担当した案件を通じて得た業界知識や実務経験が、応募先の企業で求められるものと一致すれば、有利に進むかもしれません。また、事業会社では社内交渉が多いため、スキルだけでなくカルチャーマッチを重視する企業もあります。ぜひあきらめずに応募してみましょう。

Q.Webデザイナーとしてセンスに自信がありません。何をアピールすればよいでしょうか?

A.
必ずしもセンスだけを評価しているわけではありませんので、ご安心ください。多くの企業が重要視しているのは、現状の課題をくみ取ってどのような工夫をしたのか、業務に自分なりの改善を加えてどう顧客に貢献したのか、といったビジネス観点の有無です。ユーザーの反応を見てデザインを少し変えてみた、といった小さなことでよいので、PDCAを回して改善したことを伝えてみましょう。

Q.Webデザイナーから職種を替えたいです。ハードルは高いでしょうか?

A.
WebデザイナーからいきなりWebプロデューサーやWebサイト企画などの上流工程を目指すのは、かなり難しく現実的ではありません。しかし、「Webデザイナーだったが、一部のディレクションも任されていた」といった経験は実績に考慮されることもあります。そのような経験がない場合は、現在の職場で少しでもディレクションに携わるか、まずはWebデザイナーとして転職し、転職先の企業でディレクションや企画の経験を積んでなりたい職種を目指しましょう。

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